農業じゆう人

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動物の餌の確保が不安定

2022年05月25日 12時36分18秒 | 世間
  全国各地の動物園で草食動物の餌の確保が不安定になっているそうだ。 新型コロナウイルス禍に
   伴う世界的な物流の混乱で、大半を輸入に頼る乾草の仕入れが滞ったためだそうだ。 急きょ別
   の草を代用する動物園もあるという。 深刻な事態は脱したが、関係者は「感染状況次第で今後
   も仕入れが難しくなる可能性もある。 予断を許さない」と気をもんでいるそうだ。

  愛媛県砥部町の県立とべ動物園では昨年11月~今年1月、ラクダやカンガルーが主食とするバ
   ミューダグラスを入手できなくなった。 1988年の開園以来初の事態で、寝床に敷くウサ
   ギなどへの影響も危ぶまれたという。 
  乾草はカビが生える心配があり保管場所も限られているため、あらかじめ大量に確保するのは難
   しいんだそうだ。 違う草を使ってしのいだが、担当者は「代えが利かない種類もあり、対応
   が難しい場合も考えられる」と不安視する。
  東京の上野動物園でもほぼ同じ時期、オカピやクロサイが住む好むマメ科のルーサンの納品が遅
   れたり注文分が届かなったりすることが増えたそうだ。 納品業者の在庫が一時的に底を突き
   昨年11月に約1500㌔だった仕入れ量が翌12月は約900㌔に落ち込んだという。
   その後持ち直したが2月も再び同様の状況になり。餌の一部を生の葉が付いた枝や別の飼料で
   代替するなど対応に追われたそうだ。 担当者は「栄養条件や好みを考えて与えており、不足
   が長引けば栄養計算をやり直すなど対応がさらに必要だった」と話している。

  新型コロナの影響で、主な輸入先である米国など港湾で荷物を運ぶ作業員不足が深刻化した。 
   物流に遅れが生じ、コンテナの空きが不足していることが響いているとされる。 ある乾草の
   卸売業者は「一時的よりは改善しているが、今も輸入が不安定であることに変わりはない」と
   の認識を示している。

  大阪の天王寺動物園や広島市の安佐動物公園、京都市動物園も昨年12月以降、業者から乾草の
   確保が困難になったとの連絡を受けたそうだ。 実際の影響は少なかったが、天王寺動物園は
   乾草の価格上昇も考慮し、寝床用の乾草をウッドチップに代えるなどして節約に努めたそうだ。

  輸送コストの高騰などで、固形飼料や穀物、輸入肉類の値上げも続いている。 とべ動物園の担
   当者は「ウクライナ情勢がどう影響するかも見通せない」と不安を漏らしている。

   食に関しては生き物はすべて同じです。 無駄にしないように大事に食べましょう‥‥!