普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

国民に直接訴えかけては野田首相・瓦礫処理、福島県産農産物

2011-11-04 15:45:55 | 菅内閣
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[野田さんへ]
 私は昨日宮城・岩手の瓦礫処理で環境が一番厳しい東京都が真っ先に受け入れたのに、何故、他の地方自治体ももっと前向きに協力しないかと書きました。
 今朝のテレ朝でも同じこの問題を取り上げ、コメンテイターの人達も私と同じ趣旨のことを言っていました。
 ただ一つ心に引っ掛かったのは、出席者の一人が東京都が無事に処理をしていることを石原さんが他の地方自治体に訴えかけないのかと言う意見でした。
 これは石原さんでなくて国全体のことを見ている環境省の責任です。
 その環境省も原発報道その他で国民の信用を得ていないか、発信力に問題があるとすれば、その上に立つ野田首相の責任です。
 野田さんは報道に依れば演説の名手だそうです。
 マスコミはこのことを取り上げて、国会答弁で官僚のメモを読むだけだと批判しています。
 私は首相が、それも成り立ての首相が、関係大臣でもよく知らない細かいことを訊かれて、揚げ足を取られないために、また首相がこんなことを知らないかと言われないために、専門の官僚の書いたとうりに読むのはある程度仕方がないと思っています。
 然し瓦礫処理などの個々の問題は、調べればすぐ判る事です。
 そして瓦礫処理に反対の一部住民、その反対を恐れて及び腰の地方自治体の首長に野田さんの弁舌で直接語りかけてはどうでしょうか。
 同じことが消費者の福島県産の農産物の受け入れへの消極姿勢、そのための卸、小売業者の買い控えなどもそうです。
 野田さんが一部のテレビで福島県の農産物を食べて見せるほうより、テレビなどを通じて直接消費者に訴えるほうが遥かに効果があると思います。
 その他にも国民に直接訴えた方が良いと思われることはいくつもあります。
・野田さんの増税方針の基本的姿勢に対する説明
・原発存続の有無をを中心とする今後のエネルギー政策、原発輸出など具体的な説明
・円高に喘ぐ日本経済をどう処理するか
・それと難しいTPP参加の問題
などなど。
 野田さんは長期政権を目指すために、
・余計なことは言わない、やらない
・派手なことをしない
・突出しない
の安全運転に徹していると言われているそうです。
 然し難しい国の状況を打破するには首相の決断に掛かっています。
 マスコミが言うように首相が決意したことを言わねば物事は進みません。
 その中でも瓦礫の処理の問題や、福島県産の農産物の問題に就いては、上記の三原則に引っ掛からないようですし、党内野党、本当の野党からもマスコミからも大きな反対はないと思います。
 もし野田さんの意見がテレビで放送されれば、テレビを見損じた人のために、注記欄のように新聞によっては一言一句まで紹介して呉れる可能性もあるなど、首相の発言の効果は大きいと思います。
[テレビ特にNHKへ]
 マスコミは良く首相は国民に良く説明をすべきだと言います。
 然し、一国のリーダーである首相のために特別に時間を割いたテレビの放送は余り多くないようです。
 然し特に首相のリーダーシップを問われている最近の事情から、是非にその意見を直接国民に知って貰うことは欠かされないと思います。
 新聞と言う考えもありますが、新聞離れした国民まで話しはとどきません。
 テレビでの首相だけの話が、首相が所属する政党の一方的な宣伝になり不公平だと思えば、例えば1時間番組として、首相に20分話して貰い、後の40分は野党との討論に当てるなど、どのような構成もできる筈です。
 特に国民から受信料を取っているNHKは首相から要求があれば、それを紹介する責任があると思います。
 ただこれでNHKに考えて貰いたいのは、麻生さんが首相の時代のNHKの「総理に訊く」の放送の反省です。
 何しろテリー伊藤さんの「麻生さんは何故漢字の読み間違いをするのか」から、日本商工会議所で東芝会長の岡村正さん経済対策の遅れの批判、それからNHKからの世論調査の麻生内閣の支持率低下、麻生さんの総理としての支持率が小沢さんより低いことの麻生さんの考えや、西松建設が国策捜査ではないかの質問などなど。
 そして最後の1~2分と言うときに、今度の総選挙に希望したいのは、争点を日本の将来の国家像をどうするのかと質問をしました。
 その後のやりとりは注記の読売に出ていた
記事を見て判るように、NHKの麻生さんに対する悪意に満ちたインタビューでした。
 普通のインタビューだったら前記のように麻生さんに20分位話させて、その後いくら批判しても良かったと思うのですが。
 NHKがもし野田首相側からの要請があったときは、麻生さんのように時の首相叩きでなく、今度こそ日本のために公平に彼の真意を充分に喋らせて貰いたいと思います。

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*注記:読売の記事(発言そのまま)
岡村氏:今度の総選挙に希望したいのは、争点を日本の将来の国家像をどうするのかというところに置いてほしい。
麻生首相:まったく賛成。あと何分あるんです?
 ――あと1分です。
首相:あと1分で全部しゃべるのは無理かもしれないが、ものすごく手短に。

 今、言われている論点明確にする。正しい、絶対に正しい。安全保障。ものすごく大事です。(米国の)第7艦隊さえいればいいんだという話とは私全然意見が違いますから、第7艦隊の話ふくめて安全保障。今言われた、福祉の問題については我々は中福祉・中負担。その中福祉がほころびが出てきていると思いますんで、それには小負担ではきませんから中負担をお願いせねばならんと申し上げている。 それと、もう1つは今言われたように雇用、中小企業、地方というものに関しては我々は将来のことを考えて目先やりますよ、地方、中小企業やりますよ。しかし将来のことを考えたら科学技術立国、環境立国含めて、こういった将来のことも考えて我々は対応していくべきだ。

 これだけのことを一国の宰相が一分間で話したのですよ。このようなインタビューって考えられます?