戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。日本は空気に流されて無謀な戦争に突入しました、これからはお互い世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
本屋でNHKの昔の名文の紹介の本を見ました。その中で山本七平さんの「空気の研究」と言う文章を読みました。熱心クリスチャンの彼は空気に流され易い日本人の国民性を1神教の外国と多神教の日本の違いの観点から書いていました。私は村八分の名で判る様に古くから日本に根付いているに村社会に由来すると思うのですが、それは置いて山本さんの言う「空気に流される日本」のご意見には賛成です。
「空気に流されて無謀な米国への宣戦布告した日本」
前にも何回か書きましたが、日本が米国に対する宣戦布告を旧制の工業学校で聞いた私たちは(配属将校の耳に入らぬ様に)蔭で国力が米国より遥かに落ちる日本はどうなるか話し合ったものです。
最近の女性学者の指摘では当時の国民総生産と、大砲・砲弾・工場の増産に繋がる粗鋼生産量はともに米国は日本の12倍。車の数、石油の生産量は数百倍だったそうで、私たちが心配していたのが間違いでなかっようです。
然し日本が戦争を思い止まる機会がありました。
1931年のリットン報告です。
当時は満州での関東軍の暴走に対して国連は反日一辺倒、米国主導のABCDライン(米・英・中・オランダ)による日本への石油封鎖の中で、国連はリットン調査団をアジアに派遣した。その結論は「樺太、朝鮮半島、台湾、満州の既得権益は認めるが、(関東軍主導による)満州国建国などそれ以上の権益拡大は認めない」というもの。当時の世界の考え方はこの程度なら国際法違反にならなかったのでしょう。
しかも当時から軍部は関東軍の暴走に手を焼いていたのです。
しかし当時は関東軍だけでなく壮士、国士と言う人が満州、蒙古などで活躍、国内では毛沢東を匿うなど、当時の「行け行けどんどんの空気」に流されてこの好条件も蹴ってしまったのです。
その後の蘆溝橋事件から中国の戦地の拡大、南方地域まで戦線が伸びきった1941年のハルノートの日本軍撤退要求を呑めず米国への宣戦布告したのです。今考えればリットン報告を呑んでいたらと思うのですが。
(その代わり黄色人種の日本軍の善戦を見た多くの占領されていた国の人達の民族意識の高まりで世界地図を一変させた(評価されない)日本の世界的な大きな功績は無くなるのですが。)
くり返しますが、日本政府の判断を誤らせたのは眼に見えないが圧倒的な力を持つ国中に漲る私の言う「いけいけどんどんの空気」でした。
その空気乗った言葉「大東亜共栄圏」、「八紘一宇」と国民をその気にさせる標語。
私たちはこのような標語が出たときは一息いれて自分の頭で考えるべきです。
「空気にながされて来た原発問題」
福島第一の大事故の後おかしなことが幾つも有りました。
・何も事故を起こしていない原発を持つ電力会社批判。
・世の批判で社員の定期昇給もできない電力会社。
・発送電分離しろの大合唱。今はそんな話は全く出ません。
・水力・地熱などは規模別に料金を定めているのに大規模の太陽光発電は家庭用設備と略同じ単価に倍増。しかも10年間の固定単価。笑ったのは商売上手の孫正義さん。これに対するネットに数件の批判。マスコミの批判なし。
・「原子力村」、原発安全神話」の話しに乗って?肝心のところは知らない専門家と何故か全くの素人を含む政府・国会事故調査団。当時この問題を指摘したのは装置の保全に長く関わってきた私の他にネットで何人いたのでしょうか?勿論マスコミの批判なし。
・その結果、事故発生の引き金の緊急電源装置が気密性のないタービン建屋、然も地下にいあることさえ見つけられない調査団。原発裁判で裁判官から事故原因の調査がされていないと言われる調査団。何もかも判ってきた今の裁判の焦点は東電の(緊急電源装置を水浸しにした)予想される洪水の水位の判断の責任の有無。
・風力、太陽光の停止に供えて日本の電力量を満たすため火力発電の運転で温暖化合意の批准が遅れた日本。温室効果ガス増加て地球り温度上昇異常気象、水害の国日本。まさに原発の出番なのに原発反対の日本。
「未だに空気に流されている9条問題」
・国の生存に関わる9の条の問題点にまともに触れない日本。
・9条の前提となる前文と地域の現状の大きなズレに意識的に?触れない野党と外交上の配慮で触れない安倍さん。それで改憲の要否の空回りの議論。
・憲法がこれだけ議論されているのに、肝心の憲法学者の意見が全くと言って良いほど表にでない日本。
・9条の弱点を補うのが日米同盟という名の米国の保護国になった日本。それをちらつかせて日本を操ろうとするトランプさん。
・自衛隊のイラク派遣は戦前派の私から見ても、また反対派から見れば戦争行為なのに触れない与野党。その癖、自衛隊の文書のなかに「戦闘」の文字を見つけて安倍さんを攻撃する野党。
・それらのことに目をつぶり9条を持つ日本を誇りと言う人達。昔人間の私は9条のお蔭で致し方ないとは思いますが、日本が日米同盟と言う名の米国の軍事保護国になり、それをちらつかせるトランプさんの言いなりになるしかないのは恥ずかしいし、癪だと思うのですが。
勿論、以上の私の意見に反対の方達も多いと思いますが、いずれにしても私の言う「空気に流されず」ご自分の頭で考えてマスコミ、ネットなどの報道、意見を読み取って戴ければ幸いです。
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参照:「憲法から仄かに匂う加齢臭」の川柳から見た前文と第9条
本屋でNHKの昔の名文の紹介の本を見ました。その中で山本七平さんの「空気の研究」と言う文章を読みました。熱心クリスチャンの彼は空気に流され易い日本人の国民性を1神教の外国と多神教の日本の違いの観点から書いていました。私は村八分の名で判る様に古くから日本に根付いているに村社会に由来すると思うのですが、それは置いて山本さんの言う「空気に流される日本」のご意見には賛成です。
「空気に流されて無謀な米国への宣戦布告した日本」
前にも何回か書きましたが、日本が米国に対する宣戦布告を旧制の工業学校で聞いた私たちは(配属将校の耳に入らぬ様に)蔭で国力が米国より遥かに落ちる日本はどうなるか話し合ったものです。
最近の女性学者の指摘では当時の国民総生産と、大砲・砲弾・工場の増産に繋がる粗鋼生産量はともに米国は日本の12倍。車の数、石油の生産量は数百倍だったそうで、私たちが心配していたのが間違いでなかっようです。
然し日本が戦争を思い止まる機会がありました。
1931年のリットン報告です。
当時は満州での関東軍の暴走に対して国連は反日一辺倒、米国主導のABCDライン(米・英・中・オランダ)による日本への石油封鎖の中で、国連はリットン調査団をアジアに派遣した。その結論は「樺太、朝鮮半島、台湾、満州の既得権益は認めるが、(関東軍主導による)満州国建国などそれ以上の権益拡大は認めない」というもの。当時の世界の考え方はこの程度なら国際法違反にならなかったのでしょう。
しかも当時から軍部は関東軍の暴走に手を焼いていたのです。
しかし当時は関東軍だけでなく壮士、国士と言う人が満州、蒙古などで活躍、国内では毛沢東を匿うなど、当時の「行け行けどんどんの空気」に流されてこの好条件も蹴ってしまったのです。
その後の蘆溝橋事件から中国の戦地の拡大、南方地域まで戦線が伸びきった1941年のハルノートの日本軍撤退要求を呑めず米国への宣戦布告したのです。今考えればリットン報告を呑んでいたらと思うのですが。
(その代わり黄色人種の日本軍の善戦を見た多くの占領されていた国の人達の民族意識の高まりで世界地図を一変させた(評価されない)日本の世界的な大きな功績は無くなるのですが。)
くり返しますが、日本政府の判断を誤らせたのは眼に見えないが圧倒的な力を持つ国中に漲る私の言う「いけいけどんどんの空気」でした。
その空気乗った言葉「大東亜共栄圏」、「八紘一宇」と国民をその気にさせる標語。
私たちはこのような標語が出たときは一息いれて自分の頭で考えるべきです。
「空気にながされて来た原発問題」
福島第一の大事故の後おかしなことが幾つも有りました。
・何も事故を起こしていない原発を持つ電力会社批判。
・世の批判で社員の定期昇給もできない電力会社。
・発送電分離しろの大合唱。今はそんな話は全く出ません。
・水力・地熱などは規模別に料金を定めているのに大規模の太陽光発電は家庭用設備と略同じ単価に倍増。しかも10年間の固定単価。笑ったのは商売上手の孫正義さん。これに対するネットに数件の批判。マスコミの批判なし。
・「原子力村」、原発安全神話」の話しに乗って?肝心のところは知らない専門家と何故か全くの素人を含む政府・国会事故調査団。当時この問題を指摘したのは装置の保全に長く関わってきた私の他にネットで何人いたのでしょうか?勿論マスコミの批判なし。
・その結果、事故発生の引き金の緊急電源装置が気密性のないタービン建屋、然も地下にいあることさえ見つけられない調査団。原発裁判で裁判官から事故原因の調査がされていないと言われる調査団。何もかも判ってきた今の裁判の焦点は東電の(緊急電源装置を水浸しにした)予想される洪水の水位の判断の責任の有無。
・風力、太陽光の停止に供えて日本の電力量を満たすため火力発電の運転で温暖化合意の批准が遅れた日本。温室効果ガス増加て地球り温度上昇異常気象、水害の国日本。まさに原発の出番なのに原発反対の日本。
「未だに空気に流されている9条問題」
・国の生存に関わる9の条の問題点にまともに触れない日本。
・9条の前提となる前文と地域の現状の大きなズレに意識的に?触れない野党と外交上の配慮で触れない安倍さん。それで改憲の要否の空回りの議論。
・憲法がこれだけ議論されているのに、肝心の憲法学者の意見が全くと言って良いほど表にでない日本。
・9条の弱点を補うのが日米同盟という名の米国の保護国になった日本。それをちらつかせて日本を操ろうとするトランプさん。
・自衛隊のイラク派遣は戦前派の私から見ても、また反対派から見れば戦争行為なのに触れない与野党。その癖、自衛隊の文書のなかに「戦闘」の文字を見つけて安倍さんを攻撃する野党。
・それらのことに目をつぶり9条を持つ日本を誇りと言う人達。昔人間の私は9条のお蔭で致し方ないとは思いますが、日本が日米同盟と言う名の米国の軍事保護国になり、それをちらつかせるトランプさんの言いなりになるしかないのは恥ずかしいし、癪だと思うのですが。
勿論、以上の私の意見に反対の方達も多いと思いますが、いずれにしても私の言う「空気に流されず」ご自分の頭で考えてマスコミ、ネットなどの報道、意見を読み取って戴ければ幸いです。
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参照:「憲法から仄かに匂う加齢臭」の川柳から見た前文と第9条
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