The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1998 ジュブレイ・シャンベルタン エヴォセル ベルナール・デュガ・ピィ

2014-03-06 14:37:27 | ワイン
『機屋』さんの20周年記念ワイン会に、このワインを抱えて馳せ参じた。





いろいろセレクトには迷った結果、なるほどブルゴーニュなら皆楽しんでくれるとは思ったが、
ここはそれ、すこしでも熟成感を醸してくれるものが良かろう!てなことで、
このワインに落ち着いたわけ・・・

『エヴォセル』はジュブレイの村名ではあるけれど、
並びはプルミエ『シャンポー』の同列で、すぐ北に接する好立地♪



価格も僅かにプルミエには劣るけれど、
同じく村名の『クール・ド・ロア』の上を行く。

1998年という難しいヴィンテージゆえ、熟成も早かろうとゆう算段で、
ここに登場させたと言うわけだ!

はたして、グラスに注いでその香気を拾ってみますと、
やや何時もの色気には及ばないが、品格を持った香水のような花系のエッセンスは感じ取れた。

待っていますと、やがて綺麗なハーヴとスパイスが鏤められ、
ほどなくブラックベリーと熟したプラムのアロマを楽しめる。

舌先で転がすと、果実はあくまでもシリアスで繊細。
味わいは濃密ではあるけれど、冷静沈着にして、筋肉質に引き締まっている。

時間とともに、粘調性を増し、わずかに妖艶さを垣間見せるが、
やはり総体的なニュアンスは、実に精錬で潔い味わいと言えるのだろう。

この味わいで村名だという・・・
この造り手の力量に敬意を表するしかないのだろう。

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2 コメント

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98’つながり (安中散)
2014-03-08 02:28:07
複雑でありながら、現在、過去、未来とカレイドスコープ的に見渡せる座標軸にいると・・・! 私は先日ボンピナールでデュジャック98’を頂きましたが、これもなかなかの熟成具合・・・(笑)。もちろんその後の姿にも興味津々ではありますが・・・(苦笑)。
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想像にあまりあります。(笑) (オテルの主)
2014-03-08 06:46:24
その時代のデュジャックなら、ジャック・セイスの手によるもの。色合いは薄いが、中身の滋味豊富な、あのデュジャック・フレーヴァーも満喫できる代物だったのでしょう♪素敵すぎます(笑)
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