Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

管球アンプとトランジスターアンプの共存

2008年12月23日 | ピュアオーディオ

200810153_4 事務所のメインのシステムは写真に有るようにJBL「オリンパス」を基本に拡張したシステムです。基本的に3ウェイマルチアンプドライブです。

SPユニットは低域にLE15A(1発)、中域に#375+HL88(蜂の巣)、高域にLE85+2305(小型蜂の巣)+2405+デッカリボン+ビクターリボンの高域に4個のユニットを使っているのが特徴です。

来月には中音にハイルドライバーが加わる事になり、低域にもテレフンケンが加わる予定です。すべての帯域を複数のユニットで再生するようにして行きたいと計画しています。

なぜ複数のユニットが必要か?は、一つのユニットではすべての「音」を出し切れないと判断したからに他なりません。基本ラインはJBLのユニット、基本の音色・音の出方もJBLを中心にしています。

200811251 このSP群をドライブするアンプは、低域にアキュフェーズM-100、中域に6L6Gpp、高域にKT66(6L6G)シングルアンプです。

なぜ?とお思いの方もいるでしょう。この状態で「音のつながり・音色の統一」が出来ているのです。管球アンプとトランジスターアンプでデバイスが異なりますので、当然色々な面で違いはありましょうが「良いとこ取り」と申しましょうか、全然違和感は有りません。

低域には「瞬発力」と「パワー」、「スケール感」を求めるとTr型アンプが安心して使えます。中・高域にはパワーは要りませんので質の高いアンプが欲しくなります。A20Vではもう限界でした。

低域はコーン型、中高域はホーン型とリボン型と云うユニット構成も相当アンプ選びに効いています。

SPユニットに合わせたアンプ構成とお考えいただければ良いと思います。問題はサウンドに「違和感」の無い事です。

普通のTr型アンプや管球アンプでは違和感の出る可能性が高いのですが、管球アンプを「Trail仕様」にしていますので、SN比や特性がTr型アンプを上回るスペックを聴感上は出しています。Tr型と対等以上の管球アンプに仕上げて使っているのです。

その結果、音色や音のつながりは「ケーブル」の影響で支配されています。機器の違いよりケーブルの違いによる違和感の方が大きいのです。

このシステムの場合、電源ケーブル、インコネケーブル、SPケーブルとすべてを「ルシファー」にして統一していますので違和感が有りません。


ライントランス ST-5 を使うと・・・

2008年12月23日 | ピュアオーディオ

St511 久しぶりにライントランス ST-5 の有り・なし のサウンドを確認しましたが、ないと「無機的・平面的」なサウンドがします。余分な機器は出来るだけ使いたくないのですが、こればかりはCD再生には必需品です。

ST-5 を使ったサウンドは

1)音に立体感が出て来て音の見通しが良くなる・・・2次元の世界が3次元の世界に変わる。

2)中音が充実して非常に聴き易くなる

3)情報量が上がる・・・聴こえなかった音が出てくる。

4)余分な「挟みモノ」の機器で有りながらデメリットをほとんど感じない。

内部に使っているトランスは2Kg/個有るものを2個(L・R各1個)使っていますので、見た目とは裏腹でズシリと重量を感じます。

トランス自体はウエスタン(WE)の古いトランスで「純鉄コア」の仕様です。探してもそう簡単に手に入る型番では有りません。

WEのライントランスで有名なモノに「111C」と云うものを皆さん使って有りますが、111Cは「パーマロイコア」で「純鉄コア」を聴いてしまうと「なんて薄っぺらい音」なんだと気付かされます。

姿・形は111Cとそっくりですが中身はぜんぜん別物で、ST-5 に使っているトランスはグレードが違います。

他に内部配線は「ルシファー仕様」、XLRソケットはフルテックの最高級ロジウム仕様のパーツを使っています。

ST-5 を使いだして半年以上経ちますとCDでも「自然な」サウンドを堪能できます。特にヴォーカルとヴァイオリンの音色が非常に聴き易くなります。