11月8日 名古屋市・児童相談所＆人権啓発施策

　視察3日目は名古屋市の児童相談所と人権啓発政策です。
　名古屋市では、名古屋市児童福祉センターのなかに児童相談所があり、他に知的障害児通園施設、情緒障害児短期治療施設、子育て支援のネットワーク拠点となっている子育て情報プラザなどがあります。相談件数は2005年度で5255件（児童人口37万人。人口220～30万人）。うち、児童虐待は721件で、年々増加しています。
　一時保護所は35人定員。私たちが訪れた時間は学習のときで、ボランティアの教員OBの方と一緒に習字の勉強中でした。2010年には移転改築と第2児童相談所開設があり、あり方を検討中とのこと。一人の子どもの成長を見据えるということで、専門担当から地区担当への移行を考えておられるとのことでした。業務量増と職員の確保が大きな課題というのはどこも同じです。　
　岡山市における児童虐待の通告・相談件数は535件で、名古屋との人口比でいくとかなり多いです。政令市移行に必置の児童相談所の開設にむけて急ピッチで準備が進んでいますが、子どもたちが安心して過ごすことができるため、いい環境を整えたいです。
　午後からは名古屋市役所に場所を移し、人権啓発施策について視察をした後、帰途に。
　常任委員会での初視察。正副委員長・担当事務局の方の準備のもと、無理のないスケジュールのなか時宜にかなった充実した研修で、ありがたかったです。今後へと生かしていきます。