長年、お世話になっていた金原藤さんが亡くなられました。享年、86歳。印刷会社「創文社」の会長です。とても素敵な私の憧れの方でした。
初めてお会いしてから、25年は経っています。まだ、「創文社」の前身の「ふじや高速印刷」の頃で、丸の内に会社がありました。包容力があり、いつも毅然としておられ、お話ししていると楽しくなりました。女性という視点からみれば、企業人というだけでなく、いろんな意味でパイオニア的存在。いつもオシャレな方でした。
長い間には、よく励ましてくださいました。「あら、鬼木さんも、私と同じ、“丑年生まれの水瓶座”なのね。“丑年生まれの水瓶座”は賢いそうよ」。確かに、金原さんは賢い方でした。それを聞いて、私より24歳年上だとずっと思っていましたが、ある時、36歳上だと聞いてびっくり。そのくらい若々しくお元気な方でした。
これも若い頃ですが、金原さんが付けておられた赤いイヤリングをくださいました。「鬼木さんにあげようと思って」と。今でも、お化粧やアクセサリーを私は余りしませんが、当時は、さっぱり(^^)。以来、私はイヤリングが好きになったように思います。
ある時、金原さんの半生を聞く会を持ちたいとお願いしたら、やんわりとお断りになられました。「会」云々ではなく、もっとお話をおうかがいしておけばよかったなと残念です。我が家での小さなすき焼きの会に来てくださったことはいい思い出です。
そういえば、私の街頭演説をどこかで聞いておられて、気になったことを、電話でお伝えくださいましたね。
ずっと励まし続けてくださったことを大切に、過ごしていきたいです。安らかにお眠りください。ありがとうございました。