The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

至福の練れ白?

2006-11-14 22:56:52 | ワイン
T氏提供のヴーヴ・クリコのトリレニアムで乾杯し、
定規で測ったようなタイミングで94’ラフォンのシャルムを出す算段でした。

でも待てよ・・・
その前に、94’繋がりで出す予定のミュジニー・ブランをひと舐め!
そしたら、やっぱり酸度が低くマッタリ系!
どこか、シャルドネの聖地ボーヌのそれとは違います。

やっぱり順番逆にしよーと!
てなことになり、ヴォギュエのミュジニー・ブラン、
94’から古木の植え替えにより、ACブルに格下げとなった、
いわくつきのシャルドネ!を先に出すことにしました。

黄桃や鼈甲アメの風味に花梨のアクセント・・・
プルンとした球体のフルーツは、酸度が低く、どこかモッタリ!
切れあがったシャープな味わいではありません!
でも確かに並のACブルとは違います。
それはわずかに見つける事のできる、品格のようなもの・・・
味わいの豪華さでしょうか?

さて、それとは対称的に94’ミュルソー・シャルム コント・ラフォン!!
その目の醒めるような果実味にはびっくりです!

強いミネラルのトップ・ノートを皮きりに、
爽やかなプロヴァンスのハービーなニュアンス!
引き締まった黄色いフルーツのジャム、リンゴにレモン一滴・・・
ハシバミやナッツの風味に微かな蜂蜜が香ります。
圧倒的で鮮烈なフルーツは、94’にして未だ練れ白と呼べない元気さ!
でもこれが、現代的なラフォンに進化した最初のヴィンテージと言えるでしょう!

94’のニュイとボーヌのシャルドネの味わい、
色々ですよね・・・