Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

SPメーカーで異なるバランス

2008年05月01日 | ピュアオーディオ

色々なメーカーのSPを入れ替えひっかえ交換して聴いていますと同じCDが違うCDに聴こえてきます。

JBLにはJBLの音のバランスが有り、タンノイにはタンノイ、
アルテックにはアルテックの音のバランスが有ります。

JBLで聴けないサウンドがアルテックでは聴けます。
またアルテックでは聴けないサウンドがタンノイには有ります。
タンノイで聴けないサウンドがJBLに有ります。

それぞれどれも素晴らしいバランスで音を奏でてくれますが、
一つにしろと言われれば難しい選択です・・・・。

同じSPでも製造年代(シリアル番号)でも相当サウンドバランスが違います。
先日BC-Ⅱの聴き比べを致しましたが製造番号が1000番違うと別物のバランスでした。古いものほど良く出来ています。・・・いいバランスでした。

JBLのユニットでは常々感じていたことですが、他のメーカーでもそうなんですね。・・・・会社で有る以上「コストダウン」で利益を稼ぐ事。
そうなるとやはり「音質」や「音のバランス」・「質感」に影響が出てきます。

アンプも同じことが言えるのかもしれません。計測器で測定しているからと短絡的に考えてはいけません。

測定工程の事を熟知している事と他のメーカーの測定データを見、聴いて言えることは「メーカーに都合の良い測定値」であると思います。

抵抗値一つをとっても厳正な測定値は望めません、抵抗値には「基本原器」が有り「校正原器」が有ります。測定器の維持管理も21~25℃の室内で湿度も一定で管理しなければなりません。測定器をセットする技術者のスキルも個人差が大きくて、例えばプローブの先端の形状一つとっても大きく違います。またそのプローブに接続されているケーブルの粗悪な事。以前努めていた会社でそのプローブの配線の「線抵抗値」(ブランク)を計ったことが有りますが、わずか1mくらいで36Ωもあったことを記憶しています。これを電気屋さん(技術担当者)に云った所「そんな物ですよ」との事、「この人やってる仕事がわかってるのかな?」と思ったことがあるくらいです。それも一人や二人では有りません。「だから不良品がなくならない、良品を捨てている」(ユーザーに不良品が出ている可能性もある)と言って改善したものです。

テスターの校正も不思議な物で「いくらズレている」しか出てきません。いつしかそのテスターの「読みの数値」のみが一人歩きします。

私の認識では弱電の電気技術者の「問題意識」に疑問を持ちます。測定器という名前とそのメーカーに全幅の信頼をおいて、そのメーカーがもし間違って設計していたら・・・などと言う問題意識は有りません。「学校でこんな測定器を使っていた」位の認識です。

さてオーディオに戻りましょう。各メーカーや国により「好まれる音色・バランス」があるようでそれが「個性」となっているのでしょうが、ユーザーにとっては聴く音楽とのからみや音の表現の仕方が「縁」となって結びつくみたいです。

JBLも良いし、アルテックも良い、タンノイも良いと思います。聴く音楽と求める音楽表現が合えばこの上ない喜びだと思います。

但し、「正しく性能を引き出せての事」だと思います。「正しく性能を引き出せての事」が口で言うように簡単なモノでは有りません。

自分で「シリウスケーブル」を作成して思うのですが「シリウスケーブルは最高」とは思っていません。ただ通常のケーブルとは一線を画す「大容量」のケーブルだとは思います。もっとお金をかければ良い物が作れます。いつでもメリット・デメリットが有ります。必要に応じてより良いケーブルを提供して行きたいと思っています。