3日の政治ブログは産経新聞の報道に基づいた、国会中の民主党大議員団の訪中問題で賑わった。
私も4日にこの問題を取り上げようと思ったが、報道が産経だけの様なのと、まさか野党第一党の民主党が、国の行方を左右しかねない今の時期に、小沢さんだけの訪中ならともかく、観光旅行まがいのことをする筈がないと言う気持ちもあって書くのを見送った。
4日23時になって朝日も小沢氏訪中同行に、「多すぎる」と自公が了承保留
でこの問題を Web上で取り上げた。
訪中する民主党の小沢代表に同党の参院会派の議員24人が同行することが、4日の参院議院運営委員会で取り上げられた。会期中の国会議員の海外渡航は議運の了承が必要で、自民、公明両党は「大量渡航で国会運営に支障が出る心配がある」と判断を保留した。最終的には5日の議運で了承される見通しだが、西岡武夫(参議院運営委員会)委員長(民主党)も「よほどの事情がない限り自粛を」と苦言を呈した。
小沢氏の訪中には同党の衆院議員21人も同行。会期中、50人近い国会議員が同じ時期に同じ目的で海外渡航するのは異例だ。参院議員の中には補給支援特措法案を審議する外交防衛委員会の4人も含まれ、民主党は委員会の議員を差し替えて6日の審議に臨む。
自民党の山崎正昭参院幹事長は4日の記者会見で「少し行き過ぎだ」と批判。一方、民主党の平田健二参院幹事長は「会期延長するからこんなことになる」と反論した。
読売新聞は小沢代表、来月6日から訪中…胡錦濤主席と会談で、
民主党の小沢代表が12月6日から3日間の日程で中国を訪問し、同7日に北京で胡錦濤国家主席と会談する日程が固まった。
菅代表代行ら同党国会議員約50人と支援者約400人が同行する。
と何故か簡単に報じているだけだ。(後記、今日の新聞で自民、民主のさや当ての報道)
この問題は多くのブログで取り上げられている(政治ブログのトップ50中約15人)し、その批判の内容も私の意見と多くの違いがないことは省略し、別の(ややくだらない小さな)観点からそれを補足する。
[旅行の目的]
・同党国会議員約50人と支援者約400人、計450人も行ってどうするの。
いくら民主党でもこれだけの人数を集めて行くのは、多くのブログが指摘するように、議会終了後の観光旅行と次期選挙に備えての組織固め目的だったに違いないし他人からとやかく言われる筋ではない。
然し、こと国会中となれば話は別で多くのブログから批判されるのは当然だ。
・平(ひら)の国会議員は中国ですることは実質的に何も無いにしても、国会を中座してまでして来た大議員団をみて、中国は昔の遣唐使や遣隋使を受け入れたような良い気持ちにさせるくらいの役にはたつかもしれない。
然しそれが正常な日中友好の形だろうか。
一方、旅行に参加した議員達の本心はともかく、彼らは一部の国民から媚中派のレッテルを貼られることになるかもしれない。
彼らが帰国して地もとの支持者に今回の国会中の旅行についてなんと説明するのだろう。
民主党の平田健二参院幹事長の言うように「政府が会期を延長したのが悪いのだ」で話が通ると思っているのだろうか。
・くだらない批判のついでに付け加えておくが、観光気分の議員達が、噂の中国のセクシャル・スキャンダルの罠にはまって身の破滅にならないように。
・中国との約束があるので、小沢さんと菅さん位の訪問は致し方ないとしても、国会が延長になっと言う立派な理由があるのに、何故このような大ツアーをキャンセルできなかったのか。
考えられるのはキャンセル代の支払いを避けたかったのだとしか考えられない。
[責任転嫁一本槍の党]
・政府が会期を延長したのは安倍さんの突然の退陣と総裁選挙という完全な自民党内の事情も確かにあるが、民主党の依怙地なまでの給油活動の無条件反対と言う事情もあるのも間違いない。
次期政権を狙うなら国の行方を左右しかねない時期に、今回の旅行に関して大人の党としての対応の仕方もあったと思う。
・昨日の参院の本会議の質問で、民主党議員が自党の無条件反対の態度は棚に上げて、給油問題の質疑が遅れたのは、政府の責任だと執拗に追求していた。
町村官房長官がそれに対して給油反対ならその対案を出せと言うと、「給油反対が民主党の対案だ」と言ったのには思わず笑ってしまった。
次に質問に立った自民党の山本一太さんから、「民主党から対案の素案が出ています」と民主へ助け船を出される始末だ。
参院民主党にはもっとましな人は居ないのだろうか。
・勘繰り過ぎかも知れないが、何がなんでも反対、責任は全て政府か、自民党だと言う主張は、小沢さんに変わってからの突然の路線変更の趣旨が理解できないまま、自民党から攻撃されたとき、子供のように皆相手が悪いと言っているように聞こえてしまうのだが。
[国民から遊離しないために]
・いつも言うことだが、民主党の言動の方向が誤らない様に、そして社民党のように国民との距離が開き過ぎないように、いつも世論の動向についてのアンテナを張って置くべきだ。
そうすれば今回の訪中決行が党にとってマイナス、中止がプラスになるなど直ぐに気づく筈だ。
そのためには独自の情報収集システムを持つのが一番良いが、それが出来ないときは、2チャンネルや政治関係のブログ情報収集の担当者を置き、それを集約、分析して小沢さんから平の党員まで流す必要があると思う。
この前の額賀財務相の喚問など世論の動向に気づかない民主党得意のチョンボがまた始まりだしたような気がして仕方がないのだが。
参照:
カテゴリー → 民主党
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