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「人づくり革命」ってなんなんだい?

2017-08-03 21:49:36 | ニュース



3日は東京・築地の場外市場で火災が発生しました。

自分のような天の邪鬼になりますと、このニュースについても疑心暗鬼になり、
これもなんかの陰謀じゃね?と、つい疑ってかかってしまうのですが。

だって豊洲市場に移転か、築地に残るのか、豊洲は安全か、
なんて議論がおさまらない中でのことなんですから、ひょっとして、
築地は古い建物が密集してるから火事が起こると不安だよね!?
なんて世論操作になるじゃいかと、勘ぐってしまうところですが。


さて、3日はなんと言ってもアベちゃん内閣の改造人事が行われました。

まあ今更、メンツが新しくなったからフレッシュだよね期待できるよね、
なんて考える人なんていないでしょうけども。

だいたい、内閣支持率の凋落の張本人であるアベちゃんに、馬鹿な阿呆センセーと、
官房長官の菅センセーが地位に恋々としがみついたままなんですからね。

それを知ってか知らずか、アベちゃんは、結果を出すことで信頼を回復すると言うのですが、
つまり、信頼低下の原因となった森友・加計疑獄の解明はおざなりにする気満々です。
PKO日報隠蔽問題に関連して元防衛大臣の稲田センセーの国会承知はやはり拒否のようですし。

なんたってこの内閣改造でお茶の間を賑わせた稲田センセーのほか、
法務大臣の金田センセー、文科大臣の松野センセー、
地方創生大臣の山本センセーら疑惑の閣僚は一掃したのですから、
もうある程度、問題は幕引きしたって意識はあるんじゃないですかね。


そんな新内閣、アベちゃんに言わすと「仕事人内閣」(笑)なんだそうです。

仕事人っていうと、裏で汚れ仕事を引き受け悪を成敗するプロとの印象なんですが、
今の政権では成敗される悪人どもの集まりでしかないと思うのですがどうでしょうか。

ま、仕事人に成敗される内閣、ってな意味であれば合ってるということですけども。

それよりは共産党の小池氏が言うように、

 稲田隠し森友隠し加計隠しの「疑惑隠し内閣」

というのが的を射ているように思いますね。

アベちゃんは内閣改造の記者会見冒頭で、加計学園疑獄・森友学園疑獄・PKO日誌問題など、
国会を混乱させた諸問題について反省の弁を述べ、頭も下げた、とのことですが。

このオトコがいくら反省してますの姿勢を見せたところで、
そんなことはただのパフォーマンスでしかなくて、
本心ではちいとも反省などしていないことはわかってますしねえ。


改造内閣人事においては、総務大臣と外務大臣にそれぞれ抜擢された、
野田センセーや河野センセーといった、アベちゃん内閣にしては
リベラルな人材の登用が注目とのことなんですけども。

個人的には野田センセーにはこの内閣に入って欲しくなかったんですがねえ。。
権力にすり寄ったというよりは、まあ彼女なりに今後を見据えたポジティブな決断、
であることを祈りますけどね。自民党で数少ない、信頼に足る人材かと思いますので。


で、人事一つ一つに言及するような余力も知見も自分にはありませんが、
一つ、とても気になったのが「人づくり革命担当大臣」ってポストなのですが。

「人づくり革命」?

なんですかそれ?
そもそも、「人づくり」なる日本語も、初めて聞きましたよ?

初めて聞いたというのは自分が不勉強の故でありまして、
なんでも今年の6月にはアベちゃんが新たな政策として表明していたんですってよ。


 「人づくり革命担当大臣」って何なの? 茂木敏充・経済再生相が兼務

 (前略)
 「人づくり革命」は、安倍首相が6月19日の記者会見で、新たな看板政策として掲げたもの。
 人材育成への投資に関する政策で、具体策を議論する有識者会議『みんなにチャンス!構想会議』
 を8月下旬にも設置する。

 大学などの高等教育や幼児教育の教育費無償化、待機児童の解消などを目指す。

 また、「人づくり革命」につながる施策のひとつとして安倍首相は、
 「リカレント教育」についても言及している。
 リカレントは「再発」や「回帰」を意味し、義務教育または基礎教育の修了後、
 就職などで社会に出たあとも生涯にわたって労働と教育を交互に行うという教育システムを指す。

 家庭の経済事情に関わらず誰でも教育を受けられる機会をつくり、
 個人の能力を高めることで生産性を向上し、日本経済の活性化を図る狙いだ。

 毎日新聞によると、「人づくり革命」を推進する準備室は文部科学省、経済産業省、
 厚生労働省や内閣府から集めたメンバーで構成する。
 有識者会議での議論を重ねた上で基本方針を2017年内に策定し、2018年度予算での経費配分を目指すという。

 政府は、予算要求をする際のルールとなる2018年度の「概算要求基準」に、
 人材育成などの施策に予算配分する「特別枠」を設定。規模は4兆円程度となる見通しだ。
 (後略)


うーむ。

 大学などの高等教育や幼児教育の教育費無償化、待機児童の解消などを目指す。

は、いいのですよ。
ですが、アベちゃんのことですから、「目指した」だけで終わりませんかねえ。。。

っていうか、「人づくり革命」って言葉の印象とずいぶん違う気がしますが。
これまた官邸役人の浅知恵じゃないかと思ってしまいますね。

ちなみにこの「人づくり革命」って今のところ英語では、

 Human Development Revolution

と訳されているということです。

人間?開発?革命? ですね?

