疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

君の名は。

2016年10月20日 | 映画・DVD
これだけ人気があると、どんなものか見てみたくなる。
よく出来ていると思った。ターゲットのニーズとマッチしてるんだろう。ただ泣かせるだけの妄想アニメじゃない。

前半もたつくところもあったけど、途中からどういう結末になるのか楽しみになってくる。

時を超えた恋は、キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの「イルマーレ」という映画と同じだ。
「イルマーレ」は手紙のやり取りをするが、「君の名は。」ではSNSとスマホになっている。時代だね。それに体が入れ替わるという要素が加わる。

久しぶりにこんなピュアな映画を観た気がする。
ピュアな中高生はストレートに胸を打たれるんだろう。音楽も若い世代向けだし。

おじさんになると、素直に受けられないのが悲しい。
知らない人と体が入れ替わったら、外出なんかできないよ。持ち物はどこに何があるか、今いる場所はどこで、どこに行くべきなのか。それをどうせ夢を見てるに違いないから楽しもうと片付けている。
しかも入れ替わったら3年ずれている事にすぐ気付くでしょ。テレビも新聞もあるし、第一スマホ使ってりゃ分かるよね。
そして元の自分の家族に連絡して、戻るという行動に出るハズなんだが、そのまま受け入れているのは不自然だなあ。

奥寺先輩(長澤まさみさん)が色っぽいな、とかそんな目でこの映画を観るような人は、観ちゃイカンのだろうね。

そんな自分でも、最後は胸がジーンとなったよ。
なんだろうね、あの甘酸っぱい感覚。

興行収入150億円というのも、リピーターがいるというのも頷ける映画でした。