Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

プリアンプ

2008年05月08日 | ピュアオーディオ

プリアンプのみを交換しただけでこうもサウンドが変化してしまうのには参ってしまう。おまけに「活眼(覚醒)」しているかしていないかでも極端に違ってくる。

自宅のシステムでの話です。

C2901_2 マッキンのC40(117V)からアキュフェーズのC-290と言う一昔前のフラッグシップ機に交換しての感想です。どちらが優秀なのかどうかの話はべつとして「表現の仕方」がまるっきり変わってしまって戸惑っています。交換して2週間以上経ってもこの違和感は消えません。ボーカルを聴いても「琴線」に触れたサウンドがしません。音数は増えています。透明感も上がっています。でも心に響きません。

はっきり云って今のままの表現や質感ならC40の方が個人的な好みです。「活眼」していないのでオリンパスシステムとは違い「うるささ」を感じてしまいます。。(活眼まで最低3ヶ月かかると予測は当初からしていましたが・・・)まだまだ苦行が続きます。ここはもう一度原点回帰すべきかとも思い始めています。悩みます。


何で管球アンプに凝ってしまったんだろう??

2008年05月08日 | ピュアオーディオ

El34pp_mono5 この頃は「真空管」や「管球アンプ」に傾斜しているのがはなはだしいです。どうしても「こだわり」を持つと「理性」をなくしてしまう「性格」のようです。困ったものです。

最初は「サブ」で時々使う目的で、手持ちのトランスを使ってアンプを特注しました。それが今自宅のメインのEL34ppモノアンプの始まりです。4年前の事です。

20才頃にも一時LUXのCL35Ⅱ+MB88を使ったことが有りまして、「管球アンプ」の良さも扱いにくさも承知しています。その頃はCL35ⅡのSNが悪く、アキュフェーズのC-200に交換して「澄み切ったサウンド」+「濃密な厚みのあるサウンド」を体験しました。

その後身体を壊してオーディオと決別すべく全てを処分しまして九州に帰ってきました。

それでも「音楽」がやっぱり欲しくて、LUXのSQ38FDⅡ+タンノイアーデンを買って「これで終わり」と思って購入しました。が、やはりこのままでは終われませんでした。アーデンから軽やかなサウンドが出ません。・・・この組合せの時は「鳴らすスキル」がなかったんですね。続けてJBL#4343を購入、次にビクターのラボラトリーシリーズのプリ+パワー。この組合せでも鳴らなくて、マッキンC29を購入、その後MC2500を購入してやっと落ち着きを見せました。この時点では「管球アンプ」の導入の考えは100%有りませんでした。

そうやって10年以上が経ち、道場と知り合って、「吉永オーディオ」さんを知りました。

El34ppmono 彼の作ったアンプからは「ノイズ」が聴こえないのです。素晴らしいと思いました。SS誌85号当たりに「上杉氏のオルソンアンプ製作」の記事が有ります。そのアンプデザインに憑かれてタムラのトランスを全て購入して保管していました。「いつか自分も作ってみよう」と思っていましたが、吉永さんとの出会いで「特注」でお願いをしました。

EL34ppモノアンプが出来上がってきたときも、メインはMC2500やM-60、M-100、XX等が有りましたので事務所でサブに707Jを鳴らしていました。

707Jを4343と入れ替えに自宅に持って行き、アンプをどれにしようかと考えたとき、Tr型アンプはどれも大出力過ぎて使うのを躊躇いました。それでEL34ppモノアンプになりました。当初はC40と組み合わせていましたが、音出しをしますと「音がまったく足りない」事に気付きました。中音・高音がほとんどやせ細っていました。

El34pp_chen1 その原因はもしかして「半田材(鉛入り)と配線材(WE)??」ではないかと思い、早速交換したところ(交換に2週間以上かかりました)まったく別次元のサウンドが出て来ました。高域の補正もまったく必要有りません。

決定的に「バランスが良くて、音数が劇的に増えて、SN感が素晴らしい」アンプになりました。

そうなると欲が出てくるもので、自分で交換できるものは全て「高音質タイプ」にして行きました。(プラグ・ソケット他)その度に「激変」を体感しました。

Tr型のアンプでは手作りは難しいし、第一デバイスの優秀性は「真空管」の方に軍配を上げます。

話があらぬ方向に流れそうです。ここでもう一度元に戻します。管球アンプは「音楽を聴くデバイス」としては非常に優秀です。SN感が確保できれば是非自宅で使いたくなるのはこの趣味の人情と言うものでしょう。

現在自宅で使用中のEL34ppモノアンプに音質では満足していますが、「設置すスペース」では難儀をしています。そこで同じ性能を「ステレオアンプで作れないか?」と言う事で、自宅のメインに使う「管球パワーアンプ」を作ろうともがいていたのです。たった1台のアンプを作る為に何台の管球アンプを買い入れたことでしょう!!・・・今となっては空恐ろしい!!!目的を見失って・・・と思われるかもしれませんが、この無駄が最後の「管球アンプ」にノウハウとして入ります。素晴らしいものが出来上がる予定です。(あくまで自己満足です)