疑似餌釣り師の酒蔵だより

酒好きルアーフィッシャーが蔵出しするボヤキ

セッション

2015年05月12日 | 映画・DVD
上映館が少なくて、公開後暫くして埼玉県では1箇所で上映開始しているのを知った。
仕事帰りに観てきた。

アクション映画とは違う意味での迫力ある映画。
終盤に差し掛かってからの展開に、美しいエンディングが待っているのかと思いきや、さらにひねりがある。

音楽はアイドル系しか知らない自分でもこれだけ見入ってしまうんだから、音楽関係者が観たら大変な事になるんじゃない?
てな映画。

ここからネタバレ
キーワードが2つ
実家で会食中に父親か誰かが言った
(1)音楽の世界は汚い
コンテストの前にフレッチャーが言った
(2)スカウトはダメな演奏者を決して忘れない

ニーマンが弁護士にパワハラを語った事によりフレッチャーが失職。これを恨んで仕返しをするのだが、コンサートで演奏する曲目にウソの曲目を伝えて、譜面も無しとは中高校生吹奏楽部内のイジメレベルかよと。
しかも無名の新人に恥をかかせるよりフレッチャー自身がコンサートマスターとして大失態となるダメージの方が大きいだろう。
これが上記の(1)と(2)なんだな。

ところがニーマンが思わぬ行動に出る。フレッチャーは阻止しようとするが、ニーマンは止まらない。
しまいにはニーマンの演奏をフォローするんだが、これは音楽家としてニーマンを認めたというより、ニーマンという才能溢れる新人現れ、実はニーマンを育てたのはフレッチャーなんだという話題を作りたかったための打算であろう。これは上記(1)

この後2人はお互い認め合っていくのか、相容れぬままそれをバネにニーマンがのし上がっていくのか、エンディングからはいかようにも想像できる。

コノリーの楽譜を隠したのはフレッチャーだよな。