農業じゆう人

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リアクション芸

2022年05月14日 12時38分04秒 | 話題
  笑いは緊張の緩和によって生じる。 そう説いたのは、上方落語の爆笑王といわれていた
   “2代目 桂枝雀師匠”です。 最近、ビジネスの世界で「アイスブレイク」という言葉を
   聞く。 氷を砕く。 初対面の人びと集う会議や研修の緊張した空気を和ませる「コミ
   ュニケーション術のことです。
  
  笑いを、顧客との商談や学校の授業にも取り入れよう。 そんな実践がある。 講師に
   お笑い芸人を招く企業もあるそうだ。 確かに、折り目正しい対応よりも、笑いの成
   分の含まれた自己紹介やプレゼンテーションは、互いの距離を縮めてくれる。 でも
   くだけすぎては失礼になる。 そのあたりの間合いは結構、難しいといわれている。

  長く宮仕えをしていれば、上司や取引先から無体な要求をされたこともあるハズだ。
   むちゃぶり、というやつです。 そんなとき、「聞いてないよォ」と、心の中で叫ん
   だ方もいらっしゃるのではないでしょうか。 人が嫌がる業務を誰がやるのか‥‥。
   「では私が‥」との発言があると、「どうぞどうぞ」の唱和が起きる。 こんな会話
   どこかで聞いたことのあるセリフだと思いませんか。
  サラリーマンは日々、体を張った「リアクション芸」を演じているのだろうか。 そう
   思っても、なかなか口には出せない。 不格好でも、やりきるしかない場面もある。
   へこむ時もあるけれど‥‥。 そんな日は熱い風呂にこの身を沈め、気分転換しよう
   か。 そしてあすも乗り切ろう。 この世はそんな舞台がしょっちゅうある。
   それにしても‥だな~。 またリアクション芸の第一人者が旅立ってしまった。