10月22日 大森 風に吹かれて、10月27日 吉祥寺 ブラックアンドブルー、10月29日 大久保 くじら号

昨年10月後半の舞台日記書きます。
この頃になると、声帯 もう随分と回復に向かってきてくれていたのではなかろうか。10月 病み上がりにしては幾らかタイトなスケジュールだったが。なんとか後半、いずれの日も わりとリラックスした気持ちで舞台に立てた。ご心配おかけした皆さん どうもすみませんでした。


◎10月22日 風に吹かれて
大田区 JR大森駅近くにあるフォーク酒場 風に吹かれて に初めて出演してきた。ディランの代表曲のタイトルを看板としているこのお店 前々から個人的にとても気になっていたし、過去にマークさんがケメさんと一緒に出演されたのも存じ上げていた。更には お店のオーナーさんが かつてピピ＆コットのメンバーだったという事を知り、いささかあたしは興奮気味になるのだった・・ケメさんがよく此処に出演されていたのも納得しました。今回あたしが参加したのは「15回忌記念 加藤和彦トリビュート ～カフェ・ル・モンドの休日～」なるイベントだったのだが。大好きなトノバンの曲を、加藤和彦と同時代に活躍されたオーナーさんのお店で唄えるのも 凄く嬉しかった。
加藤和彦 追悼イベント、以前は 新宿にあった鳥井賀句さんのお店Soul Kitchenで毎年行われていました。Soul Kitchen閉店後 武蔵新城にあるCafe Hatというレストランで開催された事もあった。当時 毎回ご一緒させていただいたピート七幅さん、nakasanさんと 実に6年振りに今回このイベントで集れるというのも、自分にとって非常に感慨深かった。

1. ジャスト・ア・RONIN
2. ハイ・ベイビー
3. アーサー博士の人力ヒコーキ
4. アーサーのブティック
5. 僕を呼ぶ故郷
6. 白い色は恋人の色

加藤和彦関連のレコードを自分のおこづかいで初めて購入したのは、1986年1月に公開された映画「幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬」のサントラ盤なんです（勿論 封切りして直ぐに映画館へも足を運びました）と冒頭でお話させていただき、吉田拓郎と加藤和彦デュエットによるその主題歌 ジャスト・ア・RONIN を先ず演奏した。続けて、あたし20代前半 グラムロックに夢中になっていた頃に聴き漁った ミカ・バンドのシングル盤 ハイ・ベイビー (古い大阪の友だちのグラムロックバンドが当時この曲を舞台でカバーしていた）を懐かしみながら唄い。あとは、フォークル解散後のトノバン流アシッドフォーク、加藤和彦と北山修による名曲 僕を呼ぶ故郷 等、この日 心込めて演奏しました。

珍しくお化粧せず舞台に立ち 少し恥ずかしかったりもしたのだが。加藤和彦さんの ほんわか優しそうなお人柄に憧れを抱いているところもあるので、今回はこれでよかったのだ。といま思い返しています。お付き合い下さいました皆さん どうもありがとうございました。

溢れんばかりの加藤和彦リスペクト感じさせてくれる共演の皆さんの演奏、転換時のDJを堪能し、終演後は お酒飲み交わしながらわいわい楽しく音楽談義させてもらいました。長丁場となったが、とても充実した1日だった。お会いした皆さん どうもありがとう。来年も無事開催されますように・・・

◎10月27日 BLACK AND BLUE
10月後半、続いて らいむらいとで吉祥寺 BLACK AND BLUEに出演してきた。
この日は、以前 同じく此処BLACK AND BLUEでご一緒させてもらった事のある 9413 と2組によるイベント。当然 演奏持ち時間は少し長めとなる。コロナ感染以降 初の1時間弱の らいむらいとの舞台、果たして無事唄い切る事できるんか？ 多少の不安抱えつつ この日ギター抱えマイクの前に立ったのだが。始まってしまえば 体調不良の事などすっかり忘れてしまっているような自分がそこに居た。以前と変わらぬうたを この日お届けできたのかどうか？敢えて深くそれは考えないようにしよう。とにかく、最後までとても気持ちよく演奏できたのだ。応援に駆け付けてくれた外丸さんにも凄く勇気づけられました。お付き合い下さいました皆さん どうもありがとう。

1. 堕落を憐れむ唄
2. なにもない
3. 散り際
4. 自己嫌悪
5. 不眠症の羊
6. 赤い青春
7. 唇かみしめて

結構早い段階でこの日のイベント宣伝をお店、9413側がやって下さっていたようで、各ライブハウスに告知ポスター貼ってるのに気付いた友だちが「らいむらいと発見（笑）」と連絡をくれた。そのお陰もあって この夜大勢のお客さんが足を運んで下さいました。嬉しかった。9413の舞台、ロックの心躍るような部分 美しい部分 儚い部分が見事に表現されていて素晴らしかった。10月27日「Life's An Elevator」よき夜になりました。どうもありがとう。


