農業じゆう人

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コトバ

2022年05月20日 12時33分31秒 | 世間
  最近ネットで、こんな前置きのある書き込みを見るようになった。「(自分は)陰の者だけど‥‥」
   「陰の者なので‥‥」などなど。 あとには、〇〇を楽しめなかっただの、〇〇が心地いいだの、
   音楽やアニメなどへの感想が続くことが多い。

  そもそも陰の者の意味は、陰気だったり、暗かったり、孤独だったりする人のこと。 最近のよく
   聞く「陰キャ、陽キャ」とほぼ同じ意味のバリエーションといわれている。 では陰の者、陽の
   者は何が違うのか。 その前に、陰気な人や陽気な人を指す言葉の変遷をおさらい。
  昭和の時代の陰キャは、ネクラと呼ばれていた。 対して陽キャは、ネアカ。 もとは70年代に
   あのタモりさん、深夜放送で使ったのが始まりとか諸説あるが、自分の記憶をたどると、最初の
   ころは表面上はともかく、実は根が暗い人を指す言葉だった気がする。 やがて見るからにも暗
   い人もこう呼ばれるようになった。
  その40年以上あとに生れたのが、陰キャと陽キャだ? もとは院キャラ、陽キャラというネット
   スラングだったが、最近になって「ラ」を取って、陰キャ陽キャに‥。 1文字くらい省略しな
   くてもよさそうなものだが、これで語呂がグンとよくなって、世の中に大きく広がっていったと
   いうのもありそうだ。

 ネクラやネアカとの違いは、昭和は雰囲気や言動を指して
 明るい、暗いのジャッジを与えたが、こちらはコミュニケ
 ーションの得手不得手にフォーカス。人付き合いが少ない
 人=暗い人、なる方程式がますます幅を利かせるようにな
 っていった。とある高校2年生の男子はその意味について
 こう話している。「陰キャは人付き合いが苦手で、口数が
 少ない人。陽キャは、パリピとか、リア充とか。まあ、ど
 ちらも面と向かって言いにくい悪口みたいなもんだけど、
   仲のいい友だち同士なら『陰キャかよ』とか『陽キャかよ』とか、冗談で使うこともありますね」。

  注=パリピは、パーリーピーポー(パーティーピープル)、リア充はネットの付き合いよりリアルが
   充実している人のことをいう。 つまり、明るくて天真爛漫でへこたれない、朝ドラのヒロインみ
   たいなネアカの人が手放しで好かれた時代と違って、ウェーイと誰とでも盛り上がれる軽いノリの
   陽キャは今の時代はツッコミも満載。 むしろ悪口になることもあるらしい。

  一方で、陰キャの株は上がっているとの説も。 別の高校2年生の男子を子に持つ50代の会社員は
   こういう「必ずしも陰でいることが後ろ暗いものではなく、むしろ一つの個性として受け入れられ
   ている節がある。ギャップを感じますね」

  そんななか生まれたのが、陰の者、陽の者だ。 陰キャ、陽キャのかっこいい言い方として生まれ、
   自らの陰キャを認め、ネタにまでしてしまう明るい院キャの子らが、多少の自虐と自慢を含めて自
   分を呼ぶときに使う。 自分も自称陰の者だが、時代が追いついてきたのかな‥ちゃうか!
   いまだに、田舎もんで貧乏くさく、人付き合いも悪いのは一生とれずに終わりそうですな~‥‥。