私の尊敬するブロガーの一人の「wasting time?」さんが「ロンドンで怠惰な生活」で「女性が働くのは当然なのか?」 と言う、働く女性と専業主婦に関する問題を取り上げていましたていたのに、触発されてこれからの専業主婦の役割に就いて考えて見ました。
・昭和初期の専業主婦
他人のことは判りませんので私の家庭のことを書いて見ます 。
一言で言えば貧乏人の子沢山。父は今で言う非正規社員。子どもは5人。
ガス・水道無し。洗濯機、炊飯器なし。
母は水汲み、たらいと洗濯板で洗濯、かまどや七輪で炊事。
おまけに乏しい家計を補っての内職、味噌づくり。
そんな中でも、子どものために12月と旧正月の2月の餅搗き、3月・5月の節句、7月の七夕、8月の海水浴、10月の運動会、11月の地域の祭の参加は欠かしませんでした。
詰まり当時は専業主婦は家庭にとって居なくてはならない存在でした。
一般も私の家ほどはなかったと思いますが、似たような状態で、このような母親の姿を見ていて、子ども達が親の加勢をするのは当然、両親もそれなりに仲が良ければ、悪くても経済的な事情でなんとか暮らしておれば、子どもがぐれる可能性は少なかったは当然です。
そういった意味で私の郷愁を含めて言えば、当時の(何時も母親の背中を見ながら育った)子ども達は(世の中が軍国主義に走り出したのは別にして)幸福だったと思います。
・一億中流意識時代の専業主婦
ガス・水道はあるのは当然、洗濯機、炊飯器など電気器具は完備。
一般企業でのコピー機、パソコンのように家庭でも専業主婦の仕事量は大幅に減りました。
好景気のお蔭で夫の収入はまあまあ。
それで「三食昼寝付き」の言葉が流行りました。
当時の専業主婦の人達に言わせれば、子どもが中学生になるまでの子育ての大変さなど言うと思いますが、終戦直後に比べれば遥かに楽だったのは間違いないと思います。
正に、夫・妻・子どもたち全てに取って良い時代でした。
その一方で経済発展に伴う「核家族化」と言うコミュニティーの変質の進行(私も自分を頼りにしていた親の期待を裏切って転勤しました)、学校での権利重視、義務・責任軽視、右へ倣え式の日教組主体の教育が浸透していました。
・現代(専業主婦に就いては後記)
中国など新興国の台頭に伴う経済の激変で国民の平均収入は大幅に低下、女性の意識変化による社会進出など社会は大幅に変わってきました。
止まらない少子高齢化と社会福祉費用の増大。
社会は「核家族化」社会から無縁社会へ。
家庭内暴力や殺傷事件の増加。
離婚率の増加→片親だけの子どもの増加。
既婚女性の社会進出の背後には教育費の負担増加。その理由の一つは荒れた公立校、学級荒廃を避けるための私立校進学希望と、厳しくなった競争社会の中でのゆとり教育と言う教育レベルの低下を補うための塾通いの費用が大きな負担となっています。
歪んだ学校教育で育った子どもがモンスター***と言う大人になり、その人の子が学級崩壊をもたらしているような気がします。
こどもの視点から言えぱ、将来のことを訊かれて「別に」と答える今の子どもは戦後から今までで一番可哀相と思うのですが。
[私の意見]
・基本的には日本の将来を担う子どもを産み育てることに専念する専業主婦は崇高なそして貴重な存在だと思います。
然し能力がある女性が出産、子育てをある程度犠牲にしてでも社会に出て貢献するのも大切なことです。
要は当人の意志によることでどちらか良いとも悪いとも言えないのかも知れません。
専業主婦の方、またはそれを目指す方に申し上げたいのは、次のようなことも出来ること、やらねばならぬことを考えるといたずらに卑下する必要もないと思います。
・子育てや夫の仕事のサポートをする以外の専業主婦の役割
今の日本の情勢は古き良き時代だった「三食昼寝付き」のようなノンビリしたことを許されなくなっています。
私は子育て、夫の仕事の何らかの形のサポートの他に、少なくとも子育てが一段落した時期から、家庭以外の仕事に参加すべきだと思います。
・パート、臨時、正規など家庭の仕事の許す範囲で仕事に就く
臨時で然も割合に低賃金で働ける専業主婦の参加は企業の貴重な戦力になり、国にとっても苦しい財収の増加につながります。
・コミュニテイー活動などさまざまなボランティア活動に参加する
町内会、老人会などのコミュニテイーや活動、趣味活動の中心は老人です。
その中ではパソコンなど使えずに手書きで済ましているひと、原始的な会計処理しか出来ない人など多くいます。
その中で若い女性が参加できれば貴重な戦力になります。
趣味活動でも多分殆どのグループでも高齢化が進み、若い感性をもった女性の参加を期待しています。
・核家族化で孤立しがちななかで閉鎖社会の中で、出産・育児に悩む若い女性のサポートするグループを立ち上げたりそれに参加するのは、今の日本でも非常に有意義なことと思います。
・初等教育の場でのコミュニティーの参加の多い学校ほど学校が荒れない傾向があると言われています。学校への前向きの運営への積極的な若い女性の参加を期待されています。
・ゆとり教育という名で日教組は土曜日の休日を獲得しました。その土曜日を自発的に子どもの教育に当てている教員は公立の進学校を除いて何人いるでしょう。 (然も日教組を支持母体とする民主党が天下を取っているので、教員の荷が増えることはまずないでしょう。)そのための教職員の指導不足を補う、地域での子ども達の学習指導も、子ども達の学費に苦しむ家庭での幾らかの助けになると思います。 以上思いつきを書きましたが、専業主婦でなければ出来ない社会活動も多くあると思います。
要は繰り返しになりますが、就職して自分のキャリアーを活かすか、専業主婦の道を歩くかいなかは、それぞれの価値観によることで、良い、悪いの問題ではないような気がします。
女性は少なくとも90歳近くまで生きねば成りません。その間い如何に生き甲斐をもって暮らせるかが大きな問題になります。若い人達が岐路に立った時、後になっと後悔しないようにどちらの道を歩くかを考えて置く必要があると思います。
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