うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

2012年度JRA賞

2013-01-08 20:59:21 | 競馬日記
JRA賞が発表されています(記事)。

年度代表馬はジェンティルドンナ(256票)。牝馬3冠+JCで、牝馬3冠として初めての年度代表馬受賞です。オークスとJCの極端にカチコチのセッティングには満足していないのですが、そうなっている以上、仕方がありません。
次点はゴールドシップ(21票)。スローからのヨーイドンに巻き込まれなければ3冠を勝てていたかもしれません。そうすれば3冠+有馬記念で年度代表馬に選ばれていました。
その次はオルフェーヴル(11票)。凱旋門賞を勝ちかけました。天皇賞春ではおかしなレースをしてしまいましたが、宝塚記念を勝ち、JCでは僅差の2着でした。凱旋門賞2着+GI1勝というのはエルコンドルパサー(ニエル賞勝ちも共通)、ナカヤマフェスタ(宝塚記念勝ちも共通)と同じで、エルコンドルパサーが年度代表馬に選ばれていますから、この基準で入れる人がいてもおかしくないように思います。ナカヤマフェスタの3票は少ないですね。
1票だけロードカナロアに入っています。入れたのは東京競馬記者クラブ・デイリースポーツの弥永明郎氏。香港スプリントは日本の馬にとっては凱旋門賞より難しいのではと感じさせるところがありましたが、スプリンターズSからこれを連勝しました。それを評価して入れたということなら理解できます。

最優秀2歳牡馬はロゴタイプ(241票)。外枠絶対不利の朝日杯を7枠14番から出て制しました。
最優秀2歳牡馬の方の次点はエピファネイア(29票)。シンボリクリスエス産駒であることが気がかりですが、大物感のあるレースをしています。
その次がコディーノ(17票)。朝日杯は惜しいレースでしたが、私ならこの馬に入れるくらいならロゴタイプに入れてしまいます。
該当馬なしには福島競馬記者クラブ・会友の谷上泰正氏と匿名(何に入れたのか明らかにしていない恥ずかしい人)の2票。

最優秀2歳牝馬はローブティサージュ(288票)。該当馬なしには福島競馬記者クラブ・会友の谷上泰正氏。
谷上泰正氏は2歳の賞の両方で該当馬なしと言っています。日本には中央の2歳GIは一つずつしかありませんから(交流ダートにあと一つ)、成績上の見栄えの悪い闘いになりがちです。こんなので選ぶのはちょっと厳しいし、その中でも今年は厳しいという話なら分からないでもないですが、毎年おかしな投票をする谷上泰正氏が今年もおかしな投票をしたという気もします。ただし、匿名にしていない潔さは評価します。

最優秀3歳牡馬はゴールドシップが満票(289票)。面白いレースをしてくれました。

最優秀3歳牝馬もジェンティルドンナが満票(289票)。牝馬3冠+JCは立派です。

最優秀4歳以上牡馬はオルフェーヴル(273票)。以下、ロードカナロア(14票)、エイシンフラッシュ(1票)、該当馬なし(1票)の順。
宝塚記念+凱旋門賞・JC2着とスプリンターズS+香港スプリントの戦いですね。これは迷います。
エイシンフラッシュに入れたのは関西競馬記者クラブ・デイリースポーツの中江寿氏、該当馬なしに入れたのは中京競馬記者クラブ・会友の米山充麿氏。。エイシンフラッシュは天皇賞秋の1勝だけ、2着、3着もなしですからちょっと足りないんじゃないかと思いますが、天皇賞秋はいいレースだった、ってことで入れたのかもしれませんね。もしくは会心の予想だったのかも。

最優秀4歳以上牝馬は混戦ですね。受賞したのはカレンチャン(177票)。宮杯1着、スプリンターズS2着でした。
以下、レインボーダリア(75票)、ドナウブルー(3票)、ホエールキャプチャ(3票)、ミラクルレジェンド(1票)、該当馬なし(30票)。
レインボーダリアは女王杯を勝ちました。ヴィクトリアマイルを勝ったホエールキャプチャとこんなに票が開くとは。ドナウブルーは関屋記念(GIII)を勝ち、ヴィクトリアマイル2着、マイルCS3着。マイルCSで得たレーティングは112で、ホエールキャプチャがヴィクトリアマイルで得たのと同じ。じゃあGIを勝っているホーエルキャプチャの方が上じゃないかという気がします。GI勝たないでとろうと思えば、相当にいいレースをしていないと厳しいというのが私の考えです。入れたのは民放記者クラブ・勝馬の野口誠氏、日刊競馬の柏木集保氏と匿名。
ミラクルレジェンドはJBCレディスクラシックを勝ちましたが、これで選ばれれるとおかしいです。入れたのは東京競馬記者クラブ・スポーツニッポンの池田裕文氏。

最優秀短距離馬はロードカナロア(283票)。日本と香港でスプリント戦を勝ちました。以下、カレンチャン(4票)、サダムパテック(1票)、該当馬なし(1票)。
ロードカナロアは国内GIは1着1回3着1回、カレンチャンは1着1回2着1回。国内に限ればカレンチャンの方が上という判断もあるかもしれません。
サダムパテックはマイルCSを勝ちました。入れたのは中京競馬記者クラブ・会友の米山充麿氏。最優秀4歳以上牡馬で該当馬なしに入れていた人です。

最優秀ダートホースはニホンピロアワーズ(219票)。以下、ローマンレジェンド(44票)、ワンダーアキュート(5票)、エスポワールシチー(4票)、ゴルトブリッツ(1票)、該当馬なし(16票)。何を見るかで大きく変わってきそうです。
ニホンピロアワーズはGI1勝、GIII2勝、GII、GIIIで2着1回ずつ、ローマンレジェンドはGI1勝、GIII2勝、ワンダーアキュートはGI1勝、2着1回、3着2回、エスポワールシチーはGI2勝、2着1回、ゴルトブリッツはGI1勝、GIII1勝。
重賞勝利数ならニホンピロアワーズ、ローマンレジェンドが3勝、GI勝利数、連対数ならエスポワールシチーの2勝、3回、GI3着以内の回数ならワンダーアキュートの4回。ゴルトブリッツが帝王賞を完勝したときはこのままダート界を制するのではと思いましたが急死。それぞれアピールポイントがあります。
私ならJCDを完勝したニホンピロアワーズか、GI2勝のエスポワールシチーかで天秤にかけた上でニホンピロアワーズですかね。

最優秀障害馬はマジェスティバイオ(156票)。以下、マーベラスカイザー(121票)、エムエスワールド(1票)、該当馬なし(11票)。
中山グランドジャンプを勝ったマジェスティバイオと中山大障害を勝ったマーベラスカイザーの一騎打ちでした。結果、中山大障害の方でも3着に入っているマジェスティバイオの方でしたね。エムエスワールドは重賞2勝ということなんでしょうかね。入れたのは匿名。