普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

NHKの「総理に聞く」にがっかり

2009-03-16 14:13:38 | 麻生内閣

 先日、某ブログで日曜日にNHKの「総理に聞く」の放送があることを知って、興味津々で同番組を見ました。
 何故ならを私もブログ上で2月13日と24日の2度に亙って麻生さんがテレビで自分の意見を直接訴えるべきだと書き、投書もしていたからです。
 その理由は
・米国のオバマさんの記者会見の演説や、小泉さんの麻生さん批判の発言の全文が新聞に載っているのに、麻生さんの考えは就任時の国民へ向けてと言うより、民主党に向けた所信表明演説の記載しかないこと
就任直後の未曽有の金融・経済危機が発生以後の麻生さんの考え方は国民は誰も知らないこと
・日本の首相として、そして今の様な経済危機際しての麻生さんの基本的な考え方を国民が知らないのは国に取っても麻生さんに取っても不幸なこと
・公平を求める民主党からの要求で小沢さんも同じような番組に登場すれば、自民・民主の選択を迫れるている国民にとって非常に参考なること。
そして麻生さんが出演のときは、
・オバマさんのように、信頼する人達やライターなどと練りに練った原稿を作り、
・国民に謝らねばならぬことはあっさり謝り
・自分を曝け出して国民に訴えること
と書いていたからです。

[私の番組の感想]
 (麻生さんの発言の詳細については読売新聞
全文が出ていますのでご覧下さい。)
 そして待望のNHKの「総理に聞く」見ました。
 そして感想は一口に言えばがっかり。
 何しろテレー伊藤さんの「麻生さんは何故漢字の読み間違いをするのか」から、日本商工会議所で東芝会長の岡村正さん経済対策の遅れの批判、それからNHKからの世論調査の麻生内閣の支持率低下、麻生さんの総理としての支持率が小沢さんより低いことの麻生さんの考えや、西松建設が国策捜査ではないかの質問などなど。
 そして司会の神志名さんが最後の1~2分と言うときに、今度の総選挙に希望したいのは、争点を日本の将来の国家像をどうするのかと質問をしました。
 麻生さんは残り時間が1分そこそこしかないのを確かめて、それこそ早口で安全保障や福祉対策、中福祉中負担など時間ぎりぎりまで並べたところで番組は終了となりました。(*注記)
 NHKのこの特別番組の40分の間ではっきりしたことは、麻生さんの国会答弁や、記者へのぶら下がり会見で皆とうの昔に知っていたことばかりです。
 天下のNHKがどう言う積もりでこの番組を企画したのかさっぱり判りません。
 朝日や毎日がこの番組の紹介でまた麻生さん批判をしていたので、或いNHKもその意図があったかのでしょうか。
 そして私が考えた様な、麻生さんが基本的に何を考えているか、麻生さんが国民に自分を曝け出して見せたかの観点から言えば、残念ですが私の評価は最低点でした。

[この番組を見た人達の意見]
 この番組について、麻生さんを支持している国会議員の戸井田とおるさんは、丸坊主日記
で、同番組について、
 民放の政権交代支援風を吹かせたような報道に良い牽制球になったのではないでしょうか?答弁やぶら下がり取材の切り貼りなんかと比較になりません。こうした番組が増えればテレビを視る人も増えるんだろうと思います。
と高評価をしていますが、コメント欄では実際に番組を見た人達は、この種の番組は是非今後もやって貰いたい事と、テリー伊藤さんへの批判の他次のように書かれています。
・NHK側が世論調査では...と、執拗に世論調査結果ばかりをあげつらってましたが、最後に時間がなくなったので、民主党との政策の相違ついての総理のご意見をもっとお聞きしたかったですね
・政局の話題に時間を取られ、政策をアピールさせてもらえなかったのは残念です
NHKまであんな有様ですからね・・・。
・それにしても麻生総理の最後の1分は圧巻でした。あの部分を見ただけで、麻生総理が何をやらんとしているかが理解できる。
首相の最後の1分。もっと聞きたかった
最後の1分で身を乗り出した麻生総理、あそこから本番のような気がしました

[私の意見]
・NHKは(もし意図的にあのような報道をしたので無ければ)もう一度企画を練り直して麻生さんを再登場して貰うべき
・自民党は麻生さんをもっと前面に出して、NHKや民放を問わず麻生さんに登場して貰い、そして例えば少なくとも番組の半分は質問への回答でなく、麻生さんの自分からの発言を多くして貰い、その人間性やその考え方をもっと国民に知って貰う戦略か戦術を考えるべきだと思います。 
 そうすれば朝日や毎日は別として、前に紹介した読売の記事のように麻生さんの発言の全体を紹介してくれる新聞も出てくるでしょう。
 充分に練られた原稿を元にした発言で失言さえ防げれば、麻生さんの人柄や政策を国民が知れば知るほど麻生さんや自民党の支持率は上がると思います。
 そして政権交代論者の私としては、民主党の小沢さんも負けずに同じような番組に登場すれば、国民の政権選択に大いに役立つと思います。

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*注記:前記の読売の記事の最後の部分
岡村氏:今度の総選挙に希望したいのは、争点を日本の将来の国家像をどうするのかというところに置いてほしい。
首相:まったく賛成あと何分あるんです?
 ――あと1分です。
首相:あと1分で全部しゃべるのは無理かもしれないが、ものすごく手短に。今、言われている論点明確にする。正しい、絶対に正しい。安全保障。ものすごく大事です。(米国の)第7艦隊さえいればいいんだという話とは私全然意見が違いますから、第7艦隊の話ふくめて安全保障。今言われた、福祉の問題については我々は中福祉・中負担。その中福祉がほころびが出てきていると思いますんで、それには小負担ではきませんから中負担をお願いせねばならんと申し上げている。 それと、もう1つは今言われたように雇用、中小企業、地方というものに関しては我々は将来のことを考えて目先やりますよ、地方、中小企業やりますよ。しかし将来のことを考えたら科学技術立国、環境立国含めて、こういった将来のことも考えて我々は対応していくべきだ。
(いくらなんでもこのNHKのやり方は酷いと思いませんか?)

追記:
後で気がついたのですが、読売では最後に質問したのは岡村氏となっていますが私の記憶では司会の神志名さんの質問だったと思います。
  司会の人が何で時間切れのときこんな重大な質問をしたのかと驚いたので鮮明に記憶しています。