Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ラインケーブルはRCAプラグとXLRプラグのどちらが良いか?

2014年10月13日 | ピュアオーディオ
2008年1月に「インコネケーブルはRCAか?XLRか?」と云うタイトルで、記事を書いた事が有ります。その時に書いた内容に付加して置くべき内容が有ると思うのでここで改めて考えて見た。オリンパスシステムとRCA箱システムは「3ウェイマルチアンプ方式」にして使っていますが、こちらでは全てのラインケーブルを「XLRケーブル」に統一して使っています。唯一自宅システム(SP-707J+α)では「RCAケーブル」を一部使っています。

個人的見解では「XLRケーブル」の方が、音のバランス的にピラミッド型で、音数が多く、周波数レンジも上下良く伸びてくれますので、私は「XLRケーブル派」と思います。では何故自宅システムではXLRケーブルにしなかったかと云うと、「管球プリ+管球パワーアンプ」の組み合わせだからです。特にパワーアンプの出力が1.4W/chと異常に低いので、XLR化(疑似平衡回路)の為にトランスで出力を減らしたくなかったからだけの事です。

RCAプラグとXLRプラグでは、まずXLRプラグの方が作りがしっかりして、ストッパーが付いているので安心して使えます。プラグのグレードが違えば「音質の逆転現象」が出て来ます。プラグはどちらも最高級クラスのプラグを使っています。価格差は2倍以上有ります。XLRの方がしっかりした作りで複雑な分高価になります。

音質に大きく効いて来るのは、「大きなケーブル」が使えるか?と云う事とアースラインに有ります。ケーブルは「伝送」を担っています。例えばCDPで読み取った情報を100%とした場合、プリアンプにどれだけ送れているのだろうか?と疑問に思った事は有りませんか?「伝送能力」はケーブルの材質と断面積に大きく左右されます。「音数」はケーブル材が細くても材質が良ければ出て来ますが、「エネルギー感」は線材の「断面積」に比例して出て来ます。そうなるとどちら(RCA VS XLR)がより大きいケーブル材が使えるかとなると、XLRの方が若干有利です。

もうひとつ忘れてならないのが「アースライン」(グランドライン)の事。RCAケーブルでは一般的な2芯線が使って有れば、+側と-側にそれぞれ接続され、アースラインは有りません。同軸ケーブルを2本使う場合は、スリーブの分をアースラインとして-側に接続します。これに対し「XLRケーブル」では2番、3番のどちらをホット(+側)にするかが良く話題に上がります。同一メーカーの機器同士の接続なら無意味な論争です。メーカーが異なり、ホット側が逆転している様なら、どちらかのプラグの2番、3番の配線位置を変えないといけません。

ちょっと話が横にそれてしまいました。「アースライン」の話が大事です。2番、3番のどちらかを+側・-側にする訳ですが、アースライン(1番グランド)に使われるケーブル材はどんなモノを使用されているのだろう。このアースラインには一部「信号」が流れていて、この質感が全体の音質に効いて来るのです。私は初めは「アースライン」なので適当なモノで良いだろうと考えていましたが、この部分を+-側と同等の線材にすると音質が更にアップするのです。

またこの「アースライン」は機器間の位相を「同期化する」と云う役目も持っている様に思います。RCAケーブルだけで接続するよりも、XLRケーブルだけで接続した方が、機器達の総合力が上がる様に感じる。(XLRプラグの価格が高い分当然かもしれないが・・・) この様な訳で、自分はXLRケーブルを出来るだけ使う様にしているし、その仕様は「3本仕様/本」としています。・・・多分実験をしたモノでないと判らない世界かもしれません。あくまでも個人的見解です。

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