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無差別殺傷事件の犯人を生み出さない社会的な努力を

2019-05-28 22:35:45 | 社会・経済
令和初(笑)の国賓として迎えたトランプ狂騒曲も予定を終えました。

成果というと貿易交渉でも北朝鮮問題でもなく日米同盟アピールくらいなもんなのですが、
いったい、この政治ショーのために幾ら使ったのでしょうね。

しかしアベちゃんはことさらに「日米同盟の強化!」を強調し、
ソレを見せつけることができたという成果にご満悦の様子なのですが、
そうすると一方、ロシアの平和条約交渉はもうどうでもよくなったのですかね。

いくらプーチンさんと会談を重ねても北方領土問題は進展するどころか後退し、
丸山アホ高センセーの戦争発言でケチをつけ、そして今回の日米同盟アピールです。

アベちゃんもロシアに関しては吹っ切れたのでしょうか。


さて、そんなことより川崎市登戸での通り魔・無差別殺傷事件です。
スクールバス待ちの児童を含む19名が被害に遭い、女子児童と30代男性の2名が死亡しました。

被害に遭われた皆様、またそのご家族の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

なんでこんなことが起きるのか、犯人はナニを考えていたのか、
動機を知りたいところでしたが犯人は自ら首を刺して死亡ということで、
事件の動機やそこに至る経緯は永遠に葬られてしまいました。

そんなこともありまして、こうした憎むべき痛ましい事件から子供を守るにはどうすべきか、
といった視点で対策などが論じられているところですが。

正直、今回のような通り魔的・突発的な危機に対処せよと言っても、なかなか難しそうです。
といって、こういった事件が起きたからにはナニか改善も考えたいところです。

もちろん、事件が起きる可能性、犯人がどこかにいる可能性を前提に、
事件への対応策というのも必要ではありますが、一方で、
こうした事件を起こさない、犯人を生み出さないための方策も論じていく必要があると思います。


今回の犯人だけでなく、凶悪な通り魔や無差別殺傷的な事件が起きるとき、
とかく犯人の異常性にばかり着目して、そこに事件の要因を収束させがちですが、
事件の背景には必ず社会的な要因がある筈だと思うのです。

いやいや、そいつの親が悪いんだよ、家族環境が特殊だったんだよと、
いうことで、あまり社会的背景など関係ないと考える人もいるかもしれませんが、
じゃあその悪い親とか特殊な家族環境が生まれる要因は何だったかというと、
そこには必ず社会的なナニかが関わっている筈です。

ですので、凶悪事件の遠因にはナニがあったか、
犯人と社会との接点もしくは乖離にナニがあったのか突き詰めること、
分析することは次の凶悪事件を起こさないためにも必要でしょう。


妄想というか仮説ですけど、こうした犯人というのは社会に対して強烈な恨みを持ったり、
社会に切り捨てられたとの絶望や疎外感、孤独感などを持ち、追い詰められた状態に
なっているのではないかとすると、必ずどこかに社会的な要因がある筈なのです。

そこを見いだして追い詰められた人々にどうセーフティネットを用意できるか、
教育なのか補償なのかコミュニティなのかわかりませんが、対策を施すことで、
放っておいたらナニかしでかすかもしれない人々を救えるかもしれません。

もちろん、全ての人々を救えるかというと難しいでしょうが、
危険な行為に走りかねない人々の分母を減らすことはできるのではないかと思うのです。
そうすれば多少は事件発生の可能性を下げることになります。

事件が起きてしまった場合の対策と同様に、
事件を起こしてしまうかもしれない人々の出現を抑制する、
社会として両面からの対策を期待したいのです。


だからこそ、今回の犯人が死亡してしまって本人の動機が聞けないのは残念ですが、
なんとか捜査によって少しでも背景が明らかになって欲しいものです。

またメディアや国民も、こうした事件が起きた場合に犯人の異常性ばかりでなく、
事件の背景にどんな社会的な要因があるのかを常に見つめる姿勢を持ちたいものです。

 

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