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相変わらず北朝鮮の脅威(笑)はハリボテだが役に立つ

2017-08-18 20:32:14 | 国際・政治
あっという間に2017年のお盆休みも終わり、という方も多いでしょうか。

西日本は猛暑のようですが東日本・北日本は今になって梅雨かよ、
というような連日の雨っぷりで、日照時間も少ないということで、
今後は農作物などへの影響も心配されるところです。

そして海外では相変わらず物騒なことが起こっておりまして、
スペインではバルセロナでクルマの爆走の他に、カンブリスでも
テロと思われる事故・事件が続けて起こったとのことで、今更ですけど、
憎悪が連鎖するこの世界では、いつ・どこでもこうしたことに巻き込まれかねないという、
そういう現実を目の当たりにして、怒りどころか悲しくなってくるのですけども。

スペインのテロについてはこれまたイスラム国が関係していると言われていますが、
アメリカではまた人種差別が発端と思われる事件もありました。

バージニア州シャーロッツビルで南北戦争時に奴隷制度の維持を掲げて闘った将軍の像が
撤去されることに抗議した白人至上主義者の集会と、その集会に反対するカウンターデモとが
衝突し、死者を出すことにもなりました。

これについては白人至上主義者側の車が暴走して彼らに反対する女性が犠牲になった、
ということもありまして、白人至上主義者側を非難する声が相次いでおります。
そもそも差別を是とするような思想は一般的には現代社会では受け入れられないものです。

この事態に憤るバージニア州知事の言葉が素晴らしいと話題ですね。


 「今日シャーロッツビルに入ってきた白人至上主義者やナチスに伝えたい。
 我々のメッセージは単純で簡単だ。『帰れ』。この偉大な州はお前たちを歓迎しない。
 恥を知れ。お前たちは愛国者のふりをするが、お前たちは愛国者とは程遠い」


その通りですね。

シャーロッツビルだけでなく、世界中の差別に端を発する騒動について、
こうして批判するのがふさわしいと思われますが、実際はなかなかできないのでしょうか。

日本なんかでも中国人や朝鮮人に対する排外デモが何度も行われていますが、
こうした嫌悪感でもって批判する要人ってお目にかかれませんよね。

確かに微妙で難しい問題ではあると思います。

バージニア州知事の言葉について言うと、白人至上主義であれ思想の自由はあると思いますし、
そうすると彼らの人権だってあると思いますし、そうすると思想を理由に排除されたりすることは、
正当なのかどうかと思うのですよね。今回みたいに暴力行為・犯罪行為に及ばない限りは。

しかし、差別や排外主義といった思想そのものを犯罪とできるかというと、
それは思想弾圧・言論弾圧になりかねませんし。


ただま、政府要人が差別・排外主義を容認できるかとなると、それまた問題なのですが、
トランプ大統領は違いますねえ。

一度は白人至上主義者やナチスらを、おそらく必要に迫られて仕方なく、
名指しで批判こそしたものの、その後はまた彼らを擁護するような発言をし、
更に「誰も言わないからオレが言うのだ」と、まさに地震が差別主義者であるかのような、
ホンネをさらけ出してしまいました。

コレは多民族の国・移民の国・また自由の国を標榜するアメリカにとって、
いや世界にとっても由々しき事態と思うのですが、さあトランプ政権は、
こうした大統領としての資質を明らかに損ねることになってしまって、
いつまで保つのでしょうか。


おそらく白人至上主義者の差別の対象には東洋人もほぼ間違いなく含まれるであろうところ、
そんなトランプを「信頼できる」と持ち上げているのが我らがアベちゃんである一方、
トランプと丁々発止の幼稚な口げんかの応酬をしているのが北朝鮮です。

いやー、勇ましい北朝鮮は、ミサイル発射実験はするわ、
今度は米軍基地のあるグアム(周辺)への攻撃だってしちゃうよ?と、
アメリカはじめ世界を挑発している様子でありまして。

北朝鮮からグアムへのミサイルっていうと、日本の中国・四国地方上空を通過するってんで、
これについちゃあ日本も大騒ぎ。

自治体はJアラートの訓練に、自衛隊は迎撃ミサイルの配備に追われる始末。
Jアラートなんかは不具合も相当あるようなんですが大丈夫でしょうか。

ま、ミサイルが飛んできたら!なんてときの準備が必要ないワケないですが、
それより、外交で米朝双方をなだめるとか、そういう努力はどうなってますかねえ。

ヒゲ隊長の佐藤センセーなんかは、北朝鮮のミサイルを迎撃しないでどうすんだ!と、
息巻いているようですが、このオトコ、外務副大臣になんかなっていたんですね。

ってことは、迎撃よりも外交で解決を目指すべき立場にある人間の筈ですが、
なんでこんなに荒っぽい主張をしなきゃいけないのでしょうか。

ヒゲ隊長だけではないですが、なんか政府も大マスコミも、
いよいよ米朝の軍事衝突か、なんてことをやたら煽っているように見えます。
むしろソレ望んでいるようにさえ感じます。


でも、もしそうした切迫した状況が本当なら、我らがアベちゃんなんて、
地元の盆踊りなんかに顔を出してる場合じゃないでしょう?

もちろん政治家にとって地元の祭りに顔を出すというのは重要な任務ですが、
アベちゃんくらいの地位になれば不測の事態に備え中央に居座るものじゃないのですか。

それがお祭りに行けるくらいなんですから、いくら政治家や役人や大マスコミが煽ろうと、
北朝鮮の脅威(笑)なんて、そんなものなんですよ、所詮ハリボテなんですよ。

だいたいねー、グアムを攻撃するとか、その作戦会議の様子とか、
極秘にすべき軍事事項を、写真やなんかでこんな盛大に晒したりしますかー?
例えソレが別の作戦のカモフラージュかもしれないにしても、
こんなわかりやすいことしますかー?

北朝鮮に対してトランプも、「炎」「怒り」といった強い言葉で応酬し、
いかにも報復に大規模な軍事行動にでちゃうぞ?といった雰囲気を醸し出してますが、
そんなの自国民にウケるから発言しているだけのこと、にしか感じないんですよね。


でもまあ、この北朝鮮とアメリカ間の緊張のおかげで、
森友疑獄も加計疑獄も自衛隊PKO日誌問題も、すっかり報道から消えましたな。

内政で具合が悪くなってくると国民の関心を外に向けさすのは、政権の常でありますがね。
 

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