普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

鳩山グループ人達の感想を訊きたい・「抑止力は方便」発言

2011-02-16 15:33:16 | 外交・安全保障

全く信頼を落とした鳩山さん
 鳩山さんの琉球新報
などの地方紙とのインタービューでの天間基地問題を巡る「抑止力は方便」発言がまた大きな波紋を起こしているようです。
 特に反基地運動を展開している琉球新報
では鳩山さんのボロクソにこき下ろしています。
・政治音痴の素人政治家に、国政を委ね、安保・外交政策を左右されることの怖さに、身震いした。
・全てが浅はかな思い付きと行き当たりばったりの政権公約、理念と信念なき政策運営だったことが、あらためて明らかになった。
・政治家の言葉の軽さ、政党の約束の無意味さ。
・万死に値する大罪
・鳩山民主党代表が普天間問題で、普天間飛行場の移設先は「国外、最低でも県外」と公約したのは紛れもない事実だ。
・これほど言葉の軽い政治家を見たことがない。そして、自らの言葉に無責任な人も。
 お断りして置きますが私は琉球新報の基地反対と違って、政権は変わっても安全保障政策の継続性が必要であり、その前提で沖縄の負担軽減をすべきの立場です。
 それにしても新報の鳩山さん批評に就いては総て適評だと思います。
  私は新報の指摘したように、鳩山さんが 「国外、最低でも県外」と連呼しているのを心配して、「「国外、最低でも県外」の方針で頑張るが国として無理をお願いしなければならぬこともあるので、その時は協力をお願いしたい。」と言うべきと書き、民主党へも投書しました。
 然し現状は普天間問題は完全に暗礁に乗り上げています。

民主党と言う密室内の動きを見落としていた私
 私個人のことですが、鳩山さんに就いては少し渋い思い出があります。
 心配性の私は政治家の言動に色々心配してブログに書き込むのですが、傍目八目と言うか無党派の立場で物事を偏見なしに見ているのか、或いは全くのまぐれ当たりの連続か知りませんが、私の心配が良く当ってきました。
(ブログ開始以前)前原さんへ政権攻撃の時は喧嘩上手な人を立てて、代表は絶対に前に出ないことと投書→ガセネタ問題で前原さん辞任、先頭に立った議員は自殺
・安倍さんの「小泉路線」継承でなくて「見直し」か「脱却」にすべき、お友達内閣でなくて、もっと情報網を整備して裸の大将にならぬよう→小沢さんから小泉改革の負の部分であり、政権が見落としていた地方の疲弊などを突かれて参院選敗退。 (もっとも昨日も書きましたようにマスコミ、特にテレビの反自民のキャンペーンもありましたが。)
・麻生さんの行政改革の弱腰姿勢に、もし衆院選で負けることがあったとすれば、その弱腰姿勢が敗戦の一因であることを知るだろう→民主党政権の政治主導の行政改革への国民の支持、その他の政策は散々でもその見直しを容認する国民(敗因の一因はマスコミの反自民のキャンペーン)
・そして鳩山さんの「国外、少なくとも県外」発言に対する心配→普天間基地問題の暗礁乗り上げ。 (少なくとも私の言うように一言付け加えておれば、その後も筋を通した言い訳が出来ていたのに。)
 以上並べて見ますと誰でもが考えつくことで自慢にも何もなりません。
 ただ当たり前過ぎて誰でもが言わなかったし、書かなかっただけのことです。
 然し、私の、そして世間の常識を覆すことがありました。
 小沢さんが代表の時、幹事長の鳩山さんが小沢さんの言動をフォローして、数々のとんでもない発言を繰り返し、ネット上では鳩ポッポと呼ばれ始めているのを知って、このような発言を繰り返していれば、折角自分が発足させた民主党の代表にはなれないかもしれないと書きました。
 然し、事実は小沢さんの次の代表選で、マスコミの岡田さん絶対優勢の予想に反して鳩山さんが代表に選ばれました。
 私はマスコミでも判らない党内の力学(多分、鳩山さんの小沢さんへの忠誠心を買われたとか、鳩山・小沢グループの連携など)が働くことがあるのを見落としていたのです。
鳩山グループの人達への質問
 鳩山さんは代表、首相になってからの発言に対しては、マスコミは勿論、ネット上でも全く信頼されていないようです。
 然しそのような鳩山さんはまだ議員辞職を言い出し、それを撤回してもまだ依然として党内に大きな影響力を持っているようです。
 私が一番判らないのは鳩山グループの人達が
・国民から全く信頼を失っている鳩山さんを何故まだ担いでいるのか、
・鳩山さんのとんでもない発言に対して諫言する人はいないのかと言うことです。
 普通に考えれば、鳩山グループの人達は
・政治心情を実際の政治に訴える気力もないのか(鳩山さんに諫言しなければ、グループとしては先細りになり党内の影響力がなくなるのは当然)、
・それとも自分議員の地位保全のために(極端に言えば鳩山さんからの金を当てにして)なんとなくグループに留まっているのか、
・それとも落ち目の鳩山さんを今更見捨てられないのか、
としか考えられませんが。
 鳩山グループの人達の考え方(当面は「抑止力は方便」発言について)を知りたいものです。

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追記:今日の国会の質疑で自民党議員からの鳩山失言に就いて追求に、菅さん以下の閣僚が苦しい答弁をしていましたが、鳩山グループの人達はどう思っているのでしょうか。
 まさかいい気味だと思っているのではないでしょうね。


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3 コメント

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沖縄新報も無責任では (偏屈親父)
2011-02-16 17:55:43
このような、ボンクラを総理大臣に選ぶ片棒を担いだのは、どなたか?自らの反省もなしに批判することは簡単、日本の多くマスコミの特徴ではないのか。そもそもが基地の県外移設も「政権交代」のための「方便」ではなかったのか?鳩山由紀夫氏を筆頭に民主党は、政治の素人の集まりでは、むしろ先日、死亡した「永山洋子氏」と同様過激な学生集団(テロリスト)のの延長ではないのか?鳩山由紀夫氏の議員辞職は当然であるが、民主党の議員が責任を負うのが当然、「政権」を直ちに返上すべし。
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statesman (noga)
2011-02-16 21:06:00

英米人の脳裏には、現実の世界があると同時に、非現実の世界観 (world view) がある。

現実の世界を現在時制の内容で表現すると、非現実の世界は未来時制の内容として表現できる。
現実の世界と非現実の世界は、英語では一対一の対応がある。
そして、現在時制の内容に対応した未来時制の内容が過不足なく考えられる。

真実は現実の中にある。が、真理は考え (非現実) の中にある。
現実は真実である。現実の内容として述べられる非現実は嘘である。
時制がなく、現実と非現実の区別がつかなければ、本人は嘘ついてるという自覚はない。
話の内容が現実離れしていることに違和感がない。

現実の内容は五感の働きにより得られるが、非現実の内容は瞑想により得られる。
現実の世界が過不足なく成り立つように、考えの世界も過不足なく成り立っている。
もしも、考え (非現実) の世界に矛盾があれば、それを見つけて訂正しなければならない。
自他が協力して構想の中の矛盾を丹念に淘汰すれば、非現実の世界は現実の世界と同じ広がりと正確さをもち、場当たり的な発言の内容とはならない。

日本語脳は、非現実の内容を脳裏にとどめ置くことができない。
それは、日本語には時制がないからである。
日本人は常に実を求めている。現実にとどまることのみを信じている。
日本人の考えは、現実の外に出るものではない。
現実を現実の外にある理想に導くものではない。

西遊記に出てくる孫悟空は、自己の有能さに得意になっていた。だが、釈迦如来の手のひらの中から外に出ることはできなかった。孫悟空には、世界観がないからである。

英語の時制を使うことができない英米人は、子供のようなものである。
だから、非現実の世界を考えることができない日本人は、12歳の子供のように見える。

考えがなければ、議論ができない。
日本では「議論をすれば、喧嘩になります」と言われている。
意思は未来時制の内容である。
時制が無ければ、恣意となり、その思いは公言にもならず宣言にもならない。

物事の決着は、談合により行われる。
そこには、公言も宣言も必要でない。
意見を述べようとすると「理屈を言うな。理屈なら子供でも分かる」と言って相手にしない。
もっぱら恣意と恣意のすり合わせを行って決着する。いわゆる、どんぶり勘定である。
和をもって貴しとなすためには、金を配るしかない。これも馬鹿の一つ覚えか。
現ナマは、現実の内容であり、日本人には信用の証となる。

究極の人生目的は、狭義の自己利益・金を得ることにある。
国内では、学閥など序列を作って自己利益を確保しようとする。それで、忠義が尊ばれている。
人間が縦一列に並んで他を入れない密な人間関係である。
序列作法の励行により、序列の外に出られない島国根性が植えつけられる。だから、玉砕を覚悟する。

国内においても、国際社会においても、日本人は金を配って存在感を示そうとする。
これもひとえに社会の中での序列順位向上のためである。
だが、日本人は内容のない発言により信用を失うことが多い。
それでも、日本人は人類のために貢献している。
だが、その貢献の仕方は、発言のない家畜が人類に貢献するのと似たところがある。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812



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Unknown (誠に残念ながら)
2011-02-17 10:54:37
義務と権利
選択の自由と、結果の享受
すべて対なるものですなあ・・・
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