普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

「吟社くろがね」紹介「復興の明日へ燃やそう命の灯」

2019-05-13 11:36:47 | 川柳
川柳くろがね」5月号より
前月号鑑賞 小川清隆 選評
「しあわせは金で買えぬが金は要る」   志岐けい子
 時は金なり、金が全てではないが、全ては金が要る。幸を祈る神さまにも賽銭が要る。お金によって安堵感を得るのも確かである。万事金の世の中、金権主義はいやだ。

「誤魔化しのきかぬ素顔で勝負する」  松井 昌子
 四十歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て、と言われる。素の顔、素の心で対峙する。誤魔化すためには装うことが必要になる。素のままで世間に立ち向かう事こそ肝要。

「復興の明日へ燃やそう命の灯」     小田ノリ子
 地震、津波で同胞を失い、家も土地もなくし茫然自失、この人達の明日はどうなるのか他人事ではない。生さてさえいれば何とかなる。知恵をしぼって、小さな灯を持ち寄って助け合い、復興へ明日を生さ抜こう。

「生かされている今のいま手を合わす」 前田 伸江
 人間は一人では生さてはいけない、人という字も二本の棒で支えあっている。他人の情によって生かされ、自分も他人に手をさしのぺる。ありがとうの気持ちで、万物の恵みに感謝して生きていこう。
音叉 (前月号より)
 推薦者、松井 昌子、水谷 そう美、安川 聖、吉冨 廣
百本のパラ一本の蓄薇に負け   古谷龍太郎(二人推薦)
賛成の挙手にも違う手の角度    和田 澄雄(二人推薦)
陽のあたる道を歩いていて孤独   慶永 雅彦
父さんが健やかだから言える愚痴  八木田 風子
走るはしる夢つかむまで咲かすまで 中村トシヱ
描き足した線の太さの顔になる   樫根 わ子
時効には出来ぬたわいの無い話   広渡 憲峰
古民家の雛ばっちりと目を覚ます  古野 つとむ
軽やかにかつぐ重たいランドセル  前田 伸江
君が吸う患は私が吐いた患     金子 満男
両腕に菜の花抱いて嫁が采た   前田 伸江
しあわせは金で買えぬが金は要る  志岐けいヱ
娘の愚痴に聞くだけでいい窓があく 杉 ちづ子
「お早よう」の声消えて知る子の巣立ち 矢野 隆
指切りを信じて待っている小指   土肥 あづま
ジンクスが今日一日を支配する   有松 市子
前ばかり見て大切な忘れもの    今村テルヨ
突っついた過去がひとりで暴れだす 棲木 山彦

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