笠岡市では昨年度、市社会福祉協議会新山支部が、75歳以上のひとり暮らしの高齢者(日昼独居老人も含む)、緊急性が高い人に、「いのちのバトン」事業をスタートしました。円筒形のプラスチック・カプセル(高さ17センチ)に、名前や生年月日、かかりつけの医療機関、既往症、緊急連絡先を記したカード、健康保険証の写し、情報提供への同意書を収め、冷蔵庫での保管をします。岡山市職員によると、1200世帯にカプセルが配布されたなかで、10件、役立ったとのこと。
笠岡市では今年から、全市にこの「いのちのバトン」施策を広げています。市社協には支部内に福祉員が配置され、その福祉員が事業を進めています。
冷蔵庫には、図のシールが貼られ(マグネット)、同じ柄のシールが玄関にも提示されています。更新は1年をメドに考えておられ、訪問・きかっけのツールとして役立っているとのことです。
岡山市では、今年度から安全安心ネットワーク推進室が、地域保健福祉モデル事業を実施する地区を募り、全小学校区96ネットワークのうち、16ネットワークが手をあげました。基本事業は、ひとり暮らしの高齢者などの見守り・声かけとサロン。その活動のオプションとして、要望があったところに、この「カプセル」事業がスタートします。
岡山市社会福祉協議会への委託事業で、今年度の事業費は、220万円余りです(サロンなど他の事業も含む)。