◎10月29日 くじら号
くじら号での弾き語りで、10月の舞台 締めとなった。
この日の「くじGIG」8月27日に予定されていたマルキ・ド・サリー、ミノルBグッド、お嬢による組み合わせを 再度お店が企画してくれました。丁度2ヶ月前の8月27日 あたしコロナに感染して声帯を傷めてしまい まったく声が出ない状況だったので、やむなく出演辞退させてもらったのだ。改めて、この夜 サリーちゃんミノルさんとご一緒させていただけるの とてもとても嬉しかった。ご迷惑おかけしてしまった事 本当に申し訳ございませんでした。

1. えれじい
2. 散り際
3. なにもない
4. 涙のセレナーデ
5. SITTING IN THE RAIN
6. 赤い青春

2ヶ月分の思いを込め、この夜とにかく精一杯唄わせていただいた。そしてお詫びのしるしに 剛の曲を無理矢理2曲ねじ込ませる舞台となりました。お付き合い下さいました皆さん どうもありがとう。

最後3人で しゃぼん玉、TIME GOES AROUND、ファインティングポーズ、勇次、ろくなもんじゃねぇ、乾杯を。誰か止めてくれないとまだまだ演奏し続けるような我々だったが、楽しかった。案の定、打ち上げの席でもギター抱えて剛熱唱する我々なのであった。うるさくてすみません。。

サリーちゃんの、最近の新しい曲にて表現される 今までになかったような等身大のメッセージ。彼の舞台拝見する度、留まる事をせず必ず前に突き進もうとする姿を感じ ぐっとくる。そして ミノルさんの、飄々としていて且つ貫禄があって 目一杯熱の籠った舞台。どちらも最高だった。

くじら号って、入り時間に出演者同士顔合わせた時点で これから始まるイベントを盛り上げようといった気持ちにいつもさせてくれる。決して広くない空間で、大抵皆お酒飲みながらリハーサルやり始めるからか？不思議だ。でも、そんな他にはないくじら号という空間 あたしは大好きです。

10月9日 下北沢 ラプソディ、10月14日 久米川 太陽と月灯り、10月21日 五反田 ロッキー

2023年10月の舞台日記、続きを書きます。


◎10月9日 RHAPSODY
10月7日 神戸でのイベントを終え、その日の夜行バスに乗り込み 8日の早朝 東京に戻ってきたあたくし。翌日はRHAPSODYにて滝さん薫さんの「歌ってみるでSHOW！」ゲスト参加が控えていたので、日中 長渕剛の曲を猛練習する事となった。実はお二方の「歌ってみるでSHOW！」なるイベント、「お嬢がゲストなら長渕特集になるだろうね。スリーフィンガー合戦、是非ともやろう！」と もう随分前からお話をいただいていたのだ。過去、滝さんとイベントで一緒になると 毎度楽屋で剛談義に花が咲き。薫さんとは 以前The Play Houseの「長渕剛ナイト」で畳み掛けるように剛の曲ばかり演奏した事もある。今回 ようやくタイミング合って実現する事と相成ったスリーフィンガー合戦。そりゃ楽しみで仕方ないでしょ。神戸から夜行バスでお家戻った瞬間 頭ん中 剛で一杯になって当然でしょ。
というわで、所有する剛の全レコードをスーツケースに詰め込み（過去 長渕イベントに参加する際、何故だかあたし毎回レコード持って行ってる）。9日、ギター担ぎスーツケース転がし 意気揚々と下北沢へと向かった。



ためらう事無くスリーフィンガー奏法で長髪時代の剛の曲を弾きまくるというのは、自分にとって至福のひとときでありました。それにしても3人同時にひとつの曲をスリーフィンガーで演奏するというのは 想像以上に圧巻だった！ハンマリングもプリングも、3人ほぼ同じ箇所に入れる。前日猛練習した甲斐ありました。お付き合い下さいました皆さん どうもありがとう。

お届けした曲は 巡恋歌、ひざまくら、夏祭り、涙のセレナーデ、TIME GOES AROUND、JEEP（予めあたしが選曲させてもらった）あとは、その場の流れで SUPER STAR、二人歩記、とんぼ、乾杯 とか。 お客さんからのリクエストで 恋人時代 やったり・・あと 一人で演奏する時間というのもあって、薫さんは 男は女が必要さ、滝さんは 素顔 を。あたしは プロポーズ 演奏させてもらいまいした。

剛の曲を沢山演奏できて、こんなに嬉しそうなおれ。剛コール、この夜も連発したような気がします。はしゃぎ過ぎてしまってすみません。

それから、滝さんが「凄いの持ってきましたよ」と会場のスクリーンで見せてくれた ↑この写真。1984年11月だからHOLD YOUR LAST CHANCEツアーの時だと思うんだけど。地元の市民会館でのコンサートの楽屋で一緒に撮ってもらったのだそうだ。羨ましくて鼻血出そうでした！！

今回 念願叶って参加する事できた「歌ってみるでSHOW！」滝さん薫さん、RHAPSODYの秋山さん始めスタッフの皆さん、足を運んで下すったお客さんに大変お世話になりました。どうもありがとう。まだまだ剛の曲やり足りないので、密かにあたし またの機会を楽しみにしています。


◎10月14日 太陽と月灯り
10月14日、コロナ感染してから約2ヶ月が過ぎた。声帯なんとか元に戻りつつあるかも とようやく感じれるようになった頃だったと思います。久し振りの久米川での弾き語り、そろそろ渾身の力込めて唄ってみよう。そう心に決め、最寄り駅から3駅 電車に揺られお店へと向かった。

1. ひとつだけ
2. なにもない
3. 自己嫌悪
4. 不眠症の羊
5. 赤い青春

おかげさまで この夜。自分の住んでいるところから程近い 言わば地元のライブスペースで、魂こがして唄い 演奏する事ができました。お付き合い下さいました皆さん 配信ご覧になった皆さん どうもありがとう。そう言えば今回のイベントタイトル「Jimotonight」だった。このタイトルに勝手に親近感覚えるあたくしなのであった。

↑ CRZ CRZ、CAROのメンバーが各々弾き語りで出演する というのでわざわざ応援に駆け付けてくれたモッキーが撮ってくれた写真。皆いい顔してる。
共演の皆さん それぞれとてもハートの籠った舞台で素晴らしかった。音楽談義も沢山させていただきました。お店の4周年記念月間に参加できたのも嬉しかった。お会いした皆さん どうもありがとう。

勿論からあげもいただきました。この夜 美味しいからあげと、たらふく飲んだビールと、そして素敵な音楽で 身も心も満たされたあたくし「よし。今回は酔い醒しにぷらぷらと歩いてお家まで戻ってみよう」とお店を後にした。しかし 我が家まであと半分位といったところで急に大粒の雨が降り出し。まあ先程 自己嫌悪 という曲で「振り向けば  いつの間に 降り出した 無情の雨」と唄ったんだから仕方ないか。と少し可笑しくなりながらタクシー止めました・・・次回こそは歩いてお家に戻るぞ。


◎10月21日 Rocky
10月7本目の舞台は 五反田にて「CAROとうたおう！」でした。
前回8月の「CAROとうたおう！」は あたしコロナ感染する前だったから、あたしは この日のイベントをCAROの復帰舞台として捉えていた。なもので幾らかナーバスになる部分（20曲唄う事に対しての不安等）もあったのだが、始まってしまえば 以前と変わらぬペースでイベント進行できている自分がいた。ご心配おかけしてしまった皆さん 本当にすみませんでした。

＜一部＞
1. 一人で行くさ
2. ピクニック
3. 涙はいらない
4. ロマンス
5. たんぽぽ
6. 時の魔法
7. 愛のない世界
8. 西行き列車
9. 明日への讃歌
10. 吟遊詩人

＜二部＞
1. 蒼いハイウェイ
2. 君の誕生日
3. 花の伝説
4. 鳥のように
5. 木馬
6. ロージー
7. 風にのって
8. 散歩
9. 暗い部屋
10. Find The Cost Of Freedom

今回も GARO、マークさんの名曲を会場の皆さんと一緒に唄い、Rockyで時間を共にした数々のマークさんとの思い出を目一杯分ち合った。それから。生前 マークさんの口からも度々出る事のあった、昭和 同時代に活躍した3人組のグループ アリス の名曲 明日への讃歌 をチンペイさん追悼の意を込め この夜演奏しました。実は我々 マークさんのサポート務めさせていただく前、デビュー当時のアリスの 明日への讃歌 や 愛の光 を GAROの曲と合わせて好んで取り上げたりもしてたんです。久し振りに 明日への讃歌 唄って ぐっときた。お付き合い下さいました皆さん どうもありがとうございました。

帰り モッキーと「1度は食べておかないといけませんよね」と、恒例 天一での打ち上げにて注文した最強こってり。これを食す事で あたくし「よし。もう、コロナに打ち勝ったぞ」といった気持ちになるのだった。10月後半。ようやく心も少しずつ晴れてくるような時期でした。