うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

2011年度JRA賞馬事文化賞

2012-01-06 21:35:54 | 競馬日記
2011年度JRA賞馬事文化賞は「消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡」でした(記事)。興味があったので発売日に買いました。これはお薦めです。

若くして散った謎の天才騎手・前田長吉の人生を足かけ5年の調査で明らかにしました。
関係者から聴き取った部分、資料から読み取った部分、筆者の推理が区別できるように書いてくれれば、もっと資料としての価値もあがったのにと思いますが、それを割り引いても十分に価値のある労作です。

まだ手にしていない人は是非、読んでみてください。

ブログについて

2012-01-06 21:06:01 | 日記
最近、ソーシャルなものが流行して、そこから一周回って、もう一度ブログへの回帰が起こっているようで、ブログの書き方のような記事を再びよく見るようになりました。

2012年は面白いブログより面白いブロガー。面白いブロガーより鋭い視点や考えが人を集める

新規ブログが失敗する10の理由

「公開一週間で10000PV」ダメブログを見直し月間10万PVのブログにするまでの激闘

こういうのを読むたびに、ブロガーといわれる人たちはすごいなあ、と感心するわけです。
頑張ってブログを書いて、PVを伸ばそうとするのは当たり前のこととして、頑張る方向性をいろいろ教えてくれるわけです。

私は今後も以下の方針でブログを書いていきたいと思います。

・頑張らない。頑張ると疲れるので、頑張らずに続けることを目的にします。

・自分の興味のあることを書く。自分が面白いと思えないことを書いても書いている本人にとって面白くありません。みんなが面白いと思いそうなことは私以外のいろんな人がもっといいブログを書いてくれます。ですからこんな重要な話をスルーするのかというのも、こんな細かい話を拾うのかというのも、起こり得ることです。

・自分の言葉を書く。こんな辺境ブログにやってきた方に対して、どこかで読んだようなことをわざわざ読ませても意味がありません。他人のそら似は起こり得ますが、誰かの文章をパクることはありません。

・批判はほどほどに。批判をすることもあるのですが、批判しまくっている文章を読むのは疲れますよね。だからほどほどにします。

今年もよろしくお願いします。

2011年度JRA賞

2012-01-06 19:55:44 | 競馬日記
JRA賞が発表されています(記事)。

年度代表馬は3冠馬オルフェーヴル。3冠を達成した直後のレースは難しいのですが、これもクリアしました。文句なしです。最優秀3歳牡馬も同時受賞。こちらは満票。
ヴィクトワールピサにも1票入っています。1999年はサンクルー大賞典を勝ち、凱旋門賞で2着だったエルコンドルパサーが天皇賞春秋連覇+JCのスペシャルウィークを差し置いて受賞しました。このときは私は日本国内のレースの結果で選ばれるべきであるというのが持論であり、スペシャルウィークの方がふさわしいという意見でしたが、エルコンドルパサーが受賞したことにより、海外のレースも評価対象に加えることになったのだと思っています。で、ヴィクトワールピサは初めてドバイWCを勝ったのですから、それが3冠達成より上であると思う人も一人だけですがいたということで、大きな問題はないように思います。入れたのは日刊スポーツの岡山俊明氏。

最優秀2歳牡馬はアルフレード。朝日杯を快勝しました。

最優秀2歳牝馬はジョワドヴィーヴル。半姉ブエナビスタより強いかもしれません。

最優秀3歳牝馬は3冠戦を勝った馬が異なりましたが、秋華賞を勝ってエリザベス女王杯でも2着に入ったアヴェンチュラが受賞しました。

最優秀4歳以上牡馬はヴィクトワールピサ。これが一番難しい闘いでした。芝部門でGI2勝以上の馬はおらず。ダート馬ではトランセンドスマートファルコンがGI3勝。結果はヴィクトワールピサが129票、天皇賞秋を勝ちJC2着のトーセンジョーダンが104票、トランセンドが41票。同じ1勝なら今回はドバイの方が上で、後はダート馬を除外するかどうかの判断というのが私の意見です。それで今回はドバイの1、2着馬で最優秀4歳以上牡馬と最優秀ダートホースを分け合うのがうまく行きそうと考えて、私ならヴィクトワールピサの方に入れそうです。

最優秀4歳以上牝馬はブエナビスタ。JCで最後の輝きを見せてくれました。次点が4票でカレンチャンなのですが、カレンチャンもGI1勝で、最優秀短距離馬の方を確実に取れますから、こちらの部門はJC馬の方がふさわしいでしょう。

そして最優秀短距離馬はそのカレンチャン。ダートマイルGI2勝のトランセンドにも票が入っています。ダート戦をどう扱うか、議論が必要ですね。

最優秀ダートホースはトランセンド。私の意見通りです(ブログ)。スマートファルコンは昨年受賞すべきでした。
該当馬なしに入れている人がいるのですが、どうしたのでしょうか。JRAに2つしかないダートGIを2つとも勝ち、更にJRAの東京競馬場で行われたマイルチャンピオンシップ南部杯を勝ち、更にドバイWCで2着に入った馬がいて、ドバイWCを勝った馬、地方で走って無敗でGI3勝の馬もいるのに、該当馬がいないなんてことはあり得ないでしょう。年度代表馬でヴィクトワールピサに入れるのとは違います。ちなみに該当馬なしに入れたのは福島競馬記者クラブ会友の谷上泰正氏。

最優秀障害馬はマジェスティバイオ。J.GIは中山グランドジャンプと中山大障害の2つ。中山大障害のマイネルネオスは重賞勝利はこれだけ。中山グランドジャンプのマジェスティバイオは他に重賞を2つ勝っているので、こちらでいいでしょう。

今回は珍しく、私の考えた馬と全て一致しています。

各新聞紙は結果を伝えるだけでなく、どのような判断でどの馬が選ばれるのがふさわしいとしたのか、自分たちの意見を明らかにして欲しいです(こう考えた記者が多かったようだ、という話ではなくて、自分がどう考えたのか、自分が入れた馬と違う馬が選ばれた場合、それに納得できているのか、という話)。海外のレースの勝利をどう考えるか、ダート戦をどう扱うか、AWはダートなのか、短距離と中長距離で重みは違うのか、ケースバイケースと言えるようにも思うので、四角四面に割り切らない方がいいと思うのですが、だからこそ今年はこう考えるのがいいんじゃないかという議論があるのが健全だと思います。