農業じゆう人

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長いラニーニャ、暑い夏に

2022年05月26日 12時44分05秒 | 世間
  熱帯太平洋の海面水温分布に片寄りが生じ、異常気象の原因ともなる「ラニーニャ」現象が
   なかなか終わらない。 気象庁によると、発生したのは2021年秋だという。 当初は
   春に終息するとみていたが、最新の予測では、少なくとも夏までは続く可能性が高いとい
   う。 熱帯の海は巨大な熱源で、大気の流れを変える力をもつ。 長引くラニーニャは夏
   の気象に影響しそうだと予測しているという。
 ラニーニャは太平洋の大規模な海洋
 循環と、その上の大気の流れが影響
 しあって発生する。仕組みが完全に
 解明されたわけではなく、予測は難
 しい。気候が大きく変わる春は予測
 精度が下がることが多く、「春の予
 測バリアー」ともいわれる。
 ラニーニャは20年夏~21年春に
 も発生した。その後、数カ月おいて
                再び発生しており足かけ3年、続いているようにも見える。 
  最近では1998年夏から00年春にかけて、強いラニーニャが起きた。 直前には強い
   エルニーニョがあったが、今回はそうした現象は見られないという。

  ラニーニャが続く原因ははっきりしないが、インド洋の海面水温分布も関係しているよう
   だ。 インド洋には南東部で海面水温が平年より高く、西部で低い。 「負のインド洋
   ダイポールモード」の状態で、ラニーニャと連動して起きやすい。 負のダイポールモ
   ードは8月ごろにかけて、さらにはっきりする見通しだ。
  ややこしいのは、気象への影響だ。 夏にラニーニャが鮮明だと、日本は猛暑になりやす
   いとされる。 一方、負のダイポールモードの場合は不順な天候に傾くという。 両者
   の影響が拮抗する可能性がある‥? ただ、海洋研究開発機構アプリケーションラボの
   ❝土井主任研究員❞によると、「ラニーニャの方が圧倒的に影響力が大きく、役者が上」
   だという。 気象庁は最新の予報でラニーニャの影響を重視し、6~8月は東日本から
   北日本を中心にかなり暑くなると予報している。

  ラニーニャの終息時期について各国の予測はばらついているが、秋にかけてはラニーニャ
   でもエルニーニョでもない「中立」に近づくとの見方が多いという。 米国気候予測セ
   ンターは、夏にはラニーニャが続く確率が下がるものの、秋から冬にかけて再びやや上
   昇するとしている。
  インドは猛暑で小麦生産が打撃を受けているというし、オーストラリアでも乾燥傾向だ。
   インド洋ダイポールモードがマイナスになる影響で、今後はこれらの地域で雨が増え、
   農地が潤う可能性もあるといわれている。

   こうしてみると、どう考え対処しようと思っても、自然には勝てないようだ。
    日ごろから一方的ならぬようにしておくことが大事のようです‥な。