The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1998 シャトーヌフ・デュ・パプ キュベ・ダ・カポ ドメーヌ・ドュ・ペゴー

2012-06-27 00:20:48 | ワイン
この100点ワインが『DRC モンラッシェを楽しむ会』の3本登場した赤ワインの1本でありました。

『ドメーヌ・デュ・ペゴー』は高々20年弱のドメーヌの歴史なのですが、
あのP-カー・ポイントで満点をいくつか出しているとのこと・・・

そのいずれもが、この良年のみに生産されるプレステージ・ワイン『キュベ・ダ・カポ』なんですね!
記憶に新しいところでは2007年もそうなのですが、
何と言ってもこのヴィンテージ『1998年』が極めつけ!
正しくワインの業界においてをや、パーフェクト・ワインの評価でありました・・・

まずは、エティケットとこの色合いをご覧下さい↓



濃密なガーネットの色合いにはアンバーなアクセントが見え隠れし、
ピュアーな果実を投影するがごとくに照り輝いております。

正しくこのワインは媚薬のようなもの・・・

注がれて直ぐに立ち上がるブラック・フルーツのキャンディのアロマには、
リコリスやトリュフの妖しげなアクセントのみならず、強いスパイス感がともないまして、
総体的なニュアンスはエキゾティックでエロティック!

このワインを官能的と言わずして何を言うのでしょうか?

口に含みますと、圧倒的な果実味があって、それが寸分の引っかかりも無く、
シナヤカに口腔を流れて行きます。

では、凝縮性やダイナミズムはドウなのか?と聞かれれば、
むしろブルゴーニュ的なフィネスがこのワインにはあって、
どちらかというとエレガントに纏まっているんですね・・・

あの評論家の好きそうなタイプはこうだったっけ?との御意見もあるほどでしたが、
そんな話題提供の意味でも、PPはあってもイイということなのでしょう・・・

それにしても、媚薬を飲んでラヴィリンスに迷い込むのも束の間、
次のワインがこれまたフィネスを絵に描いたような代物でして、
次にまた、それを報告いたします。