The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ファイヴ・スポット・アフターダーク

2009-07-20 07:31:02 | ライフ
それぞれの予定で、家族が姿を消した土曜日、
部屋を暗くして、M上春樹の『アフター・ダーク』を読みきりました。

これはM上の、今話題の『1Q84』の直前の長編小説です。

大都会の深夜に蠢く、いわば現代の象徴的な若者の姿を、
シリアスに、一方では観念的に描いた物ですが、
やはり、ご他聞にもれず難解です・・・

ソレを読みながら、一人ぼっちの暗い部屋に、流したミュージックは、
トロンボーン奏者のカーティス・フラーの『ブルース・エット』なんですね・・・

ご存知サヴォイの名盤です!

『アフター・ダーク』の登場人物の一人、T橋が奏でる楽器はトロンボーン!
そのT橋がトロンボーンに興味を持つきっかけが、
カーティス・フラーと言う設定なわけです!

実は『ブルース・エット』の一曲目が、
『ファイヴ・スポット・アフターダーク』というベニー・ゴルソンの名曲で、
暗い部屋で、この手の小説を読むのには最高のバックグラウンドになります。

そして、その小説名が『アフターダーク』!

M上はそこまで考えているのでしょう・・・

小説全編にちりばめられた、あらゆるジャンルのミュージックの数々は、
その話の流れに、見事な味わいを付与している事だけは確かでしょう。

その後、読み終わった後にワタクシ・・・

盛岡の夜に『アフターダーク』の所在を探しに出かけました。

とんだ『アフターダーク』だったのですが、
その顛末は、またの機会に・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ブルースエットCDはここで↓


『海の日・・・』ワイン会出展リストは?

2009-07-17 22:43:51 | ワイン
マイケル・ジャクソン没後、娘購入のマイケルのベストアルバムが、
通勤中の愛聴盤となっております。

左にカーブを切りつつ、『アオゥ~~!』と叫ぶわけですが、
やはりマイケルは凄い・・・誰も真似できません!

ベストアルバムの中に『We Are The World』の、
マイケルが一人で歌いきるシングル・ヴァージョンが入っているのですが、
この一曲は涙物です。

まあ、今となって初めて、この様な感情になるのでしょうが、
本当に切ない気持ちになるのは、ワタクシだけではないでしょう・・・

さて、一昨日の『海の日・・・』ワイン会!
実を言えば、S台のY田先生のバースデイ・ワイン会なんですね・・・

相当なワインヒートの持ち寄りワイン会なのですが、
今回も凄いの集まりました。

まずはココでは、ワインリストをご紹介いたします↓

1.NV Initial Jaques Selosse

2.1999 Bourgogne Aligothe Maison Leroy

3.2003 Gevrey Chambertin Lavaux St Jaques Denis Mortet

4.2001 Chambertin Philippe Charlopin Parizot

5.2000 Musigny Comtes de Vogue

6.2002 Griottes Chambertin Domaine Ponsot MG

7.1969 Vosne Romanee 1er Cru Maison Leroy

8.2005 Ch. Cheval Blancs

9.1969 Ch. Cheval Blancs

主役のY田先生は、もちろんヴィンテージ1969年!
ルロワのヴォーヌ・ロマネ プルミエとシュバル・ブランの69年ものを、
ご相伴に預かりました。

いや~!シッカリ生きていましたね!
特にも、ヴォーヌ・ロマネ・プルミエは危うさの中に色気あり、
を地で行ったかのようなワイン♪

美味しくいただきました。
個別のワインにつきましては、後ほど・・・

では!