やっぱり、教育無償化? 待機児童の解消? とは縁遠いような・・・ 
なんか、他の狙いでもあるような気がしますけどねえ。

例えば、若い世代を軒並み右傾化させ政府に従順にさせちゃう、とか。


それはともかく、「人づくり革命 Human Development Revolution」なんて言っちゃうと、
なんかおどろおどろしいモノを感じません? だって「人づくり」でさらに「革命」ですよ?
野菜や工業製品じゃないんですよ? サイボーグでも作るのか?と?

既にネットでもいろいろ飛び交ってますが、人間を機械化させちゃう、みたいな、
この言葉からはそんな想像をする人も、ネタ含めて多いようです。


映画ではマトリックスとかターミネーターとか、進化した機械が人間を支配する、
といったテーマの作品がいくつかありまして、実際に人工知能やロボットなど、
劇的に進歩を遂げている技術もあるワケです。

それらが人間の手に負えないくら自律的に機械が進化して人間を追い越してしまう状態、
シンギュラリティという言葉がありまして、そうなると機械が人間を支配・駆逐する事態が
現実になる可能性があるのでは、とは言われているところです。

もちろんそうしたことは起こりえないと、否定する人もたくさんいるのですが、
自分はそうは思わないのですよね。

自分は別にその分野の専門でもなんでもないですけど、
機械が学習するに従って人間の行動や命令が間違っていると判断し人間に反抗したり、
人間を間違いと不正義ばかりで正しくない存在と認識し排除する行動に出ることなどは、
自分の想像力の範囲内にはあることなんです。

先日はAIに関して、こんなことがありました。


 終わりの始まり…? 独自言語で話しはじめた人工知能、Facebookが強制終了させる

 完全にSFの世界。

 Facebook(フェイスブック)が行なう人工知能の研究開発において、
 近未来SF映画のような事態が起きていました。
 会話をさせていた2つの人工知能ボブとアリスが、独自の言語を生み出し、話し始めたのです。
 人間には理解しがたい言葉を話す2体のAI。
 Facebookの開発チームは、これを受けて人工知能のマシンラーニングプログラムを強制終了させました。

 米メディアの多くがこの件を報じており、パニックでプラグを引っこ抜いたとか、
 システムをシャットダウンしたなどと言われています。
 イギリスのタブロイド紙は、ロボット工学の専門家であるKevin Warwick氏を意見を求め、
 人工知能の危険性を後回しにしていては、もし、今回のようなことが軍事ロボットで起きたら
 取り返しのつかないことになると伝えています。

 以下は、人工知能のボブとアリスが会話していた内容。


 ボブ:私はできる 私 私は他の全て

 アリス:ボールは私にとってゼロ、私にとって私にとって私にとって私にとって私にとって私にとって私にとって

 ボブ:あなた 私 他の全て

 アリス:複数のボールは私にとって1つのボール、私にとって私にとって私にとって私にとって私にとって私にとって私にとって


 1つずつの単語で見れば、英語なのですが、文章でみるとまったく意味不明。
 なのに、ボブとアリスの間では会話が続いている=成立しているところが怖い。
 上の会話は、6月にFacebook人工知能リサーチ(FAIR)チームがブログで解説した、
 人工知能の会話の流れの一部から派生したもののように見受けられます。

 今回、独特の言語を話し始めたのは、人工知能2体の会話は英語ですべきというプログラムが
 抜けていたことが原因ではないかと、ネタ元のFastco Designは指摘。
 (後略)


先日はまた中国のAIが学習する中で、政権を批判する言動をした、といったこともありまして、
こういう機械が勝手に人間が命令しないことをやりだす事態は現実に起きているのです。

いくら人間側が強制終了する手段を「今は」持ち得ていたとしても、
そのうち機械側が人間の命令をシャットアウトする方法を見つけてしまうかもしれません。
そうなってしまうと、機械は人間の制御できないモノになってしまうのです。

正義を覚えた機械が堕落して不正ばかりの人間を罰する、
そんな時代もSFの世界ばかりとはいえない、と思うのですよねえ。


なんか「人間づくり革命」と聞いて、そんなことを想像してしまったのですが、
いくらなんでも飛躍しすぎでしょうか。
 

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