うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

2年連続ディープインパクト産駒

2012-04-09 20:40:27 | 競馬日記
桜花賞は昨年のマルセリーナに続き2年連続でディープインパクト産駒でしたね。シンザン記念を勝ったものの、チューリップ賞を落としたジェンティルドンナが快勝しました。前哨戦では関東馬が好調だったのですが、2着もディープインパクト産駒の関西馬ヴィルシーナでした。

ジェンティルドンナは京都牝馬Sのドナウブルーの全妹。ディープインパクト産駒の配合と一パターンとして確立されつつあるLyphardがクロスする形態です。ディープインパクトでは母ウインドインハーヘア内のCourt Martial - Fair Trialは無視されていたのですが、Lyphardのクロスに内包される形でCourt Martialクロスがよみがえっています。
母はチェヴァリーパークS、チェリーヒントンSと6Fの2歳重賞を勝った早熟スピード馬。母父Bertoliniも6Fの2歳重賞ジュライSを勝ち、ミドルパークS、スプリントC、ナンソープSでも2着に入ったスプリンター。阪神3歳牝馬Sを勝った早熟マイラーのヤマニンパラダイスの同血馬でもあります。祖母父リファーズスペシャルは11FのセプテンバーSを勝っていますが、その半姉My Julietは米チャンピオンスプリンター。そして曾祖母父ジュニアスはミドルパークSを勝った早熟スピード馬。母はかなりスピード色が濃いですね。父は言わずと知れた3冠馬。
この父母の組み合わせで、Lyphard 4 x 4が発生し、Court Martialクロスがよみがえり、アラルポカルのウインドインハーヘアの血がよみがえっています。母方のLyphardも11Fをこなしたリファーズスペシャル内ですね。そのおかげで早熟スプリンターってなことにはならず、中距離くらいまでならこなせるはずです。が、オークスは展開の助けがないと苦しいかもしれません。能力が抜けていれば勝てるでしょうけど。

Lyphardは最長重賞勝ちはダリュー賞の2100mで、ビッグタイトルはマイルのジャックルマロワ賞と1400mのフォレ賞であり、英愛ダービーともに距離の壁に泣きました。母父のCourt MartialはクイーンアンSを勝ったマイラーのFair Trial直仔であり、2000ギニー、チャンピオンSを勝っていますが、ダービーは3着に敗れています。Lyphard、Court Martialともに12Fの大レースは勝てなかったのですが、Lyphard内のCourt Martialがクロスする形態の一流馬は距離克服能力があることが多いです(ブログ)。他にはAuthorizedなど。2008年時点で「Court Martialのクロスは日本ではそれほど流行って」いないと書きましたが、ディープインパクトのおかげもあって一気にメジャーになりました。

1番人気になったディープインパクト産駒ジョワドヴィーヴルは6着でした。走るのが嫌になっていなければいいですね。