The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

『ポデーレ・イル・パラッツィーノ』のキャンティを2種♪

2014-03-15 21:14:58 | ワイン
先日の『アルフォルノ』さん行脚で、表題のワインを開けてもらったんですね・・・

『ガイオーレ・イン・キャンティ』地区の『キャンティ・クラシコ』の優秀な造り手の一つです。

いわゆる『キャンティ・クラシコ』をまず飲んで、まあこれだけでもサイコーに美味しかったのですが、
そこへ最上の畑でサンジョベーゼ100%で造られる『グロッソ・サネーゼ』まで出してもらった♪



この『グロッソ・サネーゼ』は通常はバリック熟成で造られるとのことですが、
2006年より輸入元『ラシーヌ』さんのスペシャル・バージョンのみ、
13hlの大樽による熟成で造られるとのことなんですね。

まあ飲んでみまして、思うのは『グロッソ・サネーゼ』の際立ったエレガンスでして、
同じ地区の優秀な造り手『サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ』のキャンティ・クラシコと比べると、
味わいの少し引いたところでの絶妙な調和が素晴らしく、
力技ではない美しいキャンティの味わいに惚れまくりなんですわ・・・

まあトーゼン熟成も期待できます。
今飲むんでしたら、フツーのキャンティ・クラシコとなるのでしょうが、
果実味重視の後者より、シリアスで深みがあるのもさることながら、
飲み込んだ後の余韻にある種の風格を感じたのはワタクシだけではないはず!

このワインで『砂肝のコンフィ』や『宮古産活真鱈とプロシュットのムンシャオ、ジェノバ風ペースト』などを楽しんだ。



エレガントゆえ、この種の料理にも相性を見せてくれる!
使い出の在るキャンティと言えるのでしょう。
イイと思います。

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08’キャンティ・クラシコです↓

サヴォワの奇才『フランソワ・グリナン』のピノ・ノワール

2014-03-12 21:17:56 | ワイン
『2011 レ・ゼダップ ラ・ヴィーニュ・デュ・ペロン VDF』が表題のワイン!



このワインを『アルフォルノ』さんに抱えてお邪魔をした。

漏れ聞く話では、リヨンから1時間ほどのサヴォワ地方のヴィル・ボワ村の自社畑の物とのこと。
南西向きの斜面で日当たりも良く、石灰岩が崩れた土壌に、ビオロジックで栽培し、
樹齢は未だ10年というところらしい。

そもそもこの醸造家はつい最近までピアニストだったらしく、
『二足のわらじ』の成功例と言えるのだろう・・・

まあ言葉で表現せよ!と言われても、なんとも難しいのですが、
いずれ妖艶かつ、隠微・・・

およそ樹齢十年とは思えないほどの、複雑性とエロティシズムを見せ付けてくれるんですね。

味わいは細やかなフルーツではあるけれど、後味に微妙な苦味と収斂が待ち構えており、
ここのところが上質なブルピノとは違うところと言えるでしょう。

それにしても、このスタイルが好きな御仁は、さながらダイオウイカに絡みつかれたダイバーのように、
嵌ってしまったら、そう簡単には逃れることが出来ないと思う・・・

それだけインパクトのアル味わいで、ある意味クセになりそう!
お試しあれ!と言いたいところだが、なかなか手に入らない希少銘柄(汗)

このワタクシとても、この機会が最初で最後かもしれないぞえ・・・
もし持っている御仁がいたら、誘ってたもれ!

ということで、よろしく!

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このワインはピノではありませんが、
モントゥーズという赤品種のフランソワ・グリナンのもの、
これも希少です↓

【フランソワ・グリナン】ペルザンヌ [2011]

【フランソワ・グリナン】ペルザンヌ [2011]価格:4,200円(税5%込、送料別)


2011 ブルゴーニュ・ルージュ ベルナール・デュガーピィ

2014-03-10 22:14:23 | ワイン
このワインは純然たるACブルゴーニュなんですね。
いわゆる『ジュブレイ・シャンベルタン』の格落ちの『アリナール』ではありません。



思い出してみますと、このワインは初めて飲みました。

ブルゴーニュにおいては、アペラシオンが上に行けば行くほどエレガントになる!
と言う流れがあるのですが、ココでもその定石は踏襲され、
この造り手のベースラインであるこのワインも、飲んでみると、やはり思いっきりACなんですね・・・

ですから、プラス1500円ほど払って『アリナール』を買うことがイイ選択なのかも、
などと思っておりまする。

ただし11’をササッと飲んでのことですので、
少しの期間置いてみるのも、良いチャレンジかもしれません。

まずは数本そうしてみます(笑)

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ここにありました↓

春トリュフでござる♪

2014-03-09 17:20:45 | キュイジーヌ
K子さんのお出かけで、糸の切れた凧のように、
ギボシ橋の方向へフラフラと・・・

『ドゥエ・マーニ』さんでは『ラザニア』が出来ていることだけは承知していた。

で、当方『ラザニア』で、サンジョベーゼなどをコソッと飲んで、
またまたイタリアンな夜なぞイイなあ~、との算段だったのよ。

そいでもって、前菜にはプロセッコをサクッと飲んで、
続いてナチュラルな白を飲む、そんなパターンを描いていた流れで、
やおら前菜のプレートを覗いてみますと、なんだコレは?となったわけ・・・



そうすると、シェフ自ら、何事も無かったかのように、
『春トリュフ』を乗っけてみました!とのお言葉(喜)



『ビアンケット』じゃん!こんな嬉しくも絶妙なタイミングで、
牛レバーのクロスティーニの上に『春トリュフ』が乗って見参と相成ったわけ!

もちろん、続いて登場したマルヴァジーアで流し込んだ!そして旨かった、♪

季節感のある場所に福来る!
イイと思います。

またよろしく!

1998 ジュブレイ・シャンベルタン エヴォセル ベルナール・デュガ・ピィ

2014-03-06 14:37:27 | ワイン
『機屋』さんの20周年記念ワイン会に、このワインを抱えて馳せ参じた。





いろいろセレクトには迷った結果、なるほどブルゴーニュなら皆楽しんでくれるとは思ったが、
ここはそれ、すこしでも熟成感を醸してくれるものが良かろう!てなことで、
このワインに落ち着いたわけ・・・

『エヴォセル』はジュブレイの村名ではあるけれど、
並びはプルミエ『シャンポー』の同列で、すぐ北に接する好立地♪



価格も僅かにプルミエには劣るけれど、
同じく村名の『クール・ド・ロア』の上を行く。

1998年という難しいヴィンテージゆえ、熟成も早かろうとゆう算段で、
ここに登場させたと言うわけだ!

はたして、グラスに注いでその香気を拾ってみますと、
やや何時もの色気には及ばないが、品格を持った香水のような花系のエッセンスは感じ取れた。

待っていますと、やがて綺麗なハーヴとスパイスが鏤められ、
ほどなくブラックベリーと熟したプラムのアロマを楽しめる。

舌先で転がすと、果実はあくまでもシリアスで繊細。
味わいは濃密ではあるけれど、冷静沈着にして、筋肉質に引き締まっている。

時間とともに、粘調性を増し、わずかに妖艶さを垣間見せるが、
やはり総体的なニュアンスは、実に精錬で潔い味わいと言えるのだろう。

この味わいで村名だという・・・
この造り手の力量に敬意を表するしかないのだろう。