うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ニュースいろいろ

2007-05-09 20:55:25 | 競馬日記
ハットトリックが現役引退し種牡馬になるそうです(記事)。
アメリカと南アフリカでシャトル生活を送るようです。マイルCSと香港マイルを連勝した名マイラーですが、生涯成績8-0-0-13で勝利以外では掲示板に載ったことのないムラ馬でした。
サンデーサイレンス直仔ですし、日本に残っても種牡馬として結果を出すことはできないでしょう。反面、母の持つ特殊な血はアメリカでは重宝されるかもしれません(世代が後退していて難しい面もあります)。
南アフリカではオーストラリア産フジキセキ産駒Sun ClassiqueがGIを勝っています。南アフリカの競馬のレベルはなかなか高く、今年のドバイでもアルゼンチン産南アフリカ調教馬Asiatic BoyがUAEダービーを圧勝しました。ジンバブエ産のIpi Tombeを覚えていらっしゃる方も多いと思います。この馬もドバイ遠征で結果を残しデューティーフリーを勝ちました。南アフリカ生産馬では過去にはHawaiiという超大物がいます。
ちなみに、去年のBCマイルを勝ったMiesque's Approvalも南アフリカで種牡馬入りします(記事)。

・種牡馬のシャトルのニュースも数多く伝えられています。
最近のニュースしか拾っていないですが、パントレセレブルKing's BestAptitudeはアルゼンチンへ、Sulamaniはブラジルへシャトルされるそうです(記事1記事2記事3記事4)。日本の馬もオファーがあれば積極的に海外へ出して活躍のチャンスを増やしてほしいですし、また、逆に南半球で活躍している種牡馬をシャトルで持ってきて優秀な血を導入するとともに、サンデーサイレンス系一極集中を緩和して欲しいです。

・メイショウサムソンとフサイチホウオーが凱旋門賞の第一回登録を済ませました(記事1記事2)。
ディープインパクトが1位入線できなかった理由には、たった1頭で参戦したことがあると思っています。Rail Link、Hurricane Run、Shiroccoとヨーロッパ最高レベルの3頭を擁し、チーム戦略を立ててきたファーブルに勝つのは難しかったです。メイショウサムソンとフサイチホウオーは馬主も厩舎も生産者も違いますので、完全なチームプレーは無理ですが、相手のチームプレーを乱す意味では複数頭が参戦するのは大きいと思います。両馬とも順調に参戦にこぎ着けてほしいです。
日本も既にパート1国ですので、海外のレースを過大視する意味は薄れていくでしょうが、凱旋門賞は勝っておきたいです。また、海外に目を向けた方がいい馬(日本国内では大きいところを勝てない運命の馬)もいますので、そのような馬の場合は積極的に遠征していくべきでしょう(遠征費用の面のデメリットはありますが)。例えば、ステイゴールドは日本では善戦どまりでしたが、香港で念願のGIを手にしましたし、エイシンプレストンは朝日杯以降、日本のGIを勝てなかったのに香港ではGI3勝、コスモバルクもシンガポールでGIを勝ちました。リンカーンとか、バランスオブゲームなんかも海外ならチャンスがあったんじゃないでしょうか。