視察二日目の午前は、京都の「京(みやこ)エコロジーセンター」です。
1997年に行われた「地球温暖化防止京都会議(COP3)」開催を記念して、環境学習と環境保全活動の拠点として開設されました。スタッフの若松さん(写真)が、実に説得力を持って&イキイキと話してくださいました。
建物そのものがエコ仕様で、体験型で学ぶことができます。多くの小学生が利用をし、その教育プログラムに工夫を重ねていらっしゃいます。市民ネットメンバーも楽しく深く学びました(^^)。
写真は、雨水利用について学ぶ場です。京都市は、雨水貯留タンクと雨水浸透マスの設置に助成をしています。雨水の有効利用のみならず、近年増えている大雨被害に対して、浸水被害を軽減します。また、このセンター自身も、雨水を貯めることで、トイレの水のほとんどをまかなっています。家庭の使用水量でもっとも多いのがトイレということなのです。
岡山市も雨水利用について検討が必要だとかねてより思ってます。
指定管理者として、財)京都市環境事業協会が運営しています。建設のときも、現在の運営も、市民参加で行っておられ、この間たくさんのボランティアを輩出してこられました。 岡山市ではESD世界会議が迫ってきています。京都市がCOP3でこの施設を作られたように、ESD拠点施設ができると輪が未来に広がるのではないでしょうか。
午後は、金沢市に。「金沢学生のまち市民交流館」にいきました。
金沢は、数多くの高等教育機関をもち、「学生のまち金沢」として、歴史を刻んできているまち。この間、大学が郊外に移転したこともあり、まちなかに学生が少なくなったそうです。 学生と市民との交流による学都としての魅力を復興し、まちの賑わいの創出をと、全国ではじめて2010年に「学生のまち推進条例」をつくられました。 この交流館は、その拠点施設にと、旧家を改修したものです。
アドバイザーの方がおられて、学生からのいろんな相談にも応じていらっしゃいます。この交流館を拠点に、様々な事業を展開。学生の皆さんたちは、いろんな人に出会い、地域の皆さんと語り、また、自分たちでもまちづくりの提案をされているようです。 担当の職員の方は、試行錯誤の連続だと言われていましたが、関わった学生さんたちは楽しいのではないのかなぁ(^^)。
金沢のまちははじめての訪問。戦災や震災に合わず、昔ながらのまちの作りや雰囲気が残っています。いい感じなんですが、なんでだろう?