イニシアルとコントラスト

2009-07-17 05:55:20 | ワイン
この二つのシャンパーニュを短期間で飲む機会がありました。

提供してくださった、二人のワインヒートに感謝するばかりです。

造り手は、言わずと知れた『ジャック・セロス』
当主はアンセルム・セロスにして、
シャンパーニュ地方はコート・デ・ブランのレコルタン・マニュピュランです。

この二つのシャンパーニュは、P.P.の高評価も相まって、
ソレとともに、価格も急上昇・・・

特にも、今回のコントラストは、手に入らないワインの一つになりました。

『イニシアル』は、より低い斜面で造られる、
スタンダードなブラン・ド・ブラン、今の季節に合う柑橘系の風味にして、
壮麗で、スタイリッシュな味わいを楽しめます。

『コントラスト』はモンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュの畑、
アイに0.2%、アンボネイに0.5%から造られる、
ピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールなんですね・・・

このシャンパーニュは、この世の物とは思えない味わい・・・
何が凄いかって?言われれば・・・
言葉で表現できかねるワケですが、
敢えて端的に表現すれば『リッチ、ノーブル&クリーミー』

とにかくショック!

これが、しかもNVの造り・・・

まずは、もし飲める機会があったら、
ぜひ試してみる事をお勧めするのみです・・・

凄いです!

シリーズ聖誕祭!シャンパン浴びてもイイですか?

2009-07-16 18:33:08 | ワイン
ここ一週間、ワタクシ以外の誕生会も含めて、
とにかく、シャンパーニュの夢のようなシリーズが続いたんですね・・・

ココで全てを書き込んでしまえば、
お前はナニやってんだ~~!
と言われかねない、激烈シャンパン・シリーズなのですが・・・

それでも、書き込みます!
今までの流れを止めないで、いくべきでしょう♪

まずは7.12オテルでは・・・

NV シャンパーニュ バロン・ド・ロートシルトで乾杯!
何とその後に、MッシェルのT君のご好意で、
奇跡のシャンパーニュ、NV コントラスト ジャック・セロスをゴチ♪

日付が変わって7.13には、チャリ・バーにてイトウゾ氏のプレゼントで、
NV ペウ・シモネ グラン・クリュ ブラン・ド・ブランを頂きました。

それだけでは終わりません!
7.16の『仮称 海の日を祝う会』では、何とジャック・セロス繋がりで、
NV イニシアル ジャック・セロスで乾杯!

そして日付が変わって、秘密基地にて月光氏より、
豪華1999 クリスタル ルイ・ロデレールにて、
シリーズ聖誕祭の最後を飾っていただきました。

おのおの、全てのシャンパーニュはテロワを持っています!
その時々で目の覚めるような感動をどうも・・・

この感動はシャンパーニュだけに成せるわざ・・・

皆さん、とにかく感謝です!

個別のコメントは後ほど・・・

56年・・・黄昏のトラミネール

2009-07-16 13:21:37 | ワイン
7月の第二週の日曜日にオテルが来るわけですから、
どうしても当方のバースデイに、日程的な肉薄?接近?下手すれば当日、
という事態が生じるわけです・・・

今年はオテルの翌日がソレだったんですね・・・

56歳にもなって、カウントダウンなぞサレタラ敵わないな~~
と思いつつも、皆さんから密かに用意して頂いたプレゼントには、
心ウキウキ、嬉しさを隠し切れない56歳でもあります・・・

まずは、皆さんに御礼を申し上げます!

その日、最後を飾った黄昏色のトラミネール・・・
いかがでしたでしょうか?

アルザスのシュリュンベルガーのグラン・レゼルヴの1953年ものでした。

見事に照りを放ち、琥珀がかった黄金色・・・

オレンジのピールにシェリー系のランシオを僅かに感じます。
蜜蝋とプロポリスのフレーヴァーにドライなプラムの風味が心地よし・・・

色合いから受けるあまやかなイメージと、
実際の辛口の鋭敏さとの落差は、ココの地場だけにありうること!

香料の複雑性と凛とした締まりは、56年の歳月が成せる、
秀逸なアルザスのトラミネール!

ワタクシもその年ナリに黄昏たいと思っています。