普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

○年金支給年齢引き上げ・高齢者の対応

2011-10-18 16:17:36 | 少子高齢化
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[支給開始年齢の引き上げの問題点]
 厚生労働省は、厚生年金について、支給開始年齢の引き上げに関する3通りの案を社会保障審議会年金部会に示したことに対してまた議論が起こっています。
 ネット上でみた福井新聞によれば、次のような問題も指摘しています。
・厚労省の調査では、企業の8割が導入している継続雇用制度には、基準に満たない人を雇用しなかったり、給料が激減したりするケースも多いという。さらに、かつての部下が上司となったり、畑違いの仕事に就かされたりと現状は甘くはない。
・そうした中での今回の68歳支給開始案の提示では、65歳からの年金暮らしを想定し、旅行や趣味にと余生を楽しみたいと思っていたが、あと3年も受け取れないとなると、老後の生活設計も描けなくなる。
・さらに下の世代の40代、30代の同僚らからは「支給されるまでに死んでしまうかも」「給料からの天引きをやめてもらおうか」などといった悲観論が噴出している。
・3案と同時に示された「在職老齢年金」制度の見直しには怒りを覚えた50代以下の人も少なくないのではないか。これまで60~64歳は賃金と年金の合計月額が28万円超で年金が減額されるが、65歳以上は基準を46万円超などに引き上げる案。働く高齢者の意欲に配慮したというが、年金が支給されない世代にとっては、明らかな世代間格差と受け取られかねない。既に支給を受けている世代にも負担をしてもらわないと、全体の納得は得られないだろう。

[私の意見]
・高齢者はもっと働こう

 これらの報道を見ていると高齢者がいかにも厄介者のように扱われている感じがします。
 ネット上では「高齢者が早く死んでもらえばよいが--と言う訳にも行かぬし」と言うような書き込みも見ます。
 私は国も企業ももっと高齢者を有効に使うべきだし、高齢者も退職後を悠々自適したいと思う人もいると思いますが、大半の人達は何とか国や地域にもっと貢献すべきだと思います。
 私は後者の人の立場に立っています。
・在職老齢年金の差別化に反対
 それで「在職老齢年金」制度の見直しで年金の合計月額が64歳までは28万円超で年金が減額されるが、65歳以上は基準を46万円超にする案は反対です。
 支給額の少ない国民年金受給者はともかく、65歳を越える年金受給者の多くは乏しいながらも何とか年金の範囲で生活をしている中で、減額分だけ苦しい国の年金事情に解決に貢献していると考える人も多いと思いますし、訊かれれば自分達だけが旨い目に会うのは気が引けるひとも多いと思います。
・今回の対象以外の年金受給者も応分の負担を
 同じ理由で支給開始年齢の引き上げする程財事情が苦しければ、今までの私を含む年金受給者の支給額を数%減額する事も考えるべきだし、賛成する人達の方が多いと思います。 (勿論家計をあずかる家内には内緒の提案ですが。)
・高齢者にも貢献出来ることがある
 私はボランティアをして幾らかの経費相当の金も貰っていましたが、80歳で辞めましたので、上記の減額の制度の対象になっていたのかどうか知りませんが、少なくとも似た境遇にあるが仕事の無い高齢者に比べて、少しは多くの税金を払って国により多く貢献したことになります。
 私は恥ずかしながら、人さまのようこれと言った生活設計もなく、なるように流れて今があるのですが、今になって考えれば社会や国の役に幾らかは役立っていると言うのが、生き甲斐になっていることにやっと気付きました。
 その一つは私が同年代の人達に比べていくらか元気に病気をしないことです。
 人さまのことは判りませんので、私の場合健康保険、介護保険含みで約30万円を年金から天引きされていますが、元気なお蔭で健康保険では本人負担を除き年間で約5万円の保険側の負担、介護保険はゼロの状態が約15年間続いています。(先のことは判らないので大きいことは言えませんが。) 
・定年後の働き方
 私の定年前の外国の企業の技術支援、関連会社出向と定年後のボランティアの経験からの提案ですが、定年以後も仕事をするときの考えて置かねばならぬ点です。
 過去の経歴、肩書、それに伴うプライドは捨て去ること。
 どのようなくだらないと思う仕事でも丁寧にすること。
 自分の元いた会社や仕事のことを取り上げて今の仕事のやり方や組織、制度の批判をしないこと。
 提案などあれば、そして先方から訊かれれば自分のノウハウを出し惜しみせずに上記のように先方の感情を刺激しないように、そして先方の立場に立って適格に伝えること

 以上私なりの考えを書いて来ましたが、財政的なことや個人の金のことを抜きにしても、コミュニテイーの活動や、趣味の集まりの世話など、社会のために役立つことは、人それぞれの考え方に併せて出来ることはいくらもあるような気がします。

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