普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

少子化問題について考える

2012-02-07 17:13:09 | 少子高齢化
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「せと弘幸BLOG「日本よどこへ」」さんの「少子高齢化社会と移民受け入れ問題(2)」で高齢化社会はいずれストップするが少子化はそうはいかないとしての少子化問題についての提言に対し、多くのコメントが寄せられていました。
 兼ねてから少子化問題に歓心をもって何度か取り上げて来た私としては、著者の瀬戸さんのご意見は勿論のこと、寄せられたコメントも大変勉強になりましたので、私のDBに入れるとともにそれに関する私の感想をまとめてみました。
 なお紙面の関係で表現を簡素化していますので、文責は私にありますのでご了承下さい。
Aさん:少子化に歯止め策。現在の雇用形態を元に戻すべき。アメリカの言いなりになって雇用形態を解体した結果、低賃金で不安定な収入のために結婚したくてもできない人々、家庭を持ちたくてもそれができない人々を大量に生み出した現在の雇用形態を廃止し元の終身雇用にすべき。(私も何度も非正規社員の問題を取り上げましたが、出来るだけ正規社員にし、出来なくても年金、諸保険とも正規社員どうような取り扱いにするなど、物扱いでなくて人としての扱いをすべきだと書いてきました。彼らの終身雇用は今の経済情勢で確約できずとも、正社員と同様に企業の一方的な解雇ができぬようにし、結婚や出産、子育てなど人間らしい暮しをさせるのは国と企業の責任と思います。)
Bさん:少子化の原因はいつまで続くかわからない日本経済の低迷にある。少子化対策として何よりも有功なのは財政の立て直し、公共事業を大々的に展開し、雇用を創出するなど、若者が将来における不安を少しでも払拭するような政策を打ち出していくべき。 (賛成)
Cさん、Dさん:男女共同参画とフェミニストを潰すだけで未婚化問題は改善していく。女性も子供も高齢者も不幸にし、家族、結婚制度を破壊する男女共同参画反対。
Eさん:昔の日本に戻せ。日本人は贅沢になりすぎている。無意味な学歴をつけたおバカな学士様が多すぎる。親は子供を大学へやるために、子供一人に陳腐な大学だけで最低1千万といる。 (就職難の一つに前にも取り上げたITの進歩によるホワイトカラーの仕事の減少、グローバル化に伴う外国人の採用の問題があります。つまり大学と企業の希望のミスマッチです。親達も皆が行くから子供も何となく大学へやる、そのために出産を控えるなど止めててはどうでしょう。)
 質素に暮らしたら所得は半分でいける。生活レベルは落とせないと言うが、レベルの中身についてもう一度考え直す必要がある。 女性が家庭に戻り、無意味な贅沢と競争をしない国民になれば子供は増える。全ての贅沢を否定するのではないが、要は、価値観の問題だ。 (昭和初期の貧乏人の子沢山の暮しに慣れてきた私としては、そのメリットを多く知っていますが、豊かな暮しに慣れた若い人達に、今の生活レベルを落としてでも子供を産もうと言うのは抵抗があると思いますが、ここで一度考え見る価値はあると思います。今日の日テレで奈良の働き手の夫と専業主婦子供9人の大家族のの放映がありましたが、貧乏人の子沢山も捨てたものではないことが判ります。参照:貧乏人の子沢山有用論
Fさん:環境が整ってなくて将来が不安だから若い夫婦は子供を作らないという評論家が居るが、将来が不安だから子供を作るのではないのか? このたびの震災で「思い出した、家族が大事だと」と言うような声を良く聞いた。年取ってもし介護を受けるなら息子や娘が一番だろう?良い悪いでなく子供は将来のための保険。子供を作らないっていうのは、国が面倒見てくれるんとか、金さえ出せば他人でも世話をしてくれると思っている。昭和50年頃からだろうか「福祉福祉」と言い出してからおかしくなった。還暦を目前にして思う。子供や孫と生活して年をとる。これが幸せ。「不幸にして」子供が居ない人にはもちろん対策は必要。生まない自由だとかいってた人たちは放っておけ。(民主党の社会による子育てと言う社会党的な考え方から、確かに震災後家族や地域の絆に付いての見直しの気運が起こり若い人達の結婚観も少しづつ変わってきたようです。
(参照:口の減少・老後の生活設計が出来ていますか?の私の近親者の生き方も見て下さい。))
Gさん:少子化というか、未婚率が高くなった、原因の一つに、「お見合い」ではなく「恋愛結婚」が主流になったのもある。昔は特に恋愛しなくても、結婚適齢期になると、まわりが世話したりして結婚になる。よって結婚率は97%。今は恋愛しないと結婚に結びつかない。婚適齢期という短い期間に、タイミングよく、お互い恋愛の対象となる人に出会えるなんてむしろ稀ではか。データによると「恋愛結婚」が主流なってから、未婚率も高くなった。「恋愛結婚」「出来婚」の方が離婚率がたかく40%の離婚率。片親なしの子供が4割もいる。「お見合い」結婚の場合は10%。「恋愛結婚」化になっていい事あるだろうか?「お見合い」婚を復活すべき。(戦後、恋愛結婚がだいぶ増えてきましたが、甲斐性の無い私も見合いでした。確かに最近の世相でみると色々の形のお見合いの必要性がまして来たようです。私も子供達に結婚相手を決める条件を教える積りでしたが、教えるまえに3人の内二人は恋愛結婚、そして離婚しました。恋愛中は私が考えているような、そして見合いの時のような冷静な見方がおろそかになるのでしょう。)
Hさん:お見合いの担い手となってきた各種共同体の立て直しや学校や企業あげての見合いの促進、中絶の違法化などやるべきことはまだ多くある。 (前記)
Iさん:現実問題として若年層の雇用の安定化が難しい、子供を産んで育てるだけの経済的余裕のある若い世代が減っている以上、出生率を上げる有効な政策は出会いの場所を増やすよりも〝子育て支援″だ。託児所や保育園の増設と平行して、所謂〝子供手当て″についても考えるべきです。極端な話、三人以上子供を出産した女性は希望すれば無条件で生活保護を受けられる位の政策を実行する必要がある。(これは民主党の子供手当てに対する若い女性の意見と似ています。最後の三人以上の子供への特別処置は、某企業で子供の三人目が生れたら百万円を出すことにしたから子沢山の従業員が一挙に増えたと言う記事を紹介した記憶があります。)
専業主婦の役割の見直し、大家族への復帰
 男女共同参画運動の反対のコメント3件が有りましたが、私は共稼ぎが一般になった今この運動が起こるのも致し方ないと思っています。
 然し少子化について(専業主婦にもっと光を当てよう)  でも書きましたが、共稼ぎが普通になって、子供の教育は学校と分業が当然の考え方になっている今こそ、専業主婦は一昔のように子供達を産み、育て教育する大きな仕事のほか、高齢化する社会での福祉活動への参加、前にも書いたように若い二人の見合い推進するなど、出来るしやれることが多くなっていると思います。
 最近の報道では今までの核家族より、大家族の方が合理性があり、福祉関係の予算が財政を圧迫する現状では、経済的と言われ始めています。
 その面からも専業主婦、家族の在り方など見直さねばならない時期になっているような気がするのですが。

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