Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

3B252Bアンプのサウンド

2008年05月11日 | ピュアオーディオ

Trail仕様化が終わり早速自宅に持って帰り接続を致しました。

そのサウンドの第一声は「シルキーでメリハリの有る奥深い」サウンドでした。ノイズが若干有りますが、実用上問題ないレベルです。

とにかく「弦楽器」がシルキーです。いつもかける「ジェットストリーム」のイントロの弦楽器の質感が求めていた「質感」で鳴り出します。次にナレーション、「自然な声」が響きます。今までチョッと不安定でお上品にすましていた声が「ごく自然な感じ」で出てきます。声の厚み・広がりが違います。全体的に「音数」が多いです。ただJAZZ向きではないような気がしますが整流管をUSAに差し替えると使えるかもしれません。

EL34と3B252Bの球の力がまるで違うと申しましょうか、再現される音の佇まいや音場表現の「格」が別次元ですね。

サウンドバランス的にも下に伸びており、ピラミッド型に近い「低域」の強さと分解能を感じます。今まで「バックロードホーンだから・・・」と物足りなかった低音が充足されたようです。

現在プリはアキュフェーズのC-290ですが近日中にマッキンのC40に戻します。更に良い質感になってくれると期待しています。

何故C40に戻す?かは、フォノイコの存在です。C-290では別売りのフォノイコが必要になります。専務宅ではフォノは必要有りません。

今回のパワーアンプの入れ替えは願ってもない「質感とドライブ力・解像度」で大変満足しそうです。真空管のメーカーもSTCやオスラムと言った「本物」の時代のメーカーです。ムラードのEL34が勝てないはずです。

今回の3B252Bのアンプを持って「管球アンプのTrail仕様化」は終了します。その目的(自宅メインアンプの製作)を達したわけですから今後は別のアイテムに集中していくだろうと思います。

現在Trail使用のパワーアンプは今回分も含めて5セット、プリアンプが3セット、プリメインが1セット出来ています。それらは適材適所で使って行きたいと考えています。


3B252BシングルアンプのTrail仕様化

2008年05月11日 | ピュアオーディオ

3b2521 先日3B252Bのアンプを紹介しました。その後「Trail仕様化」の為、配線材やプラグ等を交換していました。昨日漸く完成しましたので本日試聴をしています。

3b2522 全ての真空管が英国製ですので「ブリリアント」な響がします。

非常に「しっとりした質感」です。

今夜自宅で繋いで音出し確認を致します。現状のメインEL34pp3b2523 モノアンプと比較してどの程度の「音質」なのかが気になります。こればかりは自宅で繋いで聴かないと判断できません。

今回増設したのがXLRバランス端子と平衡回路の600Ωトランスです。ここはやはりXLRケーブルを使いたいと拘りました。RCAソケットもフルテックの最強級品を取り付けました。(これだけで通常のRCAソケットの倍の音数が出てきます)。SP端子も交換しSCS-34(ルシファー)対応にしています。内部配線はすべてスーナーケーブルです。メインラインはスーナーブルー、細線は当社特注スーナー。出てきたサウンドは対策前とは比べ物にならないくらい「周波数レンジが広く、ダイナミックレンジも大きい。質感も粗さがなくしっとりしています。たった2ワット弱の出力ながらアルテック604を軽々とドライブしています。

3b252b_trail1 改造前の質感は良かったけれど粗さとボソボソ感にレンジの狭さ(古い管球アンプの音)が有りましたが、最新鋭のアンプ群と同格のサウンドレベルにな

っています。3b252b_trail2 3b252b_trail3

予備の球も全て入手して本格的に使える様に万全を期しています。3b252b_trail4

写真はTrail仕様の前後の様子を比較しています。


ネジ1本で音質が「激変」

2008年05月11日 | ピュアオーディオ

昨日、事務所のオリンパスシステム用#375と自宅の707Jシステムの#375のダイアフラムの「ネジの増し締め」をしました。

使っているうちに少しづつ緩んできますので定期的にチェックをしています。今回は「緩み防止」の対策も合わせてやりましたのでその効果はどうかを昨夜確認しました。

事務所のオリンパスの方は「しっかりした。正確な」サウンドに変わりました。こちらは先月ダイアフラムの交換(実は4月増し締めの際ダイアフラムを傷つけたので)してその時に「専務」に最後任せましたのでその確認です。随分と締め方が甘かったと思います。今回「半回転」程締めました。

自宅のシステムは1月時点で緩んでいるのが聴感上判っていましたが作業日がズルズルと引き伸ばされやっと昨日増し締めしました。ダイアフラムにキズをつけない様に慎重に作業いたしました。2インチドライバーの「増し締め作業」は結構神経を使います。マグネットが強力ですので「危ない」と判っていてもネジやドライバーが吸い付けられます。吸い付けられたが最後「ダイアフラム」にキズが付いてしまいます。小音量なら気になりませんが、大音量にしますとこの傷が音に出てきます。気になると「音楽」が聴けません。・・・そうなると「ダイアフラム交換」・・・はい5万円の出費!!と相成ります。

そうやって作業したおかげで、#375の性能が桁違いに良くなりました。今まで「音が平面的」と思っていたのが「前後左右」に音が広がり音場が大きくなります。そして「正確」なサウンドになって来ました。システム全体として出てくるサウンドは「雲泥の差」が有ります。

これでSPは一安心です。次に新型Trailアンプが待っています。

(作業の内容にはマル秘事項が有るので写真は掲載できません)