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ミラー男とカレー女

2009-08-05 23:53:05 | 社会・経済
8月2日に植草一秀氏が収監された。
「ミラーマン」と小馬鹿にされた、手鏡を使った電車内でのスカート覗き見のわいせつ行為の罪が確定した事によるものだ。

この事件については、ネットで意見がたくさん交わされているように、時の権力による罠だと思う。時の権力とは当時の政権の中枢にいた、小泉純ちゃん・竹中へーちゃんを中心とする勢力のことである。

彼等の標的になる理由というのは例えば、郵政民営化!をはじめとした政策に対してまっとうな批判をしたからであるとか、りそな銀行救済に絡む重大で不可解な問題点を明かそうとしたからであるとか言われている。どちらも純ちゃん・へーちゃんにとっては目障りな行動ではあったのだ。

植草氏ご本人も、自身のブログや著書にて断定まではしないまでも、それに近い事をほのめかしている。自分としても郵政アメリ化!の実態などから類推するに、これは冤罪などではなく、明らかに権力側の謀略であろうと考えている。

自分の考えなどどうだっていいが、ネットを見渡しているとそういった意見が多く見られるのは事実はある。ま、純ちゃん・へーちゃんにだまされた!って思いを持ち、かつ植草氏に同情的になる人は多いであろうが、やっぱり、コレ以外の国策捜査・・・ 鈴木宗男議員や外務官僚の佐藤優氏に関する事件であるとか、つい最近の小沢一郎秘書が逮捕された西松問題であるとか、こう不可思議な国策捜査が続いてしまうと、植草氏もハメられたんだという印象は強くなるわけだ。

さて、この植草氏収監のニュースを聞いて、なぜか自分の頭に浮かんだ事件がある。和歌山の毒入りカレー事件である。
この4月に最高裁が上告を棄却して林真須美被告の死刑が確定したのだが、これにはびっくりした。状況証拠だけで有罪であることさえ驚きなのに死刑が確定してしまうとは。

真相は?わからない、本当に林被告が真犯人なのかもしれない。
別に林被告の擁護をするわけではないが、この毒入りカレーなるものが供されたお祭りで林被告が一人で鍋を見ていたから、鍋のふたを開けていたから怪しいみたいなことが言われているのだけれど、これから皆に振舞おうとしているカレー鍋をほったらかしにしておくほうがおかしくないか。見張りをしてたらそりゃ中身を確認だってするだろう。そこで故意に何か混入させられる立場ではあったろうが、鍋を見張ってふたを開けて中を見ることなど全然普通の行為じゃないか。

もちろん、それ以外に科学的な「状況証拠」があったのはわかる。しかし、本人は一貫して否認しているし、物証もないままで、動機だって明らかとは言い難い状況で、推定無罪でおかしくないのが、上告棄却による死刑確定である。

そういったところがなんとなく植草氏の件と結びついた。
物的証拠がなくたって死刑判決が確定するのだから、わいせつ行為だって確定する、っていうメッセージなんじゃないだろうか、と。植草氏の場合も上告棄却で刑が確定するというのは、単なる偶然なんだろうか。


あ~また始まってしまった、考えすぎか。
陰謀論好きの癖が出てしまったかな。


それにしてもこの毒入りカレー事件が起こったときのマスコミの報道は恐ろしかった。容疑が確定していないのにコイツが犯人だと決め付け攻撃する報道。
そしてそれにあおられる一般大衆、社会から消えろと、死刑が当然だと、決め付け攻撃する一般大衆。
植草氏のときも同様に、マスコミがセンセーショナルに取り上げ、氏をミラーマン呼ばわりし、大衆もそれにのっかった。

マスコミ報道に大きく左右され、想像力を剥ぎ取られた一般大衆が、今では裁判員として判決に加わっていると思うと恐ろしい。

そして、警察にしても司法にしても、植草氏の事件に見るように、本当に権力側の思惑に従って動いているのだとしたら恐ろしい。これが現代の民主主義国家なのだろうか。