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映画「散歩する侵略者」

2017年09月11日 | 映画・DVD
9/10鑑賞。
人の持つ概念を奪う宇宙人の話。
概念を奪う目的は、人間をよく知った上で地球を侵略するため。
地球侵略という大きな目的の割には地域限定過ぎるし、時間かけ過ぎ。

厚生労働省の職員が、銃を所持して簡単に発砲する。
地元自治体、警官事案程度のことに、警察の特殊部隊を飛び越して自衛隊出動。
爆撃機が国内で爆弾投下するとか。
まあ色々あるけど、原作がそうなっているんだろうから、仕方ない。
でも一番気になったのが、車で人を思いっきりはねたのに、エアバッグが膨らまなかった事だな。

映画のテーマは人の特定の概念を消したらどうなるか。
概念を奪われた人間は、奪われた概念が頭から消えてなくなる。
引きこもりが、自分の家という概念を失ったら、外に出て生き生きと街頭で演説をするようになる。
会社社長から仕事の概念を奪ったら、子供のように遊ぶようになる。
愛を説く神父から愛という概念を奪ったら、、、神父は愛なんて持ってなくて奪えなかった。口先だけだったという事。

そして本当の愛を持っていた長澤まさみさんは愛を無くしたら廃人のようになってしまう。
映画としてはここを伝えたかったんだと思うけど、地球侵略の為ってのは大き過ぎる。

タモリさんナビゲートのテレビ番組「世にも奇妙な物語」で、自分の大事な記憶を売る話があった。
この程度で綺麗にまとめられれば良かったのに。と、思う。

役者さんはどの方も良かった。
長澤まさみさんは特にいいわぁ。