即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

言葉は社会の鏡

2012年02月07日 00時29分32秒 | 雑感
先日、沈黙は金という記事を書きました。

その中で、川口マーン惠美さんの「子供」より「子ども」が正しい!?差別用語狩りより、美しい日本語を残していくことに知恵を絞るべきという記事を取り上げたのですが、今日もその続きで、最近の日本語の状況についてです。

日本語問題については、以前、かなり深刻なコンプライアンス病の蔓延という記事でも書きましたが、「させていただきます」という言葉の横行など、憂いていること、気になっていることがたくさんあります。
日本語のこだわりという記事には『らぬき言葉』が許せないとまで言っています。

温厚に見えるかもしれないけど、このオジサン、結構うるさいのね。

さて、上記記事より部分的に引用させてもらいます。
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 さて、私が日本で提言したいのは、差別用語狩りよりも、まともに言葉を使うことのほうだ。日本語が乱れているというのは昔から言われていることだが、最近、敬語の使い方の間違いがとりわけ目に付く。敬語が家庭で死後になってしまったからか、それとも、ゆとり教育のせいで"頭の不自由な人"が増えたのか・・・?

 (中略)

 もう1つ気になるのは、自分の親のことを話すとき、「お父さん」、「お母さん」と言う人。友達同士の会話ならともかく、その他の場では「父」、「母」という言葉を使ってほしい。日本語のとても上手なドイツ人学生と日本語で話していたとき、彼が「私のお母さんが」と言ったので、「あなたほど日本語が上手な人が"お母さん"というのはおかしいわ。自分のお母さんのことを話すときは"母"でしょう」と注意すると、"初めて聞きました"みたいなキョトンとした顔をした。

 そういえば、有名なスポーツ選手やスターと言われる人たちが、軒並みインタビューで「お母さん」と言っているくらいだから、この学生が「母」の使い方を知らなかったのは無理のないことかもしれない。しかし、こういう大切なことこそ、外国人相手の日本語の教師はちゃんと教えるべきだと思う。

 さて、この優秀な学生も、敬語はときどき間違う。先日、会う約束をしたら、メールに「とてもお楽しみにしています」と書いてあったので笑ってしまった。まあ、外国人だから笑って済ませられるが、れっきとした日本人の大人が、これと似たような間違いを犯すのは見逃せない。電話で出た娘さんにお母さんへの伝言を頼むと、「はい、お伝えしておきます」。あるいは、「車にご注意してください」、「傘はお持ちしていますか?」など。

 (中略)

 正しい日本語を聞くのは、とても心地よい。特に、敬語は西洋の言葉にないだけに、表現の美しさ、繊細さが際立つ。敬語が正しく使ってある文章は、格式ばった手紙も優しい会話も、どちらも美しく、どちらも格調高い。日本語はなんと優雅で高度な言葉なのだろうと思う。
------------------------------(引用終わり)

いろいろ気になることはあるけれど、子供を注意しなきゃいけない親の世代がもうボロボロになってるからどうにもならないですね。

人前で親のことを言うときに、いい年して「お父さん」「お母さん」と言ってるのはとてもがっかりしちゃう。
テレビでは、モーグルの上村愛子とか、サッカーの清武も先日こう言っていました。
(あ~あ。昨日のシリア戦は残念。勝ち点1でもいいや、時間かせごう、と思った瞬間の油断ですね。)

ここで、最近の日本語を象徴するような事例。

奇妙で秀逸なみんなの日常 on Twitterというサイト、思わずプッと噴出してしまう秀逸なtweetがいっぱい載ってますのでご覧ください。
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★最近敬語が乱れていると言われるが、「ヤバいっすね!」と丁寧に言おうとしたらしき後輩が「やぼうございますね」と言っていた時は、確かに日本の行く末が心配になった。
★コンドーム買ってったお客さんに向かって「こちらのコンドームはすぐお使いになりますか??テープで良いですか??」って言い放ったバイト仲間ぶっ叩いたけどごめん心の中では拍手してた店長爆笑してたひどいお客さんも良い人で良かった心底ほっとした…が「すぐ使い...ます」の彼氏の顔、忘れない。
★マックにて高校生の会話。国語の俳句を勉強しているらしい。 A「ナゲット食べる?」 B「いや、いいや。ありがとう」お裾分けを断りつつも、ありがとうが言えて素晴らしい。 A「じゃあ、いくよ…柿食えば?」 B「いや、それもいいや」 A「いやお裾分けじゃねぇよ!?」何か、素晴らしい。
★ドライブスルー あまりの忙しさに「いらっしゃいませコンニチハ。マイクに向かってご注文をどうぞ!」って言うとこを「いらっしゃいませコンニチハ。マイクに向かってコンニチハ!!」 全身から汗がふきでたよモニターの向こうのドライバーも、「こ、こんにちは…」 とか言ってるし
★夫に「誕生日プレゼントは何がいいかね?頭にリボン巻いて『プレゼントはわ・た・し♡』ってしようか?」って言ったら「脂っこいものはちょっと」って断られた
★地元ではドコモショップに「学生の皆さん、犬の言うことに騙されてはいけません」って書いてあった
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「やぼうございますね」の例を引き合いに出そうと思ったのだけど、他も面白いので日本語問題のテーマとずれちゃいましたが、ついついいくつか印象的なものを“ご紹介させていただきお伝えしておきます”。

昨今の日本語、かなりやぼうございませんでしょうか?
コメント
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