南北ネットワーク岡山では、年に一度、田中治彦さん(上智大学教員、写真右)を囲んで、講演会やWSを行ない、最新の開発教育の息吹にふれています。今日は、田中さんが5本の一つに入ると言われるWS教材「先住民族・アイヌとESD」を行なっていただきました。
「あんな服こんな服」では、一つの国に一つの服=文化のみでしか対応できない私たちに気づきました。「シコツの500年」では、30分という短い時間のなかでアイヌが失ったもの、奪われたもの、…、その収奪と抑圧の歴史をロールプレイで体感しました。よくできていて、入り込んでいくのです。アイヌの人たちには、何も(名前や言葉すらも)残らなくなってしまって、悔しさや喪失感や…。参加者のなかには「大河ドラマ」のようだったとの感想も。
振り返りでは、差別をどう乗り越えるのか、未来への展望についても出され、“今”と“自分”につながってきました。持続可能な豊かさとは何か、なぜ日本社会は多文化共生社会を育むことができにくいのか。根幹が問われる時間になりました。
なんて、小難しくなってしまいましたが、小学生にもバッチリ対応でき、あっという間に時間のすぎる教材です。
今日は民団の新年賀詞交換会があり、民団関係の皆さんにお会いできるのを楽しみにでかけました。真ん中の方は、日韓交流に功労があったと表彰された広畑周子さん。「瀬戸内牛窓国際交流フェスタ~朝鮮通信使から未来へ向けて~」を毎年行なっておられる会の代表です。会のあと、こちらにも参加をしてくださいました。