Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

細い単線ケーブルについて

2008年12月13日 | ピュアオーディオ

ある掲示板で次のような質問を受けました。

<エナメル線のように細い単線でケーブルを作られるメーカーをどのように思っておられるのか興味深々であります。>

この方は今まで「SPの外に音が広がる」音や「壁を突き抜けて音場が広がる」経験をお持ちでないそうです。それでいてフルカワの太いケーブルで懲りたと云って細いケーブルに執着なされているようです。それで上手く鳴らないと云って数百万のSPを次々に交換されています。リビングでのオーディオとの事なのでケーブルの取り回しが大切なのも理解でします。

細いケーブルは使い勝手の面からだけ言えば「正解」です。ユーザーが何をシステムから望むのかが見えないので答えようがありません。

客観的に考えれば「情熱」をかける処が違うような気もします。従来の機器紹介型オーディオ雑誌や仲間内で楽しくやられているようなので当方がコメントを挟む必要はないと思います。

私もアマチュア時代は「ケーブル」にはほとんど目を向けていませんでした。当然「SPの外に音が広がる」経験もなかったのですが、音質向上で何が効くんだ??と色々と実験を重ねて行くうちに1本のケーブルとの出会いが決定的になりました。

ブラックスーナーΦ11㎜のケーブルです。その後ブルースーナーやブラックでもΦ6㎜のケーブル等、スーナーケーブルも色々試してみまして、現在の特注ケーブルを使うに至りました。

現在最低価格のシリウスSCR‐11でも「SPの外側に音が広がります」。ただし、これは全てのケーブルのグレードが揃っての事です。

1か所にSCR-11を使って他の処が「細いエナメル線」では効果は有りません。電気の流れは「水の流れ」と一緒です。水量=情報量になります。水量を流す「パイプ」がケーブルに当たります。当然水量を多く流すには管径を大きくするかスピードを速くするかしか有りません。この時点で「細いエナメル線」ではどうしようも有りません。管径もスピードも稼げません。1か所のケーブルを交換したぐらいではどうしようもないのです。いつまで経っても進歩のない状態でSPを次から次に渡り歩く羽目になるでしょう。それでも「満足な音」にはいつまで経っても届きません。発想の転換が必要です。

長岡氏のお勧めの〇倉ケーブルも使って見ましたが、「清楚」な感じでバランスは良いのですが「音数」(情報量)が全く足りません。〇〇カワのケーブルも試しましたが私の「琴線」には触れません。はるかに径が小さいブルースーナーにはすぐに「琴線」が触れました。

出会いが有るかないか、早く来るか遅く来るかはご本人の「情熱」としか言いようが有りません。


壁コンの追加を検討

2008年12月13日 | ピュアオーディオ

昨夜自宅のシステムの壁コン交換後のサウンドを確認したのだが、まだ馴染みさえ十分出来ていない状態で、音数の増加と透明感が上がる効果は良く判った。

いつも昼食は自宅で取るので、その時間再度アンプに灯を入れ音を出して確認した。音の密度と透明感が実に素晴らしい。壁コンを交換前の音と比べると全体的に「かすれ音」が有ったのではないかと思う程です。それくらい密度が埋まり「なめらか」なサウンドになっている。ナローではなく「なめらか」なので音の粒立ちにも「キレ」と「ヌケ」の良さが両立している。それでいて2インチドライバーの「すっ飛んで来る音」を感じない。

これは、事務所のオリンパスシステムにもRCA箱システムにも導入せざるを得ないと考えるに至りました。予算が出来次第手配を付けたいと思います。

最後になってしまったけれど「最初」に電源ですね。壁コンの交換が終わってからもう一度「原点の音」を確認して次のステップに臨みたいと思います。


自宅のシステムの音

2008年12月13日 | ピュアオーディオ

5 自宅のSPシステムはJBLのユニットを中心に組んでいます。ウーハーの箱はサンスイ SP-707Jのバックロード箱にD130と175DLH+#2405を組み込んでいます。その箱の上に#375とゴールドウィングのホーン+デッカとビクターのリボンを使っています。ネットワークはJBLの#3160+#3105です。

このラインナップから想像されるのは生粋のJAZZサウンドと思います。2インチドライバーの「飛んで来る音」を#375を使った事のある方なら想像できるはずです。「ジャジャ馬」の俗に言う「JBLサウンド」を。

ですが、私のシステムでは「飛んで来る音」は多分あるのでしょうが「飛んで来る」感覚は有りません。「優しい音色」です。

この「飛んで来る音」はTrail仕様の#375にする事で「繊細な音の粒子」にして聴かせます。今回の壁コンの交換と「ウルトラ仕様」にした事で改善前より更に「飛んで来る音」が少なくなっています。

透き通るような「透明感」と「繊細な」音の粒子でSPの存在感を消そうとしています。その為には「膨大な音数」(情報量)を出さなければなりません。

先ほどジェットストリームを掛けていたと前回のプログに書きましたが、その後「カンターテ・ドミノ」を聴いています。透き通るような質感でバランスが良く、「飛んで来る音」もほぼ気にならないレベルになっています。

JAZZもクラシックも分け隔てなく再生できるように精進しています。今回の改善でまた一歩自分のイメージに近づいた様です。

音のキレとヌケが良く、バランスが良く、「飛んで来る音」もなく2インチのドライバーが朗々と鳴るのです。人によっては「優しい音」と捉えられるかもしれません。通常JBLサウンドといったサウンドはしません。しかしトランジェントの良い(立ち上がり・立下り)軽く反応し、コクの有るサウンドはそう多くないと思います。

今日のサウンドに今日の自分は満足しています。この真夜中に9時のボリューム位置で38cmウーハーと2インチドライバーを楽しめるのですから。それもとびきりの「美しい音色」で堪えてくれるのですから。