〈ゆーとぴあ岩田〉の総会記念講演では、いいお話を聞くことができました。いろんな方にご案内したかったなぁ。〈ゆーとぴあ岩田〉は、精神保健のこれからを、みんなで考え、活動する精神障がい者、当事者主体の団体です。
いいお話を聞かせていただいたのは、東京新聞(中日新聞東京本社)特別報道部デスクの田原牧(たはら・まき)さん。写真でオシャレな帽子をかぶっていらっしゃる方で、とても素敵な方でした。
私は東京新聞の社説をホームページでよく読んでいます。「こちら特報部」というコーナーで、原発や震災がれき関連の記事も読んでいました。震災がれき広域処理キャンペーンがマスコミで行なわれるなか、東京新聞はその問題点を伝えていましたが、どなたがデスクかということは知りませんでした。中日新聞カイロ支局にも勤務されていたことがあります。
テーマは「自分であり続けること~福島原発事故・エジプト革命・トランスジェンダー」。どのお話も面白かったんですけど、バラバラのようなテーマの3つに共通するのは、「ムラ」への叛逆と「自分であり続けること」でしょうか。
原発は「世界・世間」の象徴ですと。日本がムラ社会だからこそ、原発が山のように出来た。今の世の中が変わらないと、原発もなくならない。「見て見ぬふりをしていた虚構の崩壊」=原発の〈安全神話〉が崩れた今にあるのは、放射能の〈安心神話〉「100ミリシーベルトくらいなら大丈夫でしょう」。みんなが気にしないように過ごしているなかで、「放射能はコワい」は禁句。反原発運動は原子力村のみならず、日本のムラ構造への叛逆にならざるを得ないと(福島脱出や犠牲者の告発・訴訟はその萌芽)言われています。「欺かれたあなたにも責任がありますよ」と。ずっしりときます。
ご自身は、世界から放逐されること覚悟で「私は私でしかない」と、トランスジェンダーであることをカミングアウト。確かに原発問題と通じています。集った誰よりもすらーと長身でとてもきれいな方でした。
* * *
午前中は、今年度の津島地区社会福祉協議会評議員会、津島学区コミュニティ協議会理事会総会、津島学区連合町内会総会。誰もが地域で安心して暮らしていくための活動に皆さんご熱心です。お部屋いっぱいに地域の皆さんがお集りになっておられました。
午後からは、岡山市公立保育園保護者会連合会総会。そして、ゆーとぴあ岩田総会。
総会資料を読むのは好きです。皆さんの熱心なご活動が行間から伝わってきます。これからの一年もよろしくお願いします。お花は、保育園保護者会総会の来賓控室にあったもの。想いいっぱいの心配りですね。