Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

人生の経過とステレオシステムの変遷

2014年10月22日 | ピュアオーディオ
学校を出たばかりで「社会人」のスタートを切った頃は、会社の寮で4人部屋だった。その頃はステレオ装置など買えないし置けるはずもなかった。その内、一人部屋を許されてやっと念願のステレオ装置をローンで買ったのが約1年後だった。

当時1ドル=360円時代。舶来品のSP等非常に高嶺の花だった。無謀にも給料の1年分をローンにして、JBL L-100とサンスイ AU-9500 を買ったのが42年前。6畳の部屋が賑やかになった。音楽が欲しかった。

当時若かった頃は、「自分の家」を持てるかどうか先が読めなかった。SPシステムとアンプ類の金額のバランスを取る事を雑誌では良く話題になっていた。部屋とも相談してSPのサイズを決めなければならない状態だった。当時雑誌では「雲の上の様な機器達」を使っている方々を紹介して有った。(現在でもそうだが・・・)ため息の出る様な高価な機器達を使っている方もいて非常にうらやましく思っていたモノで有る。

長い人生の中では、仕事で幾つかの挫折を味わった。住居も変わった。それと共にステレオ装置の規模縮小を余儀なくされた事も有ったが、それでも音楽は聴き続けていた。



新しい仕事に付き、結婚もして子供も出来ると、仕事一筋の様な状態が10年以上続いた。夜10時ごろに帰ってくるなど当たり前の日が続き、休日が殆どない・徹夜も少なくなかった。それでも毎日夕食を取り風呂から上がったら、髪を乾かす時間は「ステレオを」かけ、一日の疲れを癒していた。レコードを掛けながらそのまま朝を迎えた事が何度あっただろう。その頃にはいっぱしのマニアと云われるぐらいの機器を揃えていた。若くして自分の家も持て、ステレオを置く部屋も確保した。JBL#4343、マッキンC29+MC2500・アキュフェーズM-60(2ウェイマルチ) で長い間聴いていた。#4343のエッジ交換も2回程している。1980年代だったのでCDが普及し始めていた。終のシステムとして購入したシステムなので、もうこれ以上のシステム変更はしないつもりでいた。

それでも使い続けていると、#4343のネームプレートが有る朝床に落ちて突き刺さっていた。接着剤の寿命が来ていた様だった。それも手直しして奇麗な状態を保たせたが、今度は音質面で気になり出した。ボーカルの音がミッドバス(コーン型)とミッドハイ(ホーン型)の間を行ったり来たりしている。明らかに質感が違う。ホーン型の方が良い質感だ。そろそろ#4343の限界が見えて来た様な気がした。

50才になり、会社では世代交代が進み出した。それに伴い「希望退職」の募集が有ったので、それに応募して自分のやりたい事をする為に退職した。やりたい事、それは「ステレオの音質追及」で有った。子育ても終わり、いよいよ自分の時間を使う時が来たと思い始めた。それからの10年間は「音質追及」の為に「基礎的項目の見直し」をテーマに進めて来た。
1)SPのセッティング、ユニットのセッティングはどう有るべきか?
2)ケーブルはどの様な影響を持っているのか?
3)電源は壁コンで良いのか?

を追求して行ったら、自分の求める音の姿が見えて来た。
A)どんなSPシステムを作ったら良いか?
B)どんなケーブル材が良いか?その作り方は?
C)どんな電源にしたら良いか?
を試行錯誤しながら色々な実験を実践し、「自分で作るしかない」と判断して、世の中に二つとないシステムを作るに至った。



現在のシステムは別の処(場所・部屋)で作って、現状の何も対策していない部屋に押し込んだ為に、チョッと無理が出ている。床の強度不足で低域が膨らみ気味で有るし、SPを設置している面が狭く、SPの外側に広がる音が無理やり閉じ込められている。
現在の問題点は①床の強度 と②部屋の広さ と思っている。