むらいむらいとです。 

「らいむらいと」「CARO」所属 お嬢の 日々反省日記。

4月12日 渋谷 ラストワルツ

2016年05月01日 00時38分32秒 | 舞台日記
4月。12日はSister Paulさんからのお誘いで、ラストワルツに初めてらいむらいとで出演してきた。
お越し下さいました皆さまどうもありがとう。
差し入れも。いつもありがとうございます。

ここ。青い部屋だった頃に我々幾度となく出演していて。
古い雑居ビルの狭い暗い階段を下ってゆく感じがとても懐かしかった。
中に入ってみると内装やレイアウトは変わってはいるものの、やはり独特の空気感はまだ残っていた。
あたし。お店着いてからはしばらくぼーーーっとその店内を見回し、以前の青い部屋の光景をぼんやりぼんやり思い返していました。

楽屋も少しさっぱりした印象にはなっていたが、以前の青い部屋ん時のままの位置にあり。

懐かしくってそこで写真撮りました。

今回。お客さまからいただいたお写真が、またよくて。

1. えれじい
2. 堕落を憐れむ唄
3. 愛の花園
4. 自己嫌悪
5. この世の果て
6. 希望の花

裸のラリーズみたい。。
こういった感じに写るのは・・この場所において長きに渡りあらゆる芸術が行われてきた所以なのかなぁとも思ったし。
無数の亡霊たちがまたここでゆらゆら彷徨っているのかもなぁとも思いました。
いや、思わずね。そういう想像もしてしまうのよ。ここは。


Sister Paulは相も変わらず。今回もまったくぶれる事ない最高の舞台を届けてくれました。
Sister Paul。実はまだあたしがANTIQUE JUANやってた頃(もう20年前の事だ)大阪からツアーでこちらにやってきた時に初めてご一緒させていただき。
その時から大ファンなのです。
らいむらいとやり出してからも何度かご一緒させていただいている。2年前メンバーが1人欠け みっちゃんと2人きりになった時も、先ずSister Paulの潔さ 美しさの事を考えた。我々もああいう風に2人でもぶれる事なくやってゆきたいと思った。
憧れのバンドです。

そして。
丁度このブログを綴ろうとした先日。戸川昌子さんが亡くなられたとの知らせを受けた。
あたしが戸川さんと初めてお会いしたのは勿論青い部屋であるし、あのおおらかで気さくで、純粋で天真爛漫で可愛くて(敢えてこう言わせていただきます、すみません)そうした人間の大きさがとてもとても大好きになりました。
初めてらいむらいとで青い部屋に出演した時に「愛の讃歌」を演奏したんです。しかも本来の訳詞に加え自分の言葉も取り入れて。
演奏後、戸川さん「あなたのシャンソン素敵だわよ。シャンソンは自由でいいのよ。もっともっと唄いなさい。」と言ってくださいました。
それから、当時青い部屋の楽屋に 戸川昌子原作 上村一夫画による阿部定の生涯を描いた漫画が置いてあって。あたし、イベントの空き時間にそれ読み出すと止まんなくなってしまい。それで物凄くその漫画に心動かされ。ほぼその日のうちに「ひとつだけ」の歌詞作りあげました。
でね。なぜだかその後青い部屋で「ひとつだけ」演奏すると・・ギターの弦が切れてしまうというアクシデントが続き。
戸川さん「あははは。それ、お定が切ってんのよ!!」と笑っておられました。
「じゃあ、あたしもお定の唄うたおうかしら。」と言って、我々の演奏後 戸川昌子「インモラル物語」というレコードの中からの1曲「お定恨み節」を唄って下さった事もありました。
もう。
ほんとにほんとに素敵なひとでした。
青い部屋に出演するようになって、戸川さんとお会いする事がなかったら。らいむらいとのいまはなかったような気がします。
「ひとつだけ」も「愛の亡霊」も産まれてこなかった。
ほんとに。ほんとに。ありがとうございました。
どうぞゆっくり休んでください。
コメント
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