うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

モンジュー凄し

2005-07-16 19:41:34 | 競馬日記
今年から2400mに距離延長されたパリ大賞典はMontjeu産駒のScorpionが勝ちました。
この世代がファーストクロップになる訳ですが、Motivator、Hurricane Runに続き、3頭目のGIホースの誕生です。
しかも、英ダービー、愛ダービー、パリ大賞典とヨーロッパ競馬主要国のビッグレースを勝ちまくりです。

セレクトセール(統計)

2005-07-14 21:13:49 | セリ
1.落札額1億円以上の頭数
・一昨年:9頭(そのうち8頭がサンデーサイレンス産駒)、
 最高落札額3億3千万円(サンデーサイレンス x セトフローリアン)
・昨年:8頭(そのうち3頭がダンスインザダーク産駒)。
 最高落札額4億9千万円(ダンスインザダーク x エアグルーヴ)
・本年:7頭(そのうち3頭がアグネスタキオン産駒)
 最高落札額2億1千万円(シンボリクリスエス x マストビーラヴド)

2.本年の種牡馬別落札額ランキング
落札頭数が4頭以上の種牡馬で比較した。
極端に高い(低い)落札額のものが含まれると
平均を取った時に値がそれに引っ張られてしまうので、
中央値(Median)での比較が妥当と考えた。
落札率は落札頭数/(上場頭数ー欠場頭数)(%)である。

1位:シンボリクリスエス(中央値4,400万、平均値4,924万、落札率82.6%)
2位:ブライアンズタイム(中央値4,350万、平均値4,194万、落札率88.9%)
3位:アグネスタキオン(中央値3,700万、平均値5,012万、落札率91.3%)
4位;ウォーエンブレム(中央値3,200万、平均値4,050万、落札率100%)
5位:ジャングルポケット(中央値3,000万、平均値3,194万、落札率88.9%)
6位:タニノギムレット(中央値2,900万、平均値2,293万、落札率77.8%)
7位:スペシャルウィーク(中央値2,800万、平均値2,800万、落札率77.8%)
8位:ダンスインザダーク(中央値2,650万、平均値3,057万、落札率70.0%)
9位:クロフネ(中央値2,600万、平均値2,765万、落札率100%)
10位:フォーティナイナー(中央値2,525万、平均値2,613万、落札率80.0%)
11位:タイキシャトル(中央値2,500万、平均値2,740万、落札率45.5%)
11位:フレンチデピュティ(中央値2,500万、平均値2,706万、落札率100%)
11位:サクラバクンオー(中央値2,500万、平均値2,689万、落札率100%)
14位:ファルブラヴ(中央値2,225万、平均値2,563万、75.0%)
15位:アドマイヤベガ(中央値2,150万、平均値3,563万、落札率92.3%)
16位:マンハッタンカフェ(中央値2,100万、平均値2,581万、落札率68.4%)
17位:ワイルドラッシュ(中央値2,050万、平均値1,975万、落札率60%)
18位:フジキセキ(中央値2,000万、平均値2,227万、落札率100%)
19位:ゴールドアリュール(中央値1,750万、平均値1,575万、落札率66.7%)

セレクトセール

2005-07-12 20:30:31 | セリ
昨日から2日間に渡ってセレクトセールが行われました。
落札額が1億円を超えたのは7頭で、最高額は「マストビーラヴドの2005」の2億1千万円でした。「マストビーラヴドの2005」は半姉に本年の3歳マイル2冠馬のラインクラフトがいます。ただ、ラインクラフトの方が配合的に良さそうですね。

種牡馬別ではアグネスタキオン産駒が高い評価を受けたようで、3頭が1億円以上でした。

高額落札馬の中で血統構成的に注目すべきは半姉にトゥザヴィクトリー、半兄にサイレントディールがいる「フェアリードールの2005」(落札額1億7千万円)でしょう。
父がこれら2頭のサンデーサイレンスからアドマイヤベガに変わっています。
中島理論的に考えると、4代血統表内で、父のアドマイヤベガ、祖母父のSharpen Up、曾祖母父のTerrible Tigerと3回0交配を用いています。そして、父が既に死亡しているマイナーさ。

中島理論的にNureyevが最優位ですが、五十嵐氏理論的にもNureyevを強調しています。
父も毋もHyperion-Gainsboroughが豊富で、傾向が合っています。大きなクロスとしてはNorthern Dancerの4×3があります。
Northern Dancer4×3を持ち、父がサンデーサイレンス系の馬としてはデルタブルースがいます。デルタブルースは父ダンスインザダーク、母父Dixieland Band、祖母父Alleged、曾祖母父Sir Ivorで、Bull Lea、Blue Larkspur、War Admiralといったアメリカ系のスタミナを積極的に活かし、さらにAlibai、Princequillo、Ribotも加えています(IK評価:菊花賞)。中長距離向きの配合としての迫力は十分です。
それに対し、「フェアリードールの2005」では、アメリカ系はあまりクロスしない代わりにHyperionが14個、Gaisboroughが20個、Pharosが14個、Phalarisが16個と次世代型土台構造を作っており(デルタブルースではHyperionは9個、Gainsboroughは15個、Pharosは11個、Phalarisは11個)、またNorthern Dancerの4×3への血の集合も見どころがあります。
父、半兄姉が中距離タイプであり、また前面でAlmahmoud、Pharamond、Nasrullah、Khaledがクロスしているため、スピードが勝っているように見えますが、Hornbeam、Amerigoの活かし方は完璧だし、Foxhunter、Beau Pereのスタミナも加えているし、父、半兄姉同様2400mぐらいは持ちそうです。配合として、十分及第点です。
コンラッドは母父NureyevでNorthern Dancer4×3を持つので、これの評価も参考になります(IK評価:ラジオたんぱ賞)。
「フェアリードールの2005」の方が土台構造が磐石なので、私が採点するならコンラッドより上にしたいです(久米氏がどう評価するかは知りません)。
まだ重賞を勝っていないためウェブ上に評価が公開されていませんが、アドマイヤフジの配合も参考にしてください。

参考:サイレントディールのIK評価(武蔵野ステークス)

SIDS

2005-07-10 20:42:06 | 農・食・医・環境
同じベッドで添い寝をするとSIDS(乳幼児突然死症候群)の発生リスクが3倍になるそうな(記事)。
SIDSの原因として現在のところ考えられているのは、覚醒反応の異常により睡眠時の無呼吸からの回復が遅れることです。
添い寝は覚醒反応の遅れをカバーするところから、SIDSの発生を減らすと考えられていました。

この研究の統計はスコットランドにおいて123件のSIDS発生例をもとにしたもので、
同じベッド、カウチなどで寝ると確率が3倍になることが明らかになりました。

親と同じ部屋で、ベビーベッドで寝かせるのが一番安全とのグラスゴー大学医学博士の意見を紹介しています。

ジュライC

2005-07-08 21:16:56 | 競馬日記
ジュライカップに出走したキーンランドスワンは12着と大敗しました。

勝ったのはBahamian Bouty産駒のPastral Pursuits。
この父系はCadeaux Genereuxから2代飛んでWill Somers(グレートヨルカ、ビッグヨルカの半兄)~Tudor Minstrelを経てHyperionに遡れます。
大種牡馬Hyperionの直系も今では非常に貴重なものになってしまいました。

Cadeaux Genereuxはスプリンター系種牡馬として活躍してます(自身も2年連続チャンピオンスプリンターに選ばれました)。
Bahamian Bountyはその代表産駒で、ミドルパークS、モルニー賞と二つの2歳スプリントGIを勝っています。

貴重な血を伝えて行って欲しいです。

マンダムCM

2005-07-06 21:05:28 | 日記
マンダムのCMが黒人差別との指摘を受けて中止されました(記事)。

メキシコでは黒人少年の図柄を入れた切手を発行したところ、アメリカの黒人運動家から回収要求が出ましたが、未だに回収していません(記事)。
「人種の違いにかかわる表現に寛容なメキシコと、敏感な米国社会の意識の差」が背景にあるとの分析です。

日本にいる黒人は大半がアメリカ系でしょうし、当然ながら問題になってしまいました。

アメリカンオークスなど

2005-07-04 20:09:38 | 競馬日記
アメリカンオークスに出走したシーザリオは2着以下を
4馬身ちぎり捨ててレコードで圧勝しました。
そんなに強い相手も出てなかったので、
実力的に十分に勝てると思っていましたが、強い勝ち方だったようです。
日本調教馬によるアメリカGI初勝利です。
父のスペシャルウィークの牝系にはマルゼンスキー、セントクレスピン、
ヒンドスタン、プリメロ、ダイオライト、シアンモア、ガロン、インタグリオーと
日本で活躍した名種牡馬たちが代々交配されています。
またスペシャルウィークの牝系は根幹牝馬フロリースカップにさかのぼれます。
フロリースカップからスペシャルウィークまで9代。
フロリースカップは1904年生、シーザリオは2002年生。
日本の競馬史において重要な役割を果たしてきた根幹牝馬の誕生から10代、
およそ100年の年を経て、ようやく海外のGIを制することとなりました。

エクリプスSにMotivatorが出走しましたが、勝ったのは今年に入って
Shamardal、Motivator、Dubawiなど同期の強豪に負け続けていたOratorioでした。
Motivatorは連勝が止まりました。
父Danehill、母父Vaguely Noble、祖母父Alydarで、
血統的に長いところが合いそうなのですが、現状ではマイルから中距離に向いている
と言う判断なのでしょう、次はサセックスSに行くようです。

アンケート

2005-07-01 21:08:15 | 日記
peer review journalに論文を載せたことのある人を対象とした
サーベイをしているから協力してくれというメールが来ました。
先週もメールを送ったらしく(記憶なし)、文面的に協力して欲しそうに読めたので、
しかたなくアンケートに答えました。
15分ぐらいで終わると書いてありましたが、英語のアンケートなので、
もうちょっと時間がかかりました。

私はメールアドレスを、名のスペル+姓のイニシャル@・・・に
しているのですが、
その所為か、姓と名を逆に勘違いしたメールが多いです。
欧米人には日本人の名前はよく分からんのでしょうねえ。
それを考えると、日本人は欧米人の名前の構造をある程度知っているし、
中国人、韓国人の名前もある程度理解しているし、
がんばっているほうなんじゃないでしょうか。

栽培植物起源学者の中尾佐助が日本のメリットを著書中で指摘していました。
欧米の情報は世界のどこでも手に入るが、
欧米人にとってアジアの情報(特に古い文献など)は入手、解読が難しい。
日本人は中国語は何となく読めるから、その点有利である
(中国人には日本語を何となく読むことは無理)。
ってな感じだったと思います。

アメリカにおいて、外国語の習得率が低いことが最近になってようやく
問題視されるようになりました。
英語能力と言う面では日本人は大きなコンプレックスを持っていますが、
日本には有利な面もあるのです。