毎日、駅までの道の途中に、こいつはいます。
長いこと空き家になっているこの家の周辺に、毎日というわけでもないけど、いる。
塀の上、屋根の上、いろんな場所にじっと座っていてこちらを見ています。
写真撮ろうとして近寄っても全然動じない。
無表情のまま。どこ吹く風。
高いところにいるからなのか、全く注意する風情も見せず、威風堂々、というか無関心。
オッドアイっていうんですね。(左右の虹彩色が異なる)
毎日喜怒哀楽を表わしつつ行き来する人間たちに対して、
何やってるんだか、バッカじゃないの?
と、終始上から目線。
この写真はここ数か月の集大成。
しばらく見かけなくなった時期もあった。
別に好意を持っていたわけでもなんでもないのだけど、
居なきゃいないで気になってくる。
どうしたんだろ?
どっか行っちゃったのかな?
見つからないと、しばらく立ち止まって背伸びしたりきょろきょろ探したりしてしまうオレ。
暑さでネコんじゃってるんじゃないだろうか。
1週間ぶりくらいでやつがいた時の安堵感たるや尋常ではない。
おー、いたか、いたなあ、元気で良かった。
あー、これで安心して今日も仕事に励めるよ。
ということで毎日ここを通る時、ちょっとドキドキしてしまうオレってなんだかおかしい。
昼は見かけないのに、帰り道、こんなに暗くなっても同じ場所にちゃんといた時もあった。
健気だ。
オレのこと、気になってるんだろうか?
ずっと犬を飼っていたし、愛犬nanaのことも忘れられないのだけど、こんなに気になるネコは生まれて初めてだ。
ということで、駅までの道で朝夕二回ドキドキする生活がずっと続いている。
これがほんとのキャッツアイ(博愛)精神か。