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日本は中古品の黄金郷

2023年03月04日 12時40分57秒 | 話題
 アナログ製品の魅力を再評価する「レトロブーム」が世界で広
 がるなか、インバウンド(訪日外国人)消費でも1980~90年
 代に人気を博したレコードやカメラ、ゲームの中古品の人気が
 高まっている。状態のよいレア物など宝の山が眠る日本はまさ
 に現代の「黄金の国・ジパング」だ。
 平日の午後、タワーレコード渋谷店の6階・レコードフロアは
 多くの外国人旅行者でにぎわっていた。
   
  オーストラリアから家族旅行で来日した人は「日本では安価でレコード盤が手に入る」と声を弾ませる
   とともに、ジャケットの保存状態の良さにも驚いていたそうだ。
  音楽の楽しみ方がCDから配信サービスへ変わる一方、「所有する」ことの価値やアナログ独特の音質
   が見直され、レコードブームが世界で再燃しているという。
  2022年10月に入国規制が緩和されて以降、同店では訪日客が急増したそうだ。 レコードフロア
   を統括する"田之上さん"によると、レコードの売り上げも訪日客の比率が高まり、12月は約3割、
   今年1月は約4割を占めたそうだ。
  円安もあいまって、豊富な品揃えと値ごろ感が訪日客の購買意欲をかきたてているようだ。 バブル景
   気に沸き、その名残があった1980~90年代は海外の大物アーチストの来日公演が相次いだ。
   日本限定版のほか、米国や英国からの輸入盤も含め多くの洋楽レコードが流通・販売された。 その
   結果、国内に幅広いジャンル・年代のレコード盤が数多く残っているのだという。
  70~80年代に日本で生まれ流行した楽曲「シティポップ」もSNSで拡販し、海外で人気が高まっ
   ている。 山下達郎さんなど日本人アーティストのレコードを購入する訪日客も増えているといい、
   「プレミアのついた20万~30万円のレコードを買う人もいる」(田之上さん)

  フィルムカメラも訪日客を魅了するレトロなお宝。 SNSのインフルエンサーや世界的なセレブタレ
   ントらの投稿をきっかけに、フィルムならではの風合いを新鮮に感じた若い世代で人気が広がった。
   日本での買い物を目的に来日する人も増えている。
  中古カメラBOX(東京・新宿)では外国人の若者が中古カメラを物色する姿が目立つ。 カメラマン
   として働くピントンさんは、日本製のフィルムカメラを探しにタイから訪れた。 「タイよりも品ぞ
   ろえが豊富で、一目で丁寧に扱われてきたことが分かる」と目を輝かせる。
  クラシックカメラモリッツ(東京・渋谷)は今や「来店客の7割が外国人」と森満店長。 売れ筋は80~
   90年代のフィルムカメラだそうだ。 当時は日本メーカーが世界を圧巻していた。 国内での普及
   率の高さもあって「日本は世界でも有数の中古カメラの在庫を抱えている」(森満店長)という。 人気
   の中古機種は、新型コロナウイルス過前には数万円だった価格が現在、10万~20万円に高騰して
   いるという。

  在庫が豊富な「レトロゲーム」も往年のファンには垂ぜんの的だ。 スーパーポテト秋葉原店(東京・千
    代田)
では現在、来客の8割ほどを外国人が占める。 「ゲームボーイ」などのゲームカートリッジ
   の人気が高く、「スーパーマリオ」や「ファイナルファンタジー」シリーズは「コロナ前は数百円だ
   った値段が2倍以上になっているものもある」(店長)という。
  米国からの旅行者、カーペンターさんは、初代「プレステーション」などのソフトを5本まとめて購入
   した。 「米国だと50㌦(約6700円)以上するものが、日本では数百円から千円ぐらいで手に入る」
   と満足げだ。
  関西でも同様の現象が起きている。 レトロゲームを扱うゲーム探偵団(大阪市)では、外国人客はコロ
   ナ前の7割程度に回復しているという。 「最近では来店客の半分を外国人が占める」(店長)状態
   だといい、特に売れ筋なのが「スーパーファミコン」や「メガドライブ」のソフトだそうだ。
   プレミアが付いた商品は、発売当時の新品価格の10倍以上に高騰しているものもある。
  レトロゲームで脚光を浴びる80~90代は、当時の流行や最新技術を備えたスタイリッシュな日本製
   家電や電子機器が世界市場を席巻し、日本人でも国内外で購買力を誇った時代だった。 インバウン
   ド消費に沸くレトロ中古品によって日本の魅力が再発見されているようです。