前回は、デュルンシュタインで小生が見るべきものは、聖堂参事会員修道院であると思ったが、違っていた、という話でした。
そして、小生が気に入ったものが二つあった、というところまでをお話ししました。
その一つは、写真に残っていないのが誠に残念なのですが、「クーリンガー城址」です。
ここは、1192年に英国のリチャード獅子親王という方が第3次十字軍遠征の帰路、オーストリア公のレオポルド5世という方に捕らえられ、この城に幽閉されていた城として有名になっています。
残念ながら、私達は、小高い丘の上にあるこの城址に行かなかったのですが、今度、訪問するときには必ず、訪問したいと思います。
ここが有名なのは、単に、英国の王様が捕らえられて、幽閉されていたからという話ではなく、幽閉された王様のその後の話が伝説になっているからです。
現地で聞いた話は、次のような感じでした。
王様は、1194年に多額の身代金でようやく英国に帰ることができたのですが、王様の部下が王様を捜す際に、王様の好きな歌を唄いながら城の近くを通ったところ、城から王様の懐かしい歌声が聞こえてきたというものです。
それだけ王様は英国へ帰りたかった!ということと、王様と部下の厚い信頼関係を示す話ですが、小生は、日本の「ああ、誰か故郷を思わざる」の歌詞が浮かんできました。
そして、もう一つ面白いと思ったのは、多額の身代金を取ったオーストリアにこのような伝説が残っていることです。
さて、話が変わって、小生がデュルンシュタインで感動したものの二つ目ですが、それは、この街にある「ハプト通り」です。
南イタリアのアルベロベッロもメルヘンな街並みでしたが、小生は、ここの方が街にアクセントがあって面白く、楽しい!と感じました。
そして、この通りにある可愛いレストランで昼食をいただいたのです。
イヤー出てくる料理といい、山高帽のようなノッポのシェフといい、このオモチャのような街に相応しい雰囲気でした。
その店の名前ですか?残念ながら覚えておりませんが、皆さんも、ここ、デュルンシュタインに行って、是非、このメルヘンな通りを散策して下さい。
今日はヴァッハウ渓谷についてお伝えしました。