うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

桜花賞回顧

2015-04-22 00:57:00 | 競馬日記
桜花賞と皐月賞が終わりました。どちらも勝ったのはキングカメハメハ産駒で、まずは桜花賞の回顧から。

桜花賞はレッツゴードンキが勝ちました。
母は父マーベラスサンデー×母父ジェイドロバリー。中山大障害2回のキングジョイと同じ組み合わせです。この組み合わせでは全兄のメイショウサライがダートで活躍したり、悪くありませんでした。
マーベラスサンデーの母モミジダンサーは父が加年度代表馬ヴァイスリーガル、母が加3歳牝馬チャンピオン、加古牝馬チャンピオン、加芝チャンピオンのモミジ(どちらもE.P.テイラー生産)という良血馬。カナダの名馬同士の組み合わせなのですが、Gold Bridgeクロスがあったり、Fair Trialを持っていたり、ちょっと特殊なヨーロピアンな血を持っていました。これがジェイドロバリーのSpecialと合っています(モミジダンサー × ジェイドロバリー)。SpecialはモミジダンサーでクロスしているHyperionも持ちますね。
ジェイドロバリーが日本に輸入されることになったとき、私は学生だったのですが、牝系に入ってSadler's WellsとかNureyevとかの血を受け止めるようになるだろうから必要な種牡馬だ、なんて誰でも言えるようなことを友人に語っていました。で、当時これが頭にあったわけではありませんが、実際にメイショウマンボにレッツゴードンキと、Kingmamboを受け止める形で成功例が出てきました。そして、Kingmamboとジェイドロバリーの相似性はMr. Prospector、Northern Dancer、Specialによるものですが、Specialは前述のようにモミジダンサーの特殊なところを押さえています。
曾祖母の父のリアルシャダイはMr. Prospectorと合うRoberto直仔であり、キングカメハメハのキーホースの一つAlibhaiを持ちますし、高祖母の父ノーザンテーストはキングカメハメハと相性がいいです。

クロス馬の配置などの観点では満足していないですし、Northern Dancerがゴテゴテしすぎていて逃げ道がないところも推奨しないのですが、それなりに理にかなった累代交配ですし、合いそうな血がきちんと使われています。
ラブリーデイと共通性のある累代交配ですね(レッツゴードンキ × ラブリーデイ